魔改造提督の鎮守府ライフ   作:Jeep53

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世界線の説明です


第一章(本編)
プロローグ


…時は1945年まで遡る。

日本がアメリカのポツダム宣言を受諾し、調印式が戦艦ミズーリの上で行われている最中の事だったらしい。

アメリカの水兵が港湾の沖合付近に黒い点の集まりを見つけた。その点は次第に大きくなっていき、点どうしが融合し始めたんだ。

これはただ事ではない、ということで水兵がすぐさま上官に報告、そこから日本の大使などにも情報が伝わり、調印式はいったんストップ、港湾にいた軍在籍の艦艇全隻で警戒することになった。

突如、黒いものが渦巻き始め、次第に赤化し、発光した。

その光が収まった時海上にいたものは、そう、深海棲艦だった。現在の分類で言うヲ級のflagshipやレ級のeliteの集まりだったらしい。

当時の連中はこんな異形を見慣れていなかったため、すぐさま発砲。だが、その直後にもっと驚くこととなった。

群れの中の一隻が放った砲弾で、ミズーリが沈んだのだ。ものの一発で!

弾薬庫誘爆だったらしい。その攻撃を皮切りに、深海棲艦が次々と発砲、アメリカ海軍も応戦しようとするが全然歯が立たず、全隻撃沈されることとなった。

現地では調印式どころの話ではなくなり、全員蜘蛛の子を散らすように避難を開始した。

が、それを深海棲艦が逃がすはずもなく、沿岸施設を空爆によりすべて破壊、その勢いを保って日本の都市部への爆撃を開始したんだ。

同日、同じようなことが世界中の各所で起こった。

大西洋、ハワイ諸島周辺、地中海、北海、スエズ運河、インド洋、東シナ海、日本海、挙句の果てには北極海にまで黒いゲートが出現した。

人類はこの事態に対応できず、沿岸部分を占拠され、内陸へと逃げざるをえなかった。

海路は遮断され、貿易はまともにできなくなり、各国は自給自足を強いられることとなった。

さらに、石油産出国などが攻撃され、焦土化した。極めつけに世界中の主な鉄鉱山や銅鉱山もことごとく攻撃され、工業に必要な資源の枯渇へと直結した。

このことから、各国ではガソリンエンジンが衰退、それに伴い電気の使用量も低下しだした。

陸路での運搬を担う電車は走らせることが出来ず、軽油もないためディーゼル機関車も走らせられない、との事で、蒸気機関車が復活した。

炭鉱だけは無傷で残っている場所が多かったため、辛うじて蒸気機関車は走らせることが出来た。それが今日の人類の存続につながっているといっても過言ではない。

文明は明治後期レベルまで衰退し、人々の暮らしもそれに合わせて変化した。

そのころ、日本軍は技術が失われないように生産した兵器をシェルターに運び込もうというと画策していた。

が、運搬途中に爆撃されて失敗に終わった、と聞いている。だが”この噂の信憑性は低い”と世間では言われている。

それから数十年後、形ばかり残っていると思われていた日本海軍が突如”艦娘(かんむす)”なるものを開発、深海棲艦に対抗できる唯一の手段を創り出した。

それにより日本近海の情勢は一気に変動し、不安定ではあるが、沿岸部まで町が進出できるようにまでなったのだ。

どこからかこのうわさを聞き付けたのか、わずかに残っていた複葉重飛行艇でドイツとアメリカの技師が来日した。

日本は技術支援を惜しまず、結果、ドイツとアメリカも深海棲艦に対抗可能な勢力を手に入れた。

大陸へ技術が行けばあっという間にそれは広まる。フランス、イタリア、ロシアなどに技術は広がり、人類は徐々に制海権を奪取しつつあった。

だが、深海棲艦も負けてはおらず、新型艦の出現などもあり、現在まで拮抗状態が続くこととなっている。

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