BORUTO 風が運ぶ鳥と砂   作:shizuru_H

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1話 木の葉にて

「そんなこと言ったってしょうがないじゃんかよ」

「だって、ずるい!パパと昔の木の葉に行ってたなんて!」

「僕も少し興味あったかな」

元気に第七班は言い争いを始めるが、これはいつもの光景だった。

晴れの続く毎日に、緩やかに吹く風。

今日も変わらない平穏な一日だった。

 

「はぁ~、子供の時の七代目もすごかったんだろうな~」

ほわぁ~ん

そんな擬音語が合いそうなほど、サラダは妄想にふけっていた。

恋する乙女。というよりは、星の王子様を見る目のようだった。

「確かに、子供の時の火影様ってどんな感じだったんだろうね」

ミツキも少し考え込む様子を見せるが、話を振られた当の本人は、

「いやいや、全然すごくないってばよ」

「えっ」

呆れ顔で答えるのだった。

「食生活いい加減だし、エロ仙人とかギャーギャー言いながら自来也様とアホなことやってるし…」

「そうなの?」

ミツキも興味深そうに聞いてくる

「あぁ、ほんとほんと」

「で、でも、忍術ならきっと!」

「忍術かぁ~、技の多彩性とかなら負けてる気がしないしなぁ~」

思い返しても技術だけなら負ける気はしない。

 

技術だけなら、だが…

あの時の木の葉の状況は、帰ってきた後に誰に聞いても詳しく答えてくれなかった。

それだけ思い出したくないのか、それとも知らないのか分からないが、

きっと今の自分達とは違う苦しみがあったのだろう。

そしてそれを乗り越えるど根性も。。。

 

ガーン

「そ、そんな~」

かっこいい火影であるナルトが好きなサラダならしょうがないか

「ま、俺たちも頑張ればあのくそ親父ぐらいにはなれそうってこったな」

にかっ、と笑って火影屋敷に歩いていくその頭上を一羽の鷹が飛んでいくのだった。

 

 

「来たかお前ら」

そういって出迎えたのは木の葉丸。

第七班の上忍で、三代目火影・猿飛ヒルゼンの孫である。

そして目の前には火影であるうずまきナルトと奈良シカマルがいる。

「それで今回はなんの任務なんだってばよ」

「こら、ボルト!」

木の葉丸が注意するが、それはいつものやり取りなのか、あまり気にしない。

どころか過去に行ってから、ナルトとの距離が近くなったように感じる。

まだ全然近づけてないんだけどな

「木の葉丸、良いってばよ。」

「今回の任務だが、砂隠れの里まで行ってもらう」

ゴホン

補佐のシカマルが続ける

「我愛羅から木ノ葉隠れの忍の派遣要請があってな」

「風影様から?」

「あぁ、先日砂を襲った一味がいて、その敵のアジトから木の葉の印がついた武器が見つかったらしい」

「なるほど、それで私たちがその武器を流した犯人の手掛かりを見つけてくるっていうことですね」

「まぁそういうことだ。捕まえるとかは考えなくていいので、砂と協力して情報収集に従事してくれ」

「くれぐれも捕まえようとか考えるんじゃないぞ、これ」

「分かってるってばよ!」

ボルトが自信満々に答えるが

「本当に大丈夫か、これ。今回は俺が同伴できないから、心配だ」

「え?木の葉丸先生、一緒に来ないんですか?」

サラダをはじめ第七班はその告白に驚いた。

「あぁ、先日の件で上忍は忙しくてな。今回は木の葉丸ではなく他の人が担当として着く」

「誰なんですか?」

「まぁ、後で分かる」

「出発は明朝だ、目的は砂を襲った賊の情報を協力して収集してくること」

「分かったてばよ」

「了解しました」

「了解」

 

 

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