2人に近づいて来た人物はとても大柄なスキンヘッド
そう…第1層ボス攻略の際に知り合ったエギルと言う男性プレイヤーだった。
「よう!お二人さん、久しぶりだな」
「お〜…イロハ…誰だ?」
「何言ってるんですか!エギルさんですよ!ほら!ボス戦の時にお世話になったあの大斧使ってた人です!」
「あ〜…」
「せんぱい…覚えてませんね?」
その会話を聞いていたエギルは笑いながら言った
「ハッハッハ!気にすんなよ、状況が状況だったんだ。
覚えて無くても無理はないさ」
「お、おう。わりぃな」
「はぁ…この人は全く…
それで、エギルさんどうしたんですか?」
「あぁなんだ?その…な、あの後のことを教えとこうと思って…」
するとエギルはハチがボス部屋から居なくなった後のことを全て話してくれた。
キバオウがこの先ギルドを作ろうと思っていること。
リンドというプレイヤーがディアベルの跡を継ぎ攻略組を引っ張ろうとしている事。
そしてリンドもキバオウと同じようにギルドを作ろうとしている事。
それに伴い攻略組がキバオウ派閥とリンド派閥そしてどこの派閥にもならない中立と言う派閥の3つで割れていること。
今日のお昼すぎからフィールドボスの討伐が行わられるという事。
そして…ハチがあの場を去った後イロハが起こした行動のこと。
それを聞いたハチはイロハの方をバッと振り向き言った。
「…イロハ、お前なんでそんなことしたんだ!」
「…」
「わざわざお前まで他のプレイヤーに狙われるようなことするなんて!どういうつもりだ!」
「…私は…私は、あのまませんぱいが誤解されたままなのが嫌だったんです…」
するとここで意外なことにエギルが口を挟んだ。
「…なぁハチ…あんまりイロハを怒ってやるなよ。
確かにイロハのした行為はお前の頑張りを無駄にしたのかもしれん。
だけどな?例え、お前が痛みに慣れているとしても…お前が傷つくのを見て、痛ましく思う人間も居るお前はその事に気付くべきだ。」
ハチはこの言葉をどこかで聞いたことがあった…
(懐かしく感じる…どこで聞いたんだ?……そうか…)
するとハチは2人に聞こえるか聞こえないか位の声で呟いた。
「すみません…平塚先生…」
そして改めてイロハに向き合った。
「イロハ…すまん…そしてありがとう」
ハチは深々と頭を下げた
「せんぱい…私の方こそすみませんでした…」
その様子を見守っていたエギルはとても優しくそして逞しい声で言った。
「良かったな2人とも、それじゃあ俺は行くぜ?
GOOD LUCK」
ハチはエギルの後ろ姿を見ながら思う
(エギル…ありがとな、そして平塚先生…すみませんでした…貴方の教え…忘れてました…
でももう二度と忘れません。必ず戻ります)
ハチは改めて現実世界に戻るということを認識し今以上に努力することを心に決めた。
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