「そういえばせんぱいって甘い物大好きですよね」
「あぁ、まぁ人生は苦くて辛いんだ甘くて美味いもん食わないとやってらんないからな」
「うわぁ…まぁ私も甘い物好きですけど」
「まぁ女の子で甘いもの嫌いな奴はいないだろ?」
「そんなこともないと思いますけど…あ!せんぱい!見てください!幸運のバフがついてます!」
「お?ほんとだな…あのケーキを食べるとこんなバフが付くんだな」
「せんぱい!今のうちにもう一度狩りに行きませんか?」
「いや、流石に行かねーよ…残り時間的にもそんなに長いわけでもねーし」
「まぁ、そうですよね〜。次の機会に行きましょう」
「だな」
その後2人は宿屋に戻り同じ部屋で同じように持ち物の整理整頓をしていた。
するとイロハは自身の武器を大切に握りしめ一言
「今日もありがとう、お疲れ様、明日もよろしくね」
と声を掛けていた。
イロハが