巫女ってガラじゃない!!   作:山乃庵

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勝ち負けより大事な何か

 はいはーい!やって来ましたセキチクジム!

 透明な壁はないけど忍者屋敷だよ!

 でもジムトレーナーの顔はだいたい一緒!

 

 アニポケとゲームが混ざってらっしゃる??

 と一瞬困惑したけどまぁ普通に(仕掛け床等)通過。

 

 途中美人くノ一アヤさんに会った時はテンションあがったけど、まぁシミズさんの敵では無かった、とだけ。

 

 前ジムリーダーで現四天王のキョウさんの妹であり弟子、つまり、現ジムリーダーアンズちゃんの叔母様で姉弟子。

 そんな関係の二人。

 

 ちなみにアニポケだとジョウト地方で再登場するよ!

 初登場時タケシくんのナンパがアレすぎて足蹴(物理)してたよね!

 

 …まぁそれは今関係ないから置いといて。

 

 厳正なるジャンケンの結果、今回は私が先にジムリーダーに挑戦するのでヒビキくんはどうぞ後ろで見ててちよーだいな。

 

 

 「1対1!使用ポケモンは2体!それでは、バトル開始!!」

 「いけアリアドス!」

 「権兵衛さん任せた!」

 

 

 審判からのルール宣言を合図に、互いにボールを投げてポケモンを出す。

 私は迷わず権兵衛さんを選出。

 

 推測通り出されたポケモンがアリアドスであることに、内心ガッツポーズ。

 

 どくタイプはエスパータイプで効果抜群とれるから、舐めてはないけど余裕はある。

 そしてむしタイプでもあるアリアドスに効果抜群を狙うなら、ひこうタイプも使えるけど、今回はあえてノーマルタイプの権兵衛さん!

 

 ちなみにどうしてアリアドスが出てくると思ったかって言うと、声が杉山○穂さんだったから!

 つまり!

 初!アプリの声!!ポケマス!!!

 バディは当然アリアドスですよねっ!!!

 

 という感じ。

 

 いやまぁアニポケ未登場だし、多分唯一声ついてるのがポケマスだっただけなんだろうけど。

 知ってる声で安心した。

 

 さて。

 こっちの無駄な思考はここらでストップ。

 流石にバトルに集中しないとね。

 

 

 権兵衛さん…カビゴンを目にしてちょっと口がキュッとなったのは見逃さない。

 おそらくだけど、攻撃手段を最低でも一つ無くしたから…かな。

 

 ポケマスはバディ技やらがあってまぁアレだけど、ゲームにおいてのアリアドスは、とある技を覚えてるのを、私はちゃんと覚えてる。

 

 ナイトヘッド。

 ゴーストタイプの技で、エスパータイプに効果抜群を与える技である。

 でも、それだけならジムリーダーたる者、動揺する訳もなく…

 

 …さて、このアリアドスは、()()()だろうか。

 

 

 「っアリアドス!どくどく!」

 「権兵衛さん!ころがる!」

 「っ!アリアドス避けて!」

 

 

 はーい!効果無しでーす!!やっちゃえ権兵衛さーん!!!!

 

 相手をもうどく状態にするどくどくに、全く怯まず突っ込んで行く巨体に、知識あるジムリーダーは逃げを選択。

 まぁ正しい判断だよね、権兵衛さん素早さ低いもん。

 

 びちゃっと当たった紫色の液体をものともせずに転がり続ける権兵衛さん。

 いいねいいね!最高だよ権兵衛さん!

 

 どくタイプのポケモンが使えば必中になるどくどく。

 もうどく状態はバトルにおいてどく状態よりキッツイデバフだけど、そんなの関係ない。

 

 だって、そう、アンズちゃんは察しただろう。

 権兵衛さんことカビゴンの特性が、めんえきであることを。

 

 そう!権兵衛さんはどく状態にならないのですよ!

 やっふーい!

 どくどく持ちだと判明したし、これで攻撃手段が二つ意味が無いことに!!

 

 …なんか、ごめんね??

 

 ぴょんぴょんと飛び跳ねていわタイプ技であり効果抜群タイプの技を避けるアリアドスに、ちょっと申し訳ない気持ちになったり、ならなかったり…

 

 そしてこのアリアドスがどくどくを使った、ということは多分だけどHGSS強化後のアリアドス…かな。

 見た感じのレベルもそんな感じだし。

 だとするなら覚えてる技はいばる・とびはねるの二つ。

 

 ゴロンゴロンとひたすら勢い良く転がり続ける権兵衛さんに、ついにぶっ飛ばされ壁に激突したアリアドス。

 ダメージはそこまで。

 でも一回当たったら次当たると威力は増えるのがころがるという技である。

 

 だから当然私の指示は、

 

 

 「権兵衛さん!ころがる!!」

 「がぁんびぃーーーっ!」

 

 

 おっと野太い声。

 やる気満々で嬉しいよ!

 

 それに対し、張り上げられたアンズちゃんの声が響く。

 

 

 「アリアドス!いばる!!」

 「リィィイイィアッ!!」

 

 

 転がる直前の権兵衛さんの前に立ち、いばるをするアリアドス。

 相手を混乱にさせる代わりに、攻撃力を上げる技。

 

 待ってました!

