インフィニット・ストラトスJ~ジューダス・レクイエム~   作:味薄紅茶

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第三話

上空から撮影される第二アリーナに、小規模な爆発が映し出される。

新型無人IS、ゴーレムⅠが放った収束ビームがアリーナに直撃したのだ。

直撃したビームは、第二アリーナに展開されるISの攻撃が外部に漏らさない為の遮断シールドを貫通し、アリーナの中心部地面にぶつかると、巨大な火柱と衝撃波を発生させた。

「第二アリーナの遮断シールド破壊成功、ゴーレムⅠ侵入します」

映像を確認した銀髪の女性はその破壊の在り様を気にかけることなく、状況を束に報告する。

それは他の二人も同じことだった。

「ターゲット織斑一夏、並び白式確認」

爆発の衝撃で一夏のISと、鈴のISは互いに離れた場所に移っていた。

二人とも、何が起きたのかまだ理解していないようで茫然と爆心地を眺めている。

「左の奥にいるのは中国の開発IS、甲龍のようですわね」

垂れ目の男の姉からの報告を受けると、束は詰まらなさそうな顔をする。

「はぁ~、いらない。排除排除~」

少し不貞腐れた声で、物騒なこと指示する。

彼女の言った排除とは、殺すことと同義である。

先ほどアリーナに放ったビームは、大出力で形成される遮断シールドを容易く打ち抜いたのだ。

それをもう一度、今度はISに放つことになれば、いくらISの絶対防御と言えど、あっという間にシールドへと供給させる機体エネルギーを枯渇させることになり、操縦者は死ぬことになるだろう。

IS開発者であり、世界のIS開発の数歩先を行っている束だからこそ、開発可能な力押しISがこのゴーレムⅠだ。

「了解、AIに目標を送信」

研究所からの命令を受けたゴーレムⅠの眼が怪しく光ると、ここを襲った時と同じようにその巨大な両腕をゆっくりと持ち上げる。

前回と違うのはそれが、鈴のISに向けられていることだ。

ゴーレムⅠの周りはまだ、ビームの直撃が生み出した黒煙で囲まれている。

敵の銃口が自分に向いていることを鈴はまだ気づいていない。

ビーム砲にエネルギーが充填され、無人ISは躊躇うことなくそれを発射させた。

 

 

「え?」

黒煙から漏れる炎とは別種の紅い光を見て、ようやく鈴は自分が侵入者に狙われていることに気がつく。

その場から逃げようにも、既にビームは自分のすぐそこだ。

彼女のISの加速では避けきれない。

「い、いやっ!」

叫ぶ間もなく彼女を紅い光が包み込む、ように見えた。

「鈴-!」

鈴が侵入者の放った収束ビームに当たる瞬間、白い閃光と化した何かが彼女をその場から回収する。

攻撃対象を失ったビームは遮断シールドを破壊し、アリーナの天井の一部を抉りつつ、空へと消えて行く。

「…え、あんた、いつの間に!」

「今はどうでもいい!早く逃げるぞ、あれは普通じゃない。そう感じるんだ!」

白い閃光は一夏の白式だった。

敵の射撃の際、彼の感じた神懸かり的な直感と、彼のISが行った高速移動が鈴の命を救ったのだ。

今はとにかくこの場を離れなければいけない。

そんな焦燥感が一夏の身体を捲し立て、鈴を抱く彼を直上させていた。

 

 

