異世界で死にたくない最弱の女神   作:アイリスさん

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水着エレナピックアップキター!
からの→よし、11連一発ぶんしか石ないけど水着エレナ星4だし出るやろ!回したろ!
からの→虹回転キター!
からの→水着玉藻「ハーイ」

何でだよ……普通そこは確率高い水着エレナが来る所だろぉぉ!アレか!やはり物欲センサーか!

という事がありました。


55話

『再起動まで5秒……4……3……2……1……。

プログラム正常。ステータス許容範囲内。エニュ・オー、意識浮上開始』

 

 

 

………。

ゆっくりと瞼を開いた。

意識が戻った……か。全く魔王のヤツ乙女の胸にどデカイ風穴作ってくれちゃって……。この身体の強度はアナみたいな超人と違って人並みなのよ?あんなステンノ様すら即死するだろうくらいの攻撃に耐えられるわけないじゃないの。この身がアバター(非生物)じゃ無かったら確実にあの世行きだったわ。

 

そうだ、あれからどのくらい時間が経った?瑠璃華(ステンノ)様は無事かしら?

首だけを動かして辺りを見回す。居た!ステンノ様、どうやらまだ生きてるみたい。ふぅ、ちょっと安心したわ。体張った甲斐はあったみたいね。それに王子とアナも無事……どうしてニュクティ君まで居るのかは疑問だけど。

となると魔王はどうなってる…………居た、あそこか。誰かと戦って……あれは……アーサー王か。そっか、英霊召喚は上手くいったのか。にしても()()()()()()()()()()()()()

成る程、聞きしに勝る強さね。あの魔王と一対一でやりあえてるなんて。けれどこのまま放置も不味い。何せアーサー王の攻撃は魔王に大して通じて無いようだし。原因は……アレか。封印されたままのエクスカリバー。何処かのタイミングで封印解かないとジリ貧ね。

さて、私も何時までも横になってる場合じゃ無いわ。

 

アレ?体に力が入らない?何よこれどうなって……んん?心臓の鼓動が聞こえる??いや、体の内側からじゃ無くて空気の振動を伝って耳に音が入って来てる。ちょっと待ってよ、つまりそれって……。

 

何で!?何で胸の穴が治り切って無いの!?あばら骨は未修復、肺が鋭意修復中で心臓が脈打ってるのが直に見えてる!?グロ映像!!何これ!!致命傷を負った場合は念の為に問題箇所が完治するまで意識が再浮上しないように設定してた筈……あんのアムラエル(私の本体)!!勝手に設定弄りやがったわね!!きっとあのインストールの時ね!危なっ!もう少しで痛覚遮断解除する所だったじゃない!ホンット危なっ!!

 

とはいえこのタイミングで強制的に私を目覚めさせたって事は意味があるって事。

ああ、分かってる。それもこれも全部あの糞主神の予定通りってのが気に入らない。ここまで予定調和過ぎると逆に不安になってくるわ。成る程、この為の……ガンドか。ステンノ様……いや、もういいか。瑠璃華様は全然気付いてないみたいだけどFGO仕様のこのガンド、命中率100%の補正が掛かってるのよね。何せアプリのFGOで藤丸立香が使うガンドは『敵一体を1ターン行動不能』か『耐性があって効かなかった』かの2択。つまり命中自体は必ずしてるってわけ。イコール命中率100%、って判断されてるのよね、この世界のスキル的には。だから狙って撃てば補正が働いて必ず当たる。つまり!私がガンドを撃つ→魔王が一時的に行動不能になる→その間にエクスカリバーの封印を解く!って流れなわけよ!

 

よし!乙女にこんな傷作ってくれた恨み晴らさでおくべきか!覚悟しなさい魔王!(私じゃなくてアーサー王が)ケチョンケチョンにしてやるんだから!

 

その場に寝転がったままの状態だけど左手で右手の肘を押さえて固定、右手人差し指に集中……。

 

食らいやがれッ……ガンドォォオ!!

 

 

 

───────

 

 

少し。本当に少しずつだけれど、私の胸の傷は塞がり始めていた。遅れて治癒魔法を掛けてくれている王女のお陰だけれど、彼女の表情は優れない。疲労などではない、明らかな心労によるものに見える。あんな姿に変わり果てたエニュを直接見てしまったのだから無理もない。私が……あの時私が先に魔王の攻撃に気付いていたらエニュは死なずに済んだのかも知れない。

 

「すまない、ステノ王女。感傷に浸らせてやれなくて。私に力が足りないばかりに」

 

「そんな事……王子は良くやったよ。ワタシこそもっと強くなっていれば……」

 

怪我人である私の目の前で、治癒魔法を継続展開させながら互いを気遣う二人。でもそれをいうなら、そもそも女神ステンノとしてこの世界に降り立った私の力不足が原因だと思うわ。まぁその辺は主に主神のせいなんだけれど。それから私を差し置いてちょっと良い雰囲気になってるのはどうなの?ねぇステノ王女?騙されちゃ駄目よ?王子とか単に貴女のその私と同じ顔が好みなだけだからね?それ多分吊り橋効果ってヤツだからね?

 

「なぁルリカ。俺の見間違いかも知れないけどさ、なんかアーサーの攻撃が効き難くなってないか、あれ」

 

呆れというか爆発しろとかほんのちょっとだけ思いながら二人の様子を眺めていた私の左の耳元に、背中を支えてくれてるニュクティがそう囁いた。ちょっと、ゾクゾクするから耳に吐息かけないで。ねぇニュクティ、それわざとやってない?やってるよね?お願いだからアーサーに嫉妬とかやめて。ホントにニュクティが思ってるような関係じゃ無いから。背中に何か妙に硬いモノが当たってるのとか気付かなかった事にしてあげるから、ね?今この状況ではそれやめよう?

