やはり俺のSAOは間違っている…のか?   作:Krito

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今回はイロハ視点からのストーリーになります!


第22話 頑張れイロハちゃん

3人は中央に立ち、声を張り上げた。

 

「みんなすまん!ちょっと俺達の話を聞いてくれ!」

 

それに続くようにアスナとイロハも声を張る

 

「お願いします!話を聞いてください!」

 

「お願いします!」

 

その声に対して他の群衆は

 

「なんだお前ら!どうせお前らもアイツの仲間なんだろ!」

「今更話なんか聞いて何になるんだよ!」

 

群衆は騒ぎ出す

 

するとそこでイロハが唐突にフードを外した。

 

キメ細やかなブラウンヘアー、ぱっちりとした目元

可愛いピンクの口元

 

周りの注目を集めるのは簡単だった。

 

年齢的にはまだまだ子供だろうと言われるものだが

見た目に関しては可愛らしく少しいじらしい小悪魔的な可愛さを秘めた美少女がそこにいた。

 

そして注目を集める事に成功した3人は、同時に頭を下げイロハが言葉を紡ぐ

 

「皆さんのお怒りも尤もだとおもいます。

ですがどうか!どうか私たちの話を聞いてください!

誤解したまませんぱいを悪者扱いしないでください!」

 

3人は深く頭を下げ続けた。

すると意外な人物が口を開いた。

 

「皆の衆…聞くだけならええんちゃうか?

こんな深く頭下げとんのやから」

 

キバオウが、そういうとさっきまで騒いでいた群衆が嘘のように静かに聞く体勢を取った。

 

「まぁキバオウさんが言うなら…」

「そうだな」「まぁキバさんが言うならしょうがない」

 

やっと話を聞いてもらえる事となった。

 

(これで聞いてもらえる…)

 

「それじゃあすみません、私…イロハから皆さんに先程のことを説明させていただきます。」

 

イロハは生徒会で培った話術を存分に発揮しながら話続けた。

 

「まずは皆さん先程の先輩の言葉。本人に変わりまして私が謝罪致します。誠に申し訳ございませんでした。

そして続きましてなぜせんぱいがあのような事を言ったのかそれについて説明させていただきます。」

 

イロハの説明はとても分かりやすく丁寧なものだった。

 

1つ、ディアベルさんは遺言を残していた。その内容は「ボスを頼む」と言うこと

 

1つ、あのままだとこれから先のボス戦が上手く機能しなくなる可能性があること。

 

1つ、ここにベータテスターが少なすぎること、それは亡くなった2000人の中にベータテスターが多く含まれているからと言うこと。

 

ちなみに最後のはキリトが教えてくれたことだ。こっそりネズミに依頼していたらしい。

 

そこまで説明すると先程ハチに対して罪だのなんだのを言っていたプレイヤーが口を挟んだ。

 

「そんなこと言って!信じられるわけないだろ!」

 

それに対してイロハはすぐさま言い返す。

 

「ならなぜ!なぜせんぱいはディアベルさんが飛ばされた後素早く皆さんに指示を出し尚且つ自分の回復ポーションをディアベルさんに飲ませたんですか?

そして亡くなったあとも!すぐさま皆さんに声を掛け!死地から救い出し最後は最も危険なボスを抑えるという仕事を私を含んだたった2人でやったんですか!」

 

そう言い返すとその男は

 

「そ、それは…最後に関してはあいつもラストアタックボーナスとやらが欲しかったんじゃないのか?」

 

「そんなわけないじゃないですか!せんぱいは抑えるだけ押えて…しかも命がけで…」

 

(こんなに言ってるのにどうして…)

 

すると

 

「なら…ならどうしてあの男はあんな言い方をしたんや?あんな言い方をせんでも、あの男なら他に言いようもあったやろ?」

 

そう質問されたイロハは軽く笑いながら

 

「キバオウさん…バラバラな集団を1つにまとめるにはどんな人がいればいいと思いますか?」

 

「なんや?いきなり…そうやな…

天才的な司令塔または…リーダーやな」

 

「普通はそうなりますよね」

 

「その質問になんの意味があったんかはよぅわからん。

せやけどワシの質問にも答えてや?」

 

「私がした質問の答えがそのまませんぱいの行動の理由なんですよ…

せんぱいは物凄くひねくれていて…でもとっても優しいんです。」

 

イロハはとても優しく、そして愛おしく思うように微笑みながら言葉を続けた。

 

「答えは…明確な敵の存在です。

今回の件に関してはせんぱいと言う明確な敵が現れたおかげで皆さん上手く纏まって次はアイツにやられないように強くならないと…そう思いましたよね?

つまりそういうことです」

 

すると周りの人々は戸惑ったようになりながらも

 

「あのハチってやつ…」「…」「良い奴なのか?」

「本当か?」

 

の様な反応を見せている。

 

するとキバオウが

 

「おたくらの言いたいことはようわかった。せやけど納得は出来へん」

 

するとイロハは笑顔で答えた

 

「はい!わかってます!誤解が解けただけでも良かったです!」

 

「あぁ、ある意味、俺のせいな所もあるしな」

 

「なるほどねぇ…ハチくんは誤解されやすいんだ!」

 

するとキバオウは少し笑いながら

 

「アイツのこと追うんか?」

 

「はい!せんぱいには私がついてないとダメですから!」

 

「おう!俺はあいつの事仲間だと思ってるからな。

1人にはさせないよ」

 

「皆が行くなら私も行くよ!」

 

キバオウは小さな声で「ええな…」と言ってから改めて

 

「アイツに伝えといて欲しいんやけど

第2層ボス戦も、こきつこうたるってな」

 

「任せてください!」

 

そう言うと3人は第2層に向かって足を進めた。

 

途中すれ違ったエギルから

 

「あいつによろしく伝えといてくれ」

 

と言われた。

 

「なぁイロハ…本当に良かったのか?」

 

「いいんですよ…」

 

「でももし本当のことなら私たちハチくんの頑張りを無駄にしたことになるんじゃ…」

 

「いいんです。それに…これからはあんなことしなくてもいいように…せんぱいには二度とあんな思いをさせたくないんです。」

 

あんな思いというのは恐らく奉仕部で仲違いしてしまった時のことを言っているのだろう。

しかしその事を知らないキリトとアスナは首を傾げていた。

 

「とりあえず今はせんぱいに追いつきましょう!」

 

「そうだな!」

 

「そうね!」

 

こうしてハチのいない所でハチの好感度が上がり

そしてイロハのような子に好かれているという事で若干攻略組の面子から恨まれる事となるハチだった。

 

 




読んでいただきありがとうございます(*´ω`*)

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٩(๑•ㅂ•)۶


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