 と思わず、口角が上がる。

 

 

 「権兵衛さん食べちゃって!」

 「んびっ!!」

 「な?!」

 

 

 本日の持ち物、キーのみ。

 効果はバトル中食べるとこんらん状態を回復する。

 

 と、いう訳で!

 

 

 「ころがる!!」

 「がびぃいいぃいぃぃっ!!」

 「リアッ?!」

 「アリアドス!!」

 

 

 有り難いことに目の前にいたアリアドスに、効果ワンアップ&攻撃力バフ状態のころがるがクリーンヒット。

 さっきと比べると明らかに強く壁に叩きつけられたアリアドスは、そのままぐるぐると目を回して戦闘不能に。

 

 あらやだラッキー!

 

 

 「アリアドス、戦闘不能!」

 

 

 審判の声を聞いて、ふんす、と腰に手を当て胸を張る権兵衛さん。

 かわいいね?

 

 

 「ナイス権兵衛さん!流石のパワーだね!大好き!!」

 「んび!がび!!」

 「やだ笑顔くそかわいい天使じゃん」

 「…チャレンジャー?あの、ジムリーダー次のポケモン出してますよ」

 「えっごめんなさい!」

 

 

 切り替え早いねアンズちゃん!

 もうちょっと権兵衛さんのかわいさを堪能させてくれても良いのに、と思わなくはないけど本日の目的はジムバトルだったね!

 集中します!ごめんね!!

 

 

 フィールドにいるのはモルフォン。

 

 ゲームの個体と同じなら、特性はいろめがね。

 そして覚えてる技はねむりごな、かげぶんしん、むしのさざめき、サイコキネシス…

 持ち物はたしかオボンのみ。

 

 …うん、予定通り、問題なし。

 

 攻撃力は上がったままなので、そのまま戦闘続行。

 効果抜群だけどひらひら飛んでいるポケモンにころがるは当たり難いので、違う技を選択。

 

 

 「権兵衛さんのしかかり!」

 

 

 確率まひを狙ってゴー!

 

 ひらりひらりと避けるモルフォンに構わず、何度ものしかかりを指示。

 何度も繰り出すけど当たったのは2回だけ。

 避けられるのは想定内だけどなかなか回避率高くてこれは地団駄。

 

 これは避けながらかげぶんしんしてるね?

 残像が見えるもん!

 合間にむしのさざめき放ってくるけど、一応体力はまだ余裕ある、かな。

 

 何度目かののしかかりで、ちょいとバランス崩した権兵衛さんに、急接近するモルフォン。

 わざわざ回避率を上げてまで接近した狙いは、おそらく、

 

 

 「ねむりごな!!」

 「フォォオオン!!」

 「んごっふぉ!ぶぁっくしっ!!」

 「ちょっ権兵衛さぁん?!」

 

 

 勢い良く息を吸ったのか、ねむり状態になるとかの心配じゃなくって普通噎せてるよね??!

 粉か!!粉が気管支に入ったのか!?

 大丈夫か権兵衛さん!!!!?

 

 そのままごふっごほっと何度か噎せた権兵衛さんは、ふっと気絶するかのように倒れた。

 ドシン、と言う音の後、静まるフィールド。

 

 審判さんも動揺してるし、アンズちゃんも戸惑ってる。

 私だって内心慌てて…というか違う意味で心配してる。

 でも後ろでヒビキくんがサイレントマナーモードになってるのは察したので後でド突く。

 

 とりあえず分かることは、こんな感じでねむり状態になることは稀なんだなって…うん。

 

 気を取り直してバトル続行。

 

 すぅーっと大きく息を吸って、眠っていても聞こえるような、大きな声を出す。

 

 

 「権兵衛さん聞こえてるかな!?全力でいびき!!」

 「、え」

 

 

 指示しながらだけど、全力で耳は塞がせてもらう。

 だって権兵衛さんのこの技さ、

 

 

 「んごぉごごぉごぉぉおお!!!」

 

 

 どちゃくそうるさいんだよ!!!!

 

 フィールドで若干戸惑ってたモルフォンには悪いけど、私の知ってる限り、音波系の技はゲームだと回避率で避けれたけど、リアルだとほぼ必ず影響がでるってこと。

 それに丁度近付いてくれてたみたいなので大音量だったことだろう。

 

 なにより、

 

 

 「んぐぅ…室内だと反響してまじやばたにえん…」

 

 

 覚悟してたし耳も塞いでたのにこの威力…

 音波系攻撃技は、トレーナーにもダイレクトアタック…

 これ、ある意味自爆じゃん…?

 

 案の定、耳を塞げなかったアンズちゃんは膝を突いて悶えてるし、トレーナーよりフィールドに近い場所にいた審判さんなんて…気絶してるね??

 えっどうしよ…

 

 あっモルフォン倒れた…

 

 えっ…え?

 

 

 「これ…勝ったってことでいいの…?」

 

 

 唯一立っているのが私だけという、なんとも言えない空間に、爆音からの静寂の中、小さな呟きが虚しく響いた…

 

 

 そして頭を…というかこめかみ辺りを擦りながらヨロヨロと立ち上がったアンズちゃんに、手招きされ、近寄ったところ…

 

 

 「これ…ピンクバッヂ…あげる…」

 

 

 と。

 

 今にも消えそうなか細い声で言われ、ハート形のバッヂを受け取ることになった。

 

 

 自分でやっておいてほんとアレなんだけどさ。

 

 これ、いいの、かな…?

 

 

 

 

 

 

 

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