私がケーナという人物について知っていることはあまり多くはなく、その殆どが祖父と元長老達の言い争いの最中で過度に称賛されていたことくらいで。
聞き及んだその偉業から、きっと
だからどんな人物だったのか知らないし、そもそも知る必要はないと思っていた。
だって、
けれど私が生きている今と、かの人が生きていた昔とでは圧倒的に文明は発展しているのだから比べることに意味はない訳で。
だって今と昔では、
だから、物凄くバトルが強い人が先祖にいる、ということだけ知ってればいいだろうという結論。
それに多くの人に凄い人だと認識されていたとしても、何かしらの地位や権力を持ってた訳ではないし。
だって、もうお亡くなりになってるんだから。
まぁ、あの時聞いていたとして。
オレンジ諸島から出た事のないトレーナーと、オレンジ諸島外のトレーナーとでは、感じる印象だって違うだろうし。
なにより、巫女というフィルターなしで、ただの
聞いても聞かなくても大差なかったと、大差無い結論を改めてだす。
けどまぁ、なんだ。
オーキド博士が楽しそうに語るその内容が、なんというか、その…うん。
予想以上に、こう、上回ってて…ね?
ちょっと…
いや、かなり、引いてる…
例えば。
とある森の
まぁ米農家が鴨を飼育してるようなものかなと思いつつ、説得(物理)する巫女とか字面やべぇなって…頬が引き攣り。
例えば。
牧場家達のどっちのポケモンが優秀かという争いの解決の為に町興しと称して障害物レースを開催させたり。
今では競馬として町が栄えており年に一度の祭では大伯母様に関したレースがあるそうで、いやもう賭け事推奨する巫女って…思わず半目になり。
例えば。
大雨で流れてしまった橋で足止めを食らっていた一般人の為に、鳥ポケモンと協力して川に縄を掛け、草木で覆い、そこを水技で濡らし氷技で凍らせ橋を作ったり。
あっもしかして某孫探偵を履修してらっしゃる?まさか作者様もこの世界で正当に活用されるとは思ってないだろうなぁ…と思わず乾いた笑い声がでたし。
例えば。
ペラップという鳥ポケモンと合唱し音楽隊を結成、披露された歌が今までにない心に響く新しい音楽だと話題になり公演会をして回って路銀稼いだり。
試しに軽く歌っていただいたところ、某歌うアンドロイドの有名所のやつだった…あぁ、うん、目新しいだろうし刺さる曲多いよね…いやもうどんな顔すりゃいいのコレェ…
例えば…と、そんなこんな、型破りというか破天荒ぶりを楽しそうにお話ししてくださるオーキド博士…
すみません、もうお腹いっぱいです…
いや…大伯母様、アグレッシブゥ…
で済まないよコレェ!
何してんの?!
ねぇ何しちゃってんの!?
自由奔放にもほどがありません?!
島から出たから私は自由だーってか!?
ブレーキ壊れてんじゃないの?!
アクセル全開フルスロットルじゃん?!
誰か止めようよこの暴れ馬!
え?もう手遅れだって??
知ってるよ!!過去のことだもんね!!!
いやほんっと自由人!
とても楽しく旅をしたって分かるよ!!
羨ましいなヲイ!!!
隣に座ってるヒビキくんも引いてるよ!
オマエ
そんな目で見ないでよ!アレは致し方無かったことだったんだから!!あれ以来やってないじゃん!!!
それに路銀稼ぎに賭けバトルとか私したことないよ!?
ちゃんと
昔はそこら辺ザルだったとかそんなのは聞いてないんですよ!!
それに悪人相手だからって一撃必殺3タテして心圧し折る鬼畜の極みみたいなこともしてないってば!!
確率トチ狂ってんじゃんこわっ!!
ロックオンとかこころのめ使わずにソレは頭オカシイんだって!!!
大伯母様ほんとなにしてんのぉおお!!?
巫女とかどーとかの前に人としてやべぇやつだよ!
私は一般人であって逸般人じゃないので!!
同じ巫女だからって同列にされたくないぃいい!
血縁だからって同一視されたくないぃいい!!
私のが絶対常識人だってばぁああぁぁ!
多分今の私は梅干し十個くらい口にぶち込まれた顔してる。
間違いなくしわくちゃピカチュウフェイスだよ。
そんな私を見て、とても楽しそうなオーキド博士。
もうにっこにこである。
う"ぁ"あ"あ"ァ"…!
優しく暖かい眼差しで見るの止めてくだしぁ…!
逸話が尽きない大伯母様について、色々とお話ししてくださっているオーキド博士が楽しそうで何よりですぅ…
だけどさぁ、これだけ話すことがあったということはつまり…
「結構長い間大伯母様と一緒に旅をしていらっしゃったんですか…?」
「まぁ、そうじゃなぁ…ここカントーからジョウトだけで軽く3年ほどかの。あとは…そうじゃ、大きな祭があると聞いて他の地方に行ってみたら演者として出とった時もあったかの」
ほんとなにしてんのかな!?
