魔改造提督の鎮守府ライフ   作:Jeep53

27 / 45
冷静になって過去の話見返してたら頭おかしいところばっかで頭痛くなった。まぁ直すつもりは毛頭ない。

今回は開発回。見たくない人はあとがきまで飛ばしてください。


25

 時刻は午後7時、あたりが薄暗くなり、やや冷たい風が優しく外で吹いている時刻だ。そんな中俺と明石と夕張(いつもの三人)は夕ご飯を無事食べ終わり、工廠に再度集合し、討論していた。

「私は、別に急降下爆撃でなくても行けると思うんですよ」

明石が語気を強めて言った。

「なぜだ?情報によればシールドが薄いのは上空だけで…」

俺が反論しようとするが、それは明石の発言によって遮られる。

「いや、考えてみてくださいよ。水平爆撃でよくないですか?こう、敵の直上まで大型機でスイーッといって投下、これでよくないですか?」

俺はしばし考えてから一言だけ言った。

「…確かに」

「いや納得するんかぁい!」

夕張がすかさずツッコミを入れてきた。いやまぁ、納得するしかないだろう。うん。

「…まさかほんとに納得するとは…でもどうするんです?妖精さんたちすっかり急降下爆撃やる気になってますよ?」

そう言って明石は工廠の隅の方を指さした。そこにはシミュレーターで急降下爆撃を練習する者や、自身の愛機(零戦)にダイヴブレーキをニコニコしながら取り付けている者などの姿が見て取れた。

「あいつ……零戦で急降下爆撃する気かよ、機体強度アカンやろ…」

「これは…急降下爆撃で行くしかなさそうですね…妖精さんって自分を絶対曲げませんし…」

「となると機体の開発ですかね…」

そう言って俺ら三人は顔を見合わせ悪戯っぽい笑みを浮かべた。

そこで俺は言った。

「よし、じゃあ今回の目標は新型急降下爆撃機と、人間が運用する兵器の砲弾で、深海棲艦に通用する物の開発だな!」

「後者は無理!」

明石が叫ぶ。

「うるせぇやれ!」

俺の無茶ぶりが飛ぶ。

「できるわけがないっ!」

明石がまた叫ぶ。

「ほ~ん…天下の明石様でも開発できない装備があったんですかぁ~?こぉれは興味深いですねぇ~!」ニヤニヤ

俺が煽る。

「…やってやろうじゃねぇかよ、この野郎!」

明石が乗る。

「…」アチャー

夕張が頭を抱える。

 リアル野球BANのノリで開発を請け負った明石が提督の口車に乗せられたことに気づくのは数分後の事である。

 

 

 

「…提督、これでどうですか…」グッタリ

それから数時間後、明石が数枚の企画書をもって俺と夕張の急降下爆撃機開発組のもとへとやってきた。今にも倒れてしまいそうなフラつき具合だ。

「えっ!?できたの?俺出来ない前提で押し付けたんだけど…」

「提督…アンタほんといい性格してるよ…」イラッ

「今回ばかりは明石さんがかわいそうかな…」アハハ…

俺はキツネにつままれたような顔で企画書を受け取り、夕張と一緒にのぞき込んだ。

 

ーー

ーーー

 

・対深海棲艦弾頭

 

組成:艦娘建造時に消費する鋼材、ボーキサイトを主原料とする合金が主な成分。口径が大きくなるにつれてタングステン等の貴重資源も配合される。

 

長所:深海棲艦にダメージを与えられる。口径次第では一撃必殺。

 

短所:普段艦娘が運用する弾薬に比べて消費資源が半端じゃない。打ち続けたら資源が枯渇する。

 

制約:口径は20mm~90mmに限定。20mm以下はサイズ的に製造が困難、または威力不足。90mm以上になると製造コストが倍増するため現実的ではない。製造は可能。

 

威力:20mm:海防艦や駆逐艦の主砲12㎝単装砲に相当

   30mm:軽巡洋艦の主砲14㎝単装砲に相当

   40mm:重巡洋艦の主砲20.3㎝連装砲に相当(サイズの関係でここより威力増加と共に消費資源が多くなる)

   50mm~:戦艦級の主砲に相当。(35.6、41、46、51、80等)またはそれ以上。

 

 

※重要※

  消費資源:最少口径の20mm→鋼材40、ボーキサイト35、その他鉄等

       最大口径の90mm→鋼材300、ボーキサイト150、その他タングステン等

 

 

ーーー

ーー

 

 

