……ここは地獄だ
日々提督という面をかぶった変態にセクハラとパワハラを受けている。
告発をしようにもつい最近、艤装の装着部分にとある機械を埋め込まれた、それは近年頻発する、艦娘から上司への反逆を防止するための艦娘の行動抑制装置である。
提督には特殊なブレスレットが貸与されており、行動抑制装置をつけた艦娘はそのブレスレットを持つ対象へ危害を加える行動をした瞬間体中に激痛が走るようになった。
そんなことを考えていると執務室に例のアイツが入ってきた。
「やあおはよう。香取。」
「おはようございます。提督。」
頭を下げるとそのクズは私の脇を通りながら尻を触り、執務室の椅子に座った。
「提督というのは楽な仕事だなぁ。こうして椅子に座るだけであとは艦娘が何でもやってくれる。それに、最近は艦娘からの反逆を防ぐ機械もついたそうじゃないか。最高だなぁ!ハハッ!」
もうなんの感情も湧いてこない。
そして、提督は私の体に手を伸ばし、そのままソファに押し倒した。
「お前も俺のようなエリートに抱かれて幸せだろう?」
そして、私の体はいつものように犯された。
…その日から2週間たったある日、上層部からの視察が来た。なんでも最近ここ呉鎮守府の撃退報告が芳しくないということで鎮守府の実態調査が行われることになったようだ。
この調査は突発的に行われ、いつものように抱かれていたところでいきなり執務室の扉が開いた。
「失礼するぞ。本日この鎮守府に特別視察に来た佐竹だ。君たちがどのような訓練をしているかみさせて…もら…う…ぞ…」
入ってきた人物…佐竹ということは本部に務める佐竹少将のことだろう。その人物は部屋の扉を開けて、自己紹介をしながら部屋を見渡し、こちらを見て絶句した。
それもそうだ、普段ならば訓練している時間に情事にふけっているのだから。
「えっ?!佐竹少将殿?!なぜここに…あっいやこれはその違くてですね…」
私を先程まで抱いていた下半身が裸の、太った男は焦った様子で必死に取り繕おうとしていた。
そして、そんな言い訳を遮るほどの大声で佐竹少将が声を荒げた。
「貴様ぁっ!何をしている!憲兵隊!こいつを連行しろ!」
その言葉で後ろに控えていた二人の憲兵が暴れる提督を押さえつけて外に連れていった。
「申し訳ありません佐竹少将。このようなお見苦しい姿を…」
「いや、構わないよ。君は被害者だ、謝る必要はない。」
そう言ってくださった。そして佐竹少将は
「それにしても…噂は耳にしていたがまさかあれほどまでとはな…」と独り言を零してからこちらに向きなおり、「とりあえずのところ、奴は本部に連れ帰り徹底的に調べさせてもらう。やつの処分に関しては追って報告させてもらおう。それとなんだが…君たちには酷かもしれないがすぐに新しい提督が配備される。本部が厳選したものを配備するから心配はいらない。」
そう言うと、佐竹少将は踵を返して部屋を出ていき、その後外から車が走る音が聞こえてきた。
…私達の枯れた桜のような顔はいつ咲くのだろうか。