「白式、甲龍を抱え攻撃を回避した模様」

「おぉ、回避させる時にイグニッション・ブーストを使ったよこいつ。前回よりは面白いデータが取れそうだな」

銀髪の女性は平静に、垂れ目の男は楽しげに声を上げる。

イグニッション・ブーストとは、ISマニューバの一種で、使えば驚異的な加速を得ることが出来る。

一夏は白式を操縦するようになってから、一つの問題に直面していた。

ISには戦闘に応じて、拡張領域という量子化させた物質を格納させる空間を持っており、そこから様々な装備を呼び出し、行使することで戦略の幅を生み出すことが出来る。

鈴が虚空から武器を取り出したのがそれに当たる。

その拡張領域も無限にある訳ではなく、各IS世代ごとに許容限界というものが設定されている。

一夏の白式はその領域を、雪片弐型という武器だけで消費しており、その武器を外そうとしても、それをISが拒否してしまうのだ。

故に、白式の持つ攻撃方法は少なく、戦略も単調なものなってしまいがちだ。

そこで、彼はこの問題を解決するべく、自身の姉に相談した。

何故、姉に相談したかというと、彼の姉はこのIS学園で教師をしていたからだ。

姉は高校を出てすぐに就職したが、どこで何をしているかを一夏が聞いても、関係ないことだと教えてくれない。

たまに姉が家に帰ってくると、その度、家の生活の質は上がっていくが、それと比例するように彼の不安も増していく。

その姉が、IS学園入学当日に、自身が編入されたクラスの担任として現れた時、一夏は一体どうしたものかと混乱した。

少し考えれば、ISで非常に優秀だった姉を、学園が手放す訳がないということに思い至りそうな話であったが、こうして彼の長年の疑問は解決したのだ。

そして、自身の姉がIS学園で教師をしているなら使わない手はないと一夏は考え、彼女に教えを請う。

姉はモンド・クロッソというISの世界大会で総合優勝をしている猛者で、一夏と同じ近接特化武器のみで戦うタイプだった。

そして、奇妙なことに彼女のISのワンオフ・アビリティーも一夏と同じ零落白夜である為、弟の悩みをすぐに理解することが出来た。

そこで姉が一夏に教えたのが、彼女の十八番であり、勝負の決め手であったイグニッション・ブーストというわけである。

後部スラスターの放出エネルギーを圧縮し、一気に解放させる技を姉から教えてもらったお陰で、一夏は離れた場所にいた鈴を間一髪で救うことを成功させていたのだ。

「束様、このままでは白式にも攻撃が及びますがいかがしますか?」

一夏は鈴を抱きかかえたまま、上空を飛翔している。

故に、更なる攻撃は彼自身にも危険が及ぶことになる。

それでは、この作戦の意味がなくなってしまう。

あくまで彼の本気を見るのが今回の目的だ。

怪我をさせてしまっては元も子もない。

銀髪の女性の問いに、束は大きなため息を以って答える。

「はぁ~、しょうがないな~。三発目は流石に撃てないし~。そんじゃ攻撃目標を両方に変更、そんでもって攻撃続行」

「了解しました」

研究所からの指令変更を受けたゴーレムⅠはふわりとその場から浮きあがると、そのまま上空の一夏達に向けて直進した。

 

 

「うわ、こっち来た」

「そうだな」

こちらに向かう敵の速度は遅い。

だが、その遅さがより一層、向かい来る存在の恐怖を自分たちに刻みつけるようで、二人は同時つばを飲み込む。

それが効を成し、幾分か余裕が生まれる。

(あの遅さなら、こっちが動き回れば攻撃が当たることはない……。そう言えば皆は!?)

