うちの椿さんは最強なんだっ!
なんて言えたらよかったんだけどなー!
椿さんに覚えさせてる攻撃技はたつまき、ドラゴンテール、しんそく。
変化・特殊系はでんじは、こうそくいどう。
まだ他にも技を覚えられそうではあったけど、将来的に物理攻撃特化型にしたいのもあって保留中。
それに島じゃわざマシンとか買えないので現状レベルアップで覚えれる技での編成となっている。
けどまぁ、でんきタイプに対してでんじはは無効なので、今回使える技は実質4つ。
技の合間を見つけてはこうそくいどうしてるけど、3回やってやっとイーブンくらい。
後は技を当てて削るだけ、と行きたいところではあるけどまぁ難しい。
あのライチュウ、接近するとメガトンキック、距離とると10万ボルトとなかなかに遠近万能型。
しかもでんこうせっかで接近して、反撃しようとすると近距離10万ボルトっていうコンボまでしてくるから、実は結構キツイ。
ぐぬぬ…
でんげきはの必中も、やっぱキッツイなぁ…
メガトンキック、10万ボルト、でんこうせっか、でんげきは。
確認してる技はこの4つ。
これで更にでんじはとかげぶんしん覚えてたらどうやって勝てと状態なんだよね。
ってかバトル始まってもう30分くらい経つけどそろそろ耐えきれなさそう。
でも特性:せいでんきに特性:だっぴでここまで粘れてるのすごない?!
まぁだからこそ特殊攻撃技を覚えさせてる内に挑戦してる訳ですけども!!
「椿さんたつまき!」
「ヘイライチュウ!10万ボルト!」
「りゅりゅー!」
「ラーーイッチュゥウウゥゥ!!」
はい残念!怯まないねっ!
んでもって…
「ハクリュー、戦闘不能!」
ですよねー!
目をぐるぐる回してバタンキューしてる椿さんをボールに戻し、一言ありがとうと伝えて、息を吐く。
んー…でもまぁ、うん。
半分以上は削ったかな。
当初の予定では…というかマチスさんがゲームと同じ手持ちだったら椿さんだけで勝ってた自信があるんだけどなー!
ごめんね椿さん、活躍させきれなかったや…
「Hey Challenger!
その言葉を、激励ととるか挑発ととるか…
いや、ニヤッって笑ってる時点で明らかに挑発一択だろコンチクショー!!
は・ら・た・つ・なーーーっ!!
「
「
だから舐めんなこんにゃろー!!!
「シミズさん!お願いしゃーす!!」
全力投球、はしないけど!
二番目だけど、君で終わらせるよ!
「すなかけ!フィールド全体によろしく!」
「フィ!」
「Uh-huh…ライチュウ!でんげきは!」
「ライラーイ!!」
ですよねー!
見えなくなったら必中技来ると思ったよ!
だからこっちも!
「スピードスター!」
必中技には必中技で!
まぁ見えはしないけど、分からない訳じゃないんだよね…
でも、まぁ、マチスさんが見えてないならオッケーなので。
指示はしたし、問題なく伝わってる。
声に出さないでも伝わるって、こういうこと出来るんだよね。
やった事はすなかけ→みらいよち→スピードスター。
ちなみに声を出さないで指示出すのはルール違反じゃないってことはちゃんと勉強してるのて問題なし!
隙が無ければ作ればいいじゃない!ってね!
砂埃収まらないフィールドで、でんげきはとスピードスターの応酬をすること2回。
頃合いである。
「ンライッ?!」
「ライチュウ?!」
「シミズさん!サイケこうせん!!」
キタコレ!
不意に食らった攻撃がヒット、さぞや驚いたであろうライチュウに追撃。
トレーナーなしでも十分戦えるのは分かってるけど、不意打ち食らったその隙に畳み掛けますとも!