いやほんと自由人だなってことしか分からなくなってきたぞぉ…
にしてもやっぱ一緒に旅してたのか…
そっか…
まぁそうじゃなかったら氷橋の踏み心地とか意気揚々と話さないもんね…
だからといってハメ技バトルを参考にしちゃだめだと思うんです博士…
あと一芸は身を助けるって助言貰ったからって何故そこでギャグ川柳なの…
「大変ご迷惑をおかけしたようで…」
「はっはっはっ!なに、あれだけ楽しかったのはケーナのおかげでな。なにより強いトレーナーが一緒に居るだけで長旅の負担も心労も軽くなるし、有難いもんじゃった。良い旅をしたと、今でも心躍る思い出じゃよ」
「そう言って下さるのが救いです…」
いやほんとに。
というかこれ以上話聞いたらある意味発狂しそうだからぶった切ろう、そうしよう、うん名案。
幸い(?)にもっていうか私の当初の目的もある訳だし…
…いやね?
このまま話続行されたら羞恥で逃亡しちゃいそうとかそんなことはないよ??
トキワの森まで爆走して心のまま全力で絶叫したいとか思ってないよ??
ほんとだよ???
とりあえず私のメンタル的にもう限界なので話題を変えさせてもらう。
っていうかコレ以上は当初の用事が頭からぶっとぶ…
「えぇっと…あの、オーキド博士。お時間頂いてるところ大変申し訳ないのですが…お渡ししたい物が、ありましてぇ…」
「うん?あぁ、そうじゃったの」
「これなんですけど…」
のそのそと、取り出したのは一つの小包み。
これは島を出るちょっと前、次の仕事へと連れられていったおじさんことヨウガンさんから預かった物だ。
曰く、
フルーラちゃんのことだからマサラタウンにも行くんでしょ?
大丈夫、変なモノじゃないから安心して。
じゃあ
と。
大きさは大体私の手の平くらいで、特に重くもない感じ。
預かり物だから当然中身は見てないし、でもオーキド博士宛っていうのが物凄く気になるのよね…
だってまさか元トキワジムリーダーで、現リーグ関係者からおつかい頼まれるなんて…ねぇ?
しかもいつマサラタウンに着くのか分からないっていうのに、丁度いいとか…ねぇ?
そもそも何か渡すようなモノがあるだなんてどういう関係なのって…ねぇ?
聞いたけど答えてくれなかったし…ねぇ?
怪しさ満点すぎでは??
いやほんとに。
危険物ではないだろうことくらいしか信用がないよ?
一応預かった物であること、流石に
と話しつつ、そんなこんなで小包みを開けたオーキド博士。
出てきたのは、見事な組木細工の小箱と、手紙。
驚きからか一瞬見開かれたものの、懐かしそうに目を細めて微笑んで。
中身を知ってるかのように、優しく小箱をテーブルに置いて。
それから、ゆっくり手紙を開いて。
時々頷きながらも読み終えて顔を上げたオーキド博士と、
…ん?
なんだ、この、感じ?
背筋がソワッとするような、その
「うぅむ、3…いや、4かの」
「はい?」
「現役だったら6匹でと言ったんじゃが…まぁわしも歳だしのぉ、流石に4匹が限界かと思っての。まぁなんじゃ、勝ち負けは気にせんで気楽に
「ほぇ?」
え、と?
つまり…?
横からへぁん?とか聞こえたから多分察した意味は同じ。
いやでもほらもしかしたらこうなんかの聞き間違いとか思い違いだったりしません??
え?現実逃避も大概にしろって??
「しかと受け取ったからのう。公式バトルだとわしじゃちと役不足かもしれんがまぁ、今回は変則的なバトルの方が良いから問題ないじゃろ」
「……ン°ェ"???」
やっぱ
っていうかなんかめっちゃ含みがある言い方なんですけどーー??!!
ねー!もー!どーゆーことーー?!?!
ぽけっと口を半開きのまま固まる私達の様子が面白いのかなんなのか、笑みを深めたオーキド博士は付け足すようにでは庭の方に行くかのとか続けるものだから困惑が収まらない。
いやいやいやだからっていったいどーゆーことだってばね??
なんでそーいうコトになっておりますん???
え、なに。
もしかして、もしかしてだけど。
つまりあの手紙ってば果たし状だったんか???
………ゑ?
えー…更新停止より約2年…皆様、どうお過ごしでしょうか…
クリスマスとかそんなものはおいといて…年末です。
大掃除、お気をつけ下さい。
私はプロット小ネタ技構成などを書いてたモノが捨てられるということが…ありました…
気付いたら年は明けてました…音沙汰なく更新してすみません…
さておき。
定期不定期と訪れて下さった皆様方、コメント残して下さった方々。
大変長らくお待たせしすぎて申し訳ございませんでした。
職場の諸々含め週1更新は出来ないと思いますが、今一度筆を取らせていただきますので、よろしくお願いいたします。
プレゼントには程遠い文ですが、どうぞ続きをお読み下さい。
そして次の更新は年明けてからです。
現実がデスマーチでヘルモードなので期待せずにお待ちくださると有り難いです。
長々となりましたが皆様、良いクリスマスを。
そして良いお年をお過ごしください。
ところでウチのフルーラちゃんってこんな感じでしたっけ??