「これほんとに作れんの?」

それが企画書を読み終えた俺の第一声だった。

「妖精さんたちとはすでに話をつけてきました。やる気満々でしたよ!」エッヘン

「妖精さんパワーすげぇ……よし、ゴーサイン出してきてくれ」

俺はそう言って明石に企画書を返した。彼女は満面の笑みで”了解!”と言った後小走りに工廠の奥へと駆けて行った。多分すぐ戻ってきて急降下爆撃機の開発に加わるつもりなのだろう。さて今回はどんなゲテモノが出来ることやら…

 

数分後、明石が合流し本格的な開発会議を開始した。

 

「ここはジェットエンジンを採用すべきでは!?」

「おぉ!確かにそれいいな!」

「製造コストを考えてくださいよッ!」

 

「見てください提督!二重反転プロペラの設計図が倉庫内のキ64のコックピットから出て来ましたよ!」

「よし!でかしたぞ夕張!」

 

「て、提督!こんなところに全翼機の図面がっ!」

「ナ、ナンダッテ―!」

 

「提督!こんなところに盟邦ドイツの試作機一覧とその設計図がっ!」

「提督!こんなところに大日本帝国の試作機一覧とその設計図がっ!」

「ハモるな!てかなんでそんな物があるんだ!?」

 

…そうして夜は更けていき…

 

 

()()()()。現在の時刻である。外は闇で覆われ、付近で明かりが灯っているのはこの工廠内のみである。闇の中の完全なる孤立。

しかしそんな事実を気にも留めないような笑い声や歓声が時折響いていた。(近所迷惑)

そんな中、一際うるさ…大きい歓声が夜の静寂を切り裂いた。

「よっしゃできたぞぉぉぉ!」

「お、提督のもできましたか」

「明石さん、提督、私もできましたよ!」

三人は顔を見合わせ、ニヤニヤと笑っていた。もしこれを傍から眺める人がいたらドン引きしたことだろう。

 

「よし、じゃあ夕張!夕張行ってみよう!」

「私のはいたって真面目な奴ですよ。艦娘サイズと実際のサイズ、どちらの図面も作ってあります。これです!」

そういって夕張は自信満々に()()()()()()()企画書を差し出してきた。

 

ーー

ーーー

 

・Y-1急降下爆撃機(仮名)

 

性能:最高速度:550㎞/h

  発動機馬力:2000hp

     全長:11m

     全高:3.5m

     全幅:9m

    主翼形:内翼テーパー無し・外翼テーパーあり

   推進方式:前部4枚羽プロペラ一基

  上昇率(m/s):78m/s(最大)

   航続距離:800㎞(爆弾装備時)

        1000㎞(制空戦闘装備時)

 最大離陸重量:4200㎏

     武装:12.7mm機関銃×2(前方固定配置)

        12.7mm機関銃×1(後方旋回銃座)

        500㎏無誘導爆弾×2(縦列二個)

        翼下赤外線誘導弾×2

     乗員:2名

   防弾装備:コックピット:繊維性防弾ガラス

       エンジンカウル:ジュラルミン合金

         燃料タンク:均質圧延装甲板

     備考:火薬式ベイルアウト座席装備

 

ーーー

ーー

 

「…いたって…真面目な?」

俺は顔を引きつらせながら問う。その問いに対して

「形は普通ですよ!」

と満面の笑みの夕張。

「いやおめぇ…なんだよこの機動性…上昇率Fw190より20m低いだけとか…」

「それに誘導弾まで…」

俺と明石が呆れたように言うと夕張が言って来た。

「え?wまさかこの私よりも平凡な設計とか無いですよね?w」(煽り)

「「それはない」です」

「アッハイ」

即座の否定。まぁ、こうなるな。

「…そんなに自信があるなら明石さん、行ってもらいましょうか!?生半可な物じゃ満足しませんよ!?」

夕張が悔しそうに叫んだ。まぁ悔しさより好奇心が勝っているみたいだが。

明石はフフン、と笑って言った。

「私のを先に見ていいんですかぁ?w提督の霞んじゃいますよぉw」(煽り)

やや煽り気味に差し出してきた企画書にはこのようなバケモノが書かれていた。

 

ーー

ーーー

 

・焔雷-zwai

 

ーーー

ーー

 

「おい明石ぃ!!てめぇまたか!またなのか!?!?」

俺は企画書から即座に顔を上げ、明石に詰め寄った。

「て、提督、最後まで読んでから怒ってくださいぃぃ!ちゃんと()()()()やったんですから!」

「ほぅ…」

俺は企画書に目を戻した。

 

