ハチは今、話題の鍛冶屋の前にいる
アルゴとイロハとの作戦を結構するためだ
「すまん、今いいか?」
「はい、大丈夫です。お買い物ですか?それともメンテナンスですか?」
(どういう事だ?なぜ武器強化を勧めない?)
ハチは不思議に思った…アルゴの考えが正しければ武器強化の依頼を受ければ受けるほど、この鍛冶屋は儲かるはず…
「…強化を頼む、素材は持ち込みだ」
「…分かりました…それでは武器の方をお預かりします。」
鍛冶屋の顔は暗かった…
その顔を見てハチは更に不思議に思った
(その顔…やはりなにか理由があるのか?)
「プロパティは…この素材だとスピードになりますがよろしいですか?」
「構わない」
すると鍛冶屋は素材を炉の中に入れた。
とても美しく幻想的な光を放ちながら素材は輝いていた。
次の瞬間ハチは鍛冶屋の手が若干ブレたの見た。
しかし何故なのか理由は分からなかった。
そして強化後に武器は砕け散った
ハチは自分の武器でないのに少し悲しくなった…
その後少し肩を落としながらイロハとアルゴが待つ宿屋に向かった
「それじゃあやってみるヨ」
すると壊れたはずの武器はあっさりとアルゴの手元に戻ってきた。
「はぁ…確定だな」
「そうだナ」
「どうでしたか?実際に見て、せんぱいなら何か気づいたんじゃないですか?」
「そうだな…表情はこんなことやりたくないって感じの顔してた。
それと左手が若干ブレて見えたな…」
「ブレてた?こんな感じカ?」
するとアルゴは素早くシステムウィンドウを操作して武器を持ち替えた。
「いや…そんな丸わかりな感じじゃ無かった…それに操作自体もっと簡略化されてた。」
「まさか…クイックチェンジカ?」
「せんぱい…クイックチェンジってなんですか?」
「そうだな…簡単に言うと武器を素早く持ち変える為のスキルだな。
戦闘中とかに武器を落としたり、壊したりした時に使えるオプションみたいな物だ。
だが…鍛冶屋に、クイックチェンジは必要ないだろ?」
「そうなんだよナー」
「せんぱい…もしかしたらあの人最初から鍛冶屋ってわけじゃなかったんじゃないですか?」
「どういう事だ?」
するとイロハは少し考えるような表情をしながら2人に言った。
「ほら、元々は剣士で何らかの理由で辞めざるを得なくなった。
でも、やめるにしても今までギルド?の人達と頑張ってきたのにいきなり辞めるってなったら今までレベリングとか手伝っていたメンバーは少し損するじゃないですか?
だからこそ強化詐欺をしてその損した分を補填しようとしてるんじゃないですか?」
イロハにしてはかなり筋を通っている…
「なるほどナ…イーちゃん中々いいカンしてるネ!
オレっちもその線で調べていこうと思う」
「了解した。なにか分かったら教えてくれ」
その後、アルゴは二人にお礼を言い、去っていった。
残された2人は、なんともいえない雰囲気に包まれていた。
「イロハ…キリトとアスナに連絡してくれ…ここに集まるように」
「分かりました」
そうしてイロハはキリトとアスナに連絡して後ほどその2人が宿屋に集まった。
「どうしたんだ?ハチが俺達を呼ぶなんて…余程のことがあったのか?」
「言われてみれば私達がハチくんに呼ばれるなんて初めての事じゃない?」
「突然悪いな…お前ら2人に話しとかなきゃいけないことがある」
そしてハチは2人に鍛冶屋の事について全て話した。
「なるほどな〜…でもその話を聞けてよかったよ
実は俺もアスナもその鍛冶屋に装備の強化をお願いしようと思っていたところだったんだ」
「信じらんない!どうしてそんなことするんだろ!」
キリトはホッと、アスナは激怒していた
「やっぱりそう思いますよね!」
ちなみにイロハも激怒していた
「まぁ…そうだな、何かしらの理由があるのはほぼ確定してる…最初あの鍛冶屋は買い物かそれともメンテかって聞いてきたんだ。
もしアイツが自分の意思で強化詐欺なんてやってるなら普通強化を勧めてくるだろ?」
「言われてみると確かにそうだな…」
「でも…何とかしないと…」
「あぁ、理由がなんにせよ
この行為は許されることじゃない…まぁ残りはアルゴとキリトにおまかせだな」
「なんで俺なんだよ!?」
「いやだって…俺もう顔バレしてるし?」
「せんぱい、こんな時位は素直になりましょうよ〜
こんなこと任せられるのはキリトさんくらいだって」
するとハチは若干顔を赤くしながら言った
「うるせぇ、そんなこと思ってねーよ!」
その光景を見ながらゆったりと笑うアスナ
「ハチくんにここまで言われたらやるしかないよねキリトくん!」
「ははっ!そうだな、やるしかない!」
先程までの重苦しかった空気は微塵も無くなりその空間には軽くほだやかな空気が広がった。
その後。次の日の予定を相談し、キリトとアスナは自分の宿屋に戻って行った。
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