そこでようやく自分たちの置かれる状況に、一夏の麻痺しかけた頭が追いついてくる。

アリーナの中央が赤く焼け爛れている。

先ほどの砲撃を見るに、この侵入者が撃ったビームが原因だ。

幸い、アリーナの生徒たちは観客席を覆った物理的なシールドで、二次的な被害を彼女たちは受けずに済んでいた。

一応の無事を確認出来たが、ただの学生である一夏にはこの状況でどういう行動を取れば良いのか分からない。

彼は鈴に相談する。

「…これからどうしようか」

「そうね、まぁもうすぐ教師の人たちで問題を解決するでしょ、…うっ」

「ん、鈴?」

鈴を抱え、敵から等速で移動していると、何故か急に彼女は黙りこんだ。

一夏は心配そうな顔を鈴に向ける。

先ほどは何とか救出出来たと思った一夏だが、彼女の様子に、もしかしたら実はどこかに攻撃を受けたのではないのかと不安になる。

地面が融ける程の威力があるビームだ。

当たればいくらISでも無事では済まない。

黙りこんでから、身体を震わせるようになった鈴を見て、いよいよ一夏の疑惑が確信に移ろうとした時、

「いつまでこうしてるのよ、あんたは!」

「痛ぇ!」

ウガーと吠える彼女に、彼は顔を殴られた。

今の鈴は一夏の両腕にすっぽりと収まっており、救出された時のままの状態、つまり彼に抱かれている状態だ。

異性に抱きつかれるというのは、古今東西の男女がどうであれ、身を固くしてしまうシチュエーションである。

そんな状況で、今抱きつかれる側である彼女は、所謂お姫様抱っこという形を一夏によってとらされている。

お姫様抱っこ。

抱かれる側がお姫様の役を、そして抱く側が王子様の役となるこの一つの形態は、女性にとって中々に妄想が働く状況である。

鈴はまだ高校一年生になったばかりだが、自身が国家の代表候補という狭き門を潜るまでには様々な現実の悪意というものを知っていた。

若干16歳という年若さで、幾らかは現実というものを理解していた鈴だったが、それでもまだ70、80の女性のような枯れた感性までは持ち合わせていない。

いかにも恥ずかしいと言わんばかりに、鈴は一夏の腕の中で暴れた。

「っていうか離しなさいよ、私が動けないでしょう!」

「そ、そっか。悪い」

「別に、その、助けてくれてありがとう」

一夏が鈴をその場に離すと、彼女は恥ずかしそうに感謝を述べる。

とても恥ずかしい思いをしたのは事実だが、死にそうになっていた自分を助けてくれたのは、自身が感じる羞恥以上に嬉しかったからだ。

その鈴の言葉を聞けたのと、彼女の無事を確認出来たことで、殴られはしたが一夏は嬉しそうに笑った。

「良いんだよ。鈴が無事で何よりだ」

「う、うん」

一夏のきキラリと光る笑顔に、鈴はもじもじと小さく頷いた。

この男、顔の作りは決して悪くない。

むしろ整っている方で、この顔で微笑みかけるものなら女性なら誰でもドキッとするだろう。

彼がIS学園に入学して以来、男性IS操縦者としての珍しさもあるが、こういった部分も相まって、もの凄い人気を博している。

(一夏にお姫様抱っこ…、されちゃったぁ)