ーー

ーーー

 

性能:最高速度:2000㎞/h

   ()()()():180000hp(AB使用時:220000hp)

     全長:15m

     全高:4m

     全幅:8.5m

    主翼形:クロースカップルドデルタ翼

   推進方式:ターボファンエンジン一基

  上昇率(m/s):200m/s(常時)

   航続距離:3000㎞(爆装時)

        4000㎞(フルフラット)

 最大離陸重量:25000㎏

     武装:30mm固定機銃×2(前部)

        850㎏無誘導爆弾×2(横列二個)

        翼下赤外線誘導弾×8

        AAAGM×4(AntiAirAndGroundMissile)

     乗員:1名

   防弾装備:機体全域:ジュラルミンとアルミの合金

     備考:コスト高すぎて戦闘に出られなさそう

 

ーーー

ーー

 

「久しぶりにこういうの考えるの楽しかったもんな、分かるよ。こうなるのは……」

「あ、アハハ…」

俺は読み終わってから頭を押さえた。

「だがなぁ、コストが高すぎな?それにAAAGMはまだ未開発だ。まぁ、却下だな」

「デスヨネー!、というわけでもう一機用意しました」

「「は?」」

突然の明石のカミングアウトに二人そろって素っ頓狂な声を出してしまった。

「はい、これです」

 

ーー

ーーー

 

・キ64爆装計画

 

性能:最高速度:900㎞/h

  発動機馬力:3000hp

     全長:12.5m

     全高:4.25m

     全幅:15.4m

    主翼形:テーパー翼(ダイヴブレーキ装備)

   推進方式:二重反転プロペラ(ハ201改装備)

  上昇率(m/s):90m/s(最大)

   航続距離:1200㎞(爆装時)

        2000㎞(フルフラット)

 最大離陸重量:5000㎏

     武装:30mm固定機銃×2(前部)

        500㎏無誘導爆弾×1

        翼下無誘導墳進弾×2

     乗員:1名

   防弾装備:エンジンとコックピット:均質圧延装甲板

     備考:整備性に関しては妖精さんなので大丈夫。

 

ーーー

ーー

 

「……これ採用な」

「よっしゃっ!」ガッツポーズ

俺は計画書を見終わってからそうつぶやいた。明石はよほどうれしかったのか喜びの舞(?)を踊っている。

「正直明石がここまでまともな計画を出すとは思わなかった…見直したぞ」

俺がそう誉めると、明石は舞をやめてこちらを振り返って

「まぁ私普通に整備士ですし。やるときはやるんですよ」

と、なぞの整備士理論を出してドヤ顔をしていた。

「そ、そうなのか…じゃあ、俺のだ。行くぞ」

そう言って俺は企画書を二人に差し出した。

 

ーー

ーーー

 

・試作急降下爆撃機及び制空戦闘機 キーンホーク

 

性能:最高速度:1300㎞/h

  発動機馬力:4000hp

     全長:16.5m

     全高:4.05m

     全幅:14m

    主翼形:クロースカップルドデルタ翼(ダイヴブレーキ装備)

   推進方式:後部二重反転プロペラ(ハ201改装備)

  上昇率(m/s):100m/s(最大)

   航続距離:2000㎞(爆装時)

        2200㎞(フルフラット)

 最大離陸重量:5000㎏

     武装:40mm固定機銃×4(前部)

        500㎏無誘導爆弾×1

        翼下無誘導墳進弾×6

     乗員:1名

   防弾装備:エンジンとコックピット:均質圧延装甲板

     備考:癖がすごい震電みたいな感じ。

 

ーーー

ーー

 

「なんか…明石さんのクソ真面目案を見たせいかこれすらふざけているように見えてしまう不思議…」

「やめてくれ夕張、その攻撃(口撃)は俺に効く」

「まぁ…これも生産ですかねぇ…先ほどのY-1とキ64と共に妖精さんに企画書出してきます」

「頼んだ」

こうして…狂気の急降下爆撃機開発は意外とあっけなく幕を閉じたのであった。




すみません、オチが思いつきませんでした。
今回は開発回でした。
結果:対深海棲艦弾頭の開発
   夕張が無難な性能のY-1急降下爆撃機(仮名)開発
   明石がバカみたいな性能のジェット機を開発したが、そちらではなくキ64を改造したものを生産することに決定。
   提督が震電のバケモノみたいなのを作った。

生産する物
   対深海棲艦弾頭
   Y-1
   キ64爆装計画
   キーンホーク(和名:賢鷹)

未定
 焔雷-zwai
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。