 

とはいえニュクティの発言は聞き捨てならない。本当にそうだとすれば、この戦いの最中にパイオスが成長した、或いはまだまだ真の実力を出してないって事になる。それはちょっと不味い。何とかしてエクスカリバーの封印を解く為の時間を作らないといけないんだけど、今の私に何が出来る?こんな状態でなくともパイオス相手にガンドなんて当てられる筈が無いし、アーサーの隣に立てるような状態でも無い。王子と王女じゃ足留めにもならない。これ、詰んでないかしら?この世界が漫画やゲームなら封印解放を待ってもらえるのに。

 

 

 

ん?今の、何?遠くから赤い光がパイオス達の方へ向かって……パイオスに命中した。あれ?パイオスの動き、止まってないかしら?まさか今のってガンド?じゃあ放ったのってまさか……。

 

召喚魔法陣の方へと視線を向ける。変わらず体を投げ出して倒れたままではあるものの、左手を挙げて親指を立てるエニュが見えた。嘘でしょう?あの怪我で何で生きて……いや、そうか。アバターだからエニュの体って生物判定されてないから自己を再生できるって事か。ここまで動かなかったのは、パイオスに確実にガンドを当てる為?

 

「何だ、今の光は!?」ってエニュの方を振り向く王子。それと「エニュ!!」って瞬時に状況を理解した王女が駆け出そうとしたけれど、エニュが左の掌をこちらに向けて『来るな』ってジェスチャーをしてる。

 

「離してよ!ワタシ、エニュの所に行かなきゃ!」

 

「まだ駄目だ!ルリカの傷は私だけでは塞がらない!キミの力が必要だ!」

 

そうやって少しだけ争う王女と王子の遥か向こうから『なんだと!?おのれ、死に損ないがぁ!』って吠えるパイオスの声がここまで聞こえる。やっぱり効果があったみたい。それにしてもあのパイオスに当てるなんて……弓使いは凄いのね。

 

 

 

 

 

十三拘束解放(シール・サーティーン)ーーー円卓議決開始(ディシジョン・スタート)!」

 

ここだと踏んだらしいアーサーは聖剣を正面に掲げた。アルトリアの声に良く似た、女性の機械的な『承認』という声が響いて、アーサーの周り……ううん、聖剣を囲むように13本の光の柱が現れた。

続いて機械的な女性……恐らくプロトマーリン……の声で『ケイ、ベディヴィエール、パロミデス、ガヘリス』と円卓の騎士の4人の名前が呼ばれて、同時にアーサーの周りの光の柱のうち4本が消滅、その光が乗り移ったかのようにエクスカリバーが輝きを増す。

懐かしい光景…………あれ?私、前世でアーケード版の聖剣拘束解放する映像って見たことあったっけ?

 

 

 

 

 

「是は、真実のための戦いである」 『アグラヴェイン』

 

「是は、精霊との戦いではない」『ランスロット』

 

アーサーの言葉に呼応した円卓の騎士の名をプロトマーリンが告げていく度、光の柱が1つ、また1つと消えていく。同時に聖剣に光と力が溢れていくのが分かる。

 

そうして封印もあと3つ、というところまで来て、パイオスに動きがあった。どうやらガンドの拘束時間が切れそう。ガンドを撃てる私が何とかしないと……でもエニュみたいに命中させるなんて芸当が私に出来る?これだけ離れているうえに満足に身体も動かせないのに。いや、やるしか無い。そうしないとこの世界が終わってしまう。一か八か……。

 

礼装を展開……って、ちょっと駄目よニュクティ。無理してるのは分かってる。でもここが勝負所だから止めないで。後でいうこと一つだけ聞いてあげるから。今だけ、お願い。

……私の右手から放たれたガンドは、奇跡的にパイオスを捉えてくれた。『死に損ない共がぁ!!』って断末魔にも似たパイオスの叫びが木霊する。

 

 

 

 

「是は、邪悪との戦いである」『モードレッド』

 

「是は、私欲なき戦いである」『ギャラハッド』

 

そうして光の柱も残りたった1つとなって。アーサーはほんの少しばかり瞳を閉じて。

 

「是は、世界を救う戦いである」『アーサー』

 

アーサーが眼を見開いたのと同時。最後の1つの柱が消滅して、輝く黄金の刀身が現れた。

嗚呼、なんて綺麗なんだろう。

 

 

 

 

 

 

「今こそ決着を着けよう!………『約束された(エクス)…………勝利の剣(カリバー)』!!」

 

アーサーはパイオスへと向けて、聖剣を左下から右上へと振り上げる。同時に目映い黄金の極光の柱がパイオスへと走った。

 

やっと。これでやっと終わる。私もやっと解放されて、この世界で気楽に生きられる。そう思った私の期待は、次の瞬間には凍り付いた。

 

 

 

 

 

 

『決着とな!!面白い!!受けて立とうではないか!』

 

そう叫んだパイオスが、約束された勝利の剣(エクスカリバー)そっくりな漆黒の魔力の柱をアーサーに向けて放つ。

あろう事か。激突している光と闇の2つの柱は。一方が少しでも揺らげば一瞬のうちに押し負けて飲み込まれるだろう程に拮抗していた

 




ドーモ、55話デス

宝具『約束された勝利の剣』炸裂も決着は次回に持ち越し。

全然関係ないですけどそういえばハン●ーハンターってまだ休載?いつ完結するんすかね?

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