そして、鈴という女性と一夏という男性は、昔からの馴染みであり、気心の知れた存在だ。

そんな者に、こんな風に助けられ、心配されようものなら誰だって嬉しくなってしまうだろう。

この幸せをもう少し味わっていたいと思う鈴であったが、この現状ではそうも言ってられない。

彼女は、今までの語気とは打って変わって、少ししおらしい声で一夏に話を振る。

「あ、あー。それよりあれ、あれ何なのよ。所属不明ISって私のには表示されてるけど。あんたさっきあれのこと普通じゃないって言ってたけど、何か知ってるの?」

彼女のISが示すデータでは敵の情報を知ることができない。

分かることは、先ほどまでは自分だけがロックオンされていたのが、今度は一夏にもその攻撃の意思を向けているということだけだ。

「い、いや、知ってるという訳じゃないんだ。感じたって言ったろう?」

「どういうことよ」

一夏の歯切れの悪い返答に、鈴は訝しげな顔を向ける。

「何というか、すごく変な感じだったんだ。何て言えばいいんだ」

一拍、彼は言葉を切る。

気にかかることを深く考えているようだ。

「そう言えば昔こういうのを一度感じたような…、うん」

どうやら一夏は自身の思い当たることに辿り着いたようで、一つ大きく深呼吸してから、苦渋に満ちた表情でそのことを告げる。

「多分、殺気ってやつだと思う」

「殺気、…ねぇ」

一夏の言う過去に感じた殺気という言葉。

殺気というのは、日常生活ではまず感じるはずのない気配だ。

それを一夏が一度経験しているということは、彼は過去に非日常的な空間に晒されたことがあるということを意味している。

そして、それは世間では有名な話でもあった。

一夏自身、その話はタブーにしているし、彼女もそのことを知っている。

だから鈴はそのことについて詳しくは聞こうとはしなかった。

「…もう少し移動速度を上げましょう。敵の動きが早くなってる」

「そうだな。というか先生たちはまだ来ないのか」

「そうね、いくらなんでも遅すぎるわよね。通信がないのも気になるわ」

「もしかしてジャミングってやつか?」

「もしかしたらね。あ、まさか…」

鈴は頭の中に一つの不安が広がる。

教師の到着の遅延、それと教師陣の連絡の無さ。

この二つから求められる答えは…。

「やられた!このアリーナ、クラッキングされてる!システムを乗っ取られてるのよ!」

「何!?」

「一夏、視覚情報の一部を熱源モードにして観客席を見て!」

鈴に勧められるまま、機能を変更させると、そこには多くの熱源が存在していた。

熱源はアリーナの通路に集中しており、その数は減っているようには見えない。

「閉じ込められているのか!」

「えぇ。そして、それは多分、私たちも!」

彼女が試しに一発、龍咆をアリーナの上空に発射する。

すると、その砲撃はすぐに遮断シールドにぶつかる。

それを見て一夏はショックを受けた。

「何てこった」

「私たちは私たちで、何とかしなきゃいけないってことね」

「どうするんだよ!」

このままでは、生徒たちを救助どころか、この場を制圧する為に来るはずの教師たちも入ってこれなない。

たじろぐ一夏に、鈴は自分たちが出来る唯一の方法を伝える。

「どうするって、倒すしかないでしょ」

「倒す?あんな得体のしれないモノをか!」

全身が黒で統一され、腕だけ異常に大きくデザインされたそれは、見れば見るほど一夏の心をかき乱す。

出来れば戦いたくないのが彼の本心だった。

「だったらどうするって言うのよ。今はあいつが私たちを追ってるからいいものだけど、これがまだ避難できてない生徒たちに向かったら、それこそどうするのよって話でしょうが!」

「…あ」

彼女の叱責に、間抜けな声が一夏から漏れた。

「私は行くわ。私だって戦うのは嫌よ。けど仲間を『見捨てる』ようなことはもっと嫌!あんたは、あんたは出来るの?そんなことが!」

「……でき、ない」

できるわけがない。

そう一夏は小さく、だが確かな声で鈴に言う。

それだけは、彼は絶対に出来ないのだ。

彼は両親に捨てられた。

両親にも、例え世間的には咎められるような理由であれ、彼らにはそうせざるを得ない事情というものがあったのだろう。

今更、そのことについて一夏はどうのこうの言うつもりはない。

ただ、両親のやったその行為だけは、決して許されるものではないということだけは、今でも彼の心に在り続けている。

自分たちがあの黒い異形のISを倒さなければ、己はその許されぬと断じたことと同じ轍を踏むことになる。

(それだけは、絶対にできない!)