いい感じに当たったと察知して、思わずガッツポーズ。
んでもって…
「フィーフィッ!」
ご機嫌なシミズさんの声に、にんまり口角があがる。
だって、ライチュウの鳴き声は聞こえない。
それを証明するように、駆け回る事を止めたことで収まりはじめた砂埃。
晴れたフィールドでは目を回しているライチュウと、ちょこんと御座りしてるシミズさんがいた。
つまり、
「ライチュウ、戦闘不能!勝者、チャレンジャー!」
「シミズさんサイコー!」
「フィフィイ!」
飛び込んで抱き着いてくるの可愛いがすぎませんこと?!
砂埃でくしゃみ出そうだけどそんなの関係ないね!
私は全力でシミズさんを愛でる!!
ぎゅー!
「
「
ニッコニコの、今度は和気藹々としたとっつきやすい笑みを浮かべたマチスさんに呼ばれたので近寄る。
いやなんかこの笑顔かわいいですね??
これが、ギャップ…!
バトルフィールドの中央にて、満面の笑みなマチスさんから受け取ったのは、オレンジバッヂ。
ジムリーダに勝利した証で、認めて貰えた証明。
バッヂを手に入れることが出来た。
小さいけど、紛れもない、本物。
嬉しくて、嬉しくて。
でんげきはのわざマシンも貰ったので、有り難く受け取る。
それにしても、だ。
「えへへ…オレンジバッヂだ…やったねシミズさん!」
「フィ!」
「Girl,
「へ?あっYES!」
じーっと見られていたようで、ちょっと恥ずかしい。
そうして問われた質問は、ちょっと予想外で。
いやまぁ、聞かれると思って無かっただけなんだけど。
答えたら盛大に笑って、これからも頑張れよ、と激励してくれた。
やだ、イケメン。
あとガチマッチョにバシッて叩かれるのめっちゃ痛いんだけど…
ぴえっ。
とまぁそんな訳で!
「じゃじゃーん!松ちゃん見て見て!バッヂ初ゲットだよ!オレンジバッヂ!」
「よかったなぁ…」
「うん!椿さんとシミズさんが戻って来たらクリームケアとブラッシングいっぱいしなくちゃ!」
所変わってポケモンセンター。
待合スペースで松ちゃんを出して抱き着きながら報告。
いやまぁボールの中から観戦してたことは知ってるんだけどね!
でもそれはそれとしてこの嬉しさを共有したいじゃん?
うへへ…
「まぁオレンジ諸島出身やからいっちゃん初めにオレンジバッヂ取りたいなんて言うくらいやから、まぁ嬉しいんはわかるんやけど、そろそろ落ち着きや?」
「そうだったのかい?」
「おっひゃい?!」
「おっと」
後ろから鈴○ボイス良くない!!!
って言うか聞かれてた?!
ウッソやろ?!ひぇっ!!
って言うかさ!
「なんで松ちゃん言うの…?」
「えぇ…ジムリーダーに聞かれたんには答えとったやんか」
「それはそうだけど…」
「ふふふ…フルーラちゃんは故郷の事が好きなんだね」
「ぐっふぅ…」
微笑ましいと言わんばかりの微笑みやめて…
めっちゃ恥ずかしい…
って言うか松ちゃん、ダイゴさんが聞いてるの知ってて言っただろ…?
ポケセンって人の出入りが多いから気配察知し続けるの面倒なんだよね…
最近シミズさんとずっと一緒だったからって気を緩めたから…
…緩めたから、の、松ちゃんの忠告?
ベシッ
「ぃたっ!」
「しっかりしぃやぁ」
「…はい」
図星だったのか、一撃食らった。
痛い。
「…なんで、こんなヤツが」
おん?
声の元を振り返る。
とっても不機嫌そうな…眉間に皺を寄せ、睨み付けられてはいないものの、剣呑な眼差し。
「なんでお前なんかがグリーンさんに認められてんだよー!!」
ギャンッ!
叫ばれて、ポケセン利用者の視線が一斉に集まって、痛い。
って。
グリーンさんが原因かよ?!