怒りにも似た強い感情の渦が、彼の心の怯えを払拭する。

「すまん、鈴。俺が間違ってた」

顔つきの変わった一夏を見て、鈴は少し安心する。

「そう、その調子よ。大丈夫、ここには専用ISが二機もあるのよ?相手は一機だけ。やれない道理はないわ!」

「ああ!」

鈴と一夏はその場で停止し、追ってくる敵に向けてISを反転させる。

「今気付いたけど、あのISって少し様子が変じゃない?なんか人の意思ってものが感じないわ」

「確かに、行動が随分と単調だもんな」

そう、あのISは人間味が薄すぎる。

逃げる一夏達をひたすら追いまわすだけで何もしてこない。

いくら射程外だからとて、もう少しアプローチがあってもおかしくはないだろう。

「もしかして無人なのか?」

「まさか、って言いたいけど私も同じ意見なのよね」

ISは女性にしか動かせない。

今は一夏という存在がいるので一概には言えなくなったが、それでも人が乗っていなければISは起動できないというのが現状のはずだ。

そうでなければ、女尊男卑などという風潮が世界に蔓延るはずがない。

しかし、どう見てもその固定概念を崩す存在が、今自分たちに向かっているようにしか考えられないのが現実だ。

「まぁ、無人だろうと有人だろうとやることは変わらないけどね」

「いや、変わることはあるぞ」

「何よ?」

凛とした声を一夏は出す。

鈴は何か秘策でもあるのかと、期待に満ちた表情で一夏に問うと、彼は答えた。

「俺の本気をぶつけることが出来る」

「……」

この男は今何をいったのだろうか。

鈴は並走する隣の男を見つめる。

本気をぶつける、と確か言ったはずだ。

それはつまり、今の今まで本気を彼が出していなかったという訳で、

「……ん?」

今の今までという中には、自分との試合も入っている訳で。

「な、なななななぁ!」

言葉の意味を理解した彼女は、怒った。

「はぁ?何よそれ。あんた、私との戦いは全力じゃなかったって言うの!?」

「全力だったさ。でもそうじゃないんだ」

「だから意味が分かんないって!」

混乱する彼女に一夏は、手短に自分のISが持つワンオフ・アビリティーについて説明する。

相手エネルギーを消失させること、そして、その意味がどういうことなのかを彼から聞いた鈴は、怒りをすぐに納めた。

彼の『本気』とういう言葉が持つ冷たさ物を感じたからだ。

「なるほど、怖いわね」

「下手すりゃ相手を殺してしまうかもしれないんだ。だけど今回は違う」

「そういう意味で本気を出せるってわけ」

「そうだ」

相手が無人なら、この危険極まりない攻撃を遠慮なく振るうことができる。

既に敵の射程範囲に二人は入っており、いつ撃たれてもおかしくない状況だ。

ならば、攻撃の要である一夏を先に潰させる訳にはいかない。

ブレードを構える一夏の前に鈴が赴いた。

「だとしたら私があんたのサポートってわけね」

敵前でよそ見をするのは自殺行為に等しい。

それでもと、彼女は己の背後にいる男にちらりと視線を向ける。

男の眼は闘志に満ち溢れており、これから成すことの絶対の成功を予感させるものだった。

一夏に心からの信頼を残し、鈴は視線を前方のISに戻す。

そこには墓から目覚めた死者の如く腕を前に突き出し、銃口をこちらに定める敵の姿があった。

「決めなさいよね!」

「任せてくれ。必ず決めてみせる!」

「乗ったぁああ!」

一夏の宣言と同時に鈴は龍砲を敵ISに連射させ、敵ISも両腕からビームを連射させる。

この戦いに命の保証はない。

これは今まで彼らが行ってきた試合などではない。

最早、死合い。

一寸先は闇であり、そこには、闇に踏み込んでしまった哀れな命を刈らんと、死神の鎌が息を潜めて待っているのだ。

常人の住む世界ではない。

だが、それは彼らの手前味噌な話に過ぎない。

この瞬間、この場所だけは彼らの方が狂人なのだ。

相対する物言わぬ黒い死神、その者こそがこの世界の常なのだ。

異分子は排除されるものである。

ではどうするのか。

彼らもその世界の常とならなければならない。

故に、一夏たちは生き残る為に、その世界の常となる為に、彼らはそこへ勇ましく踏み込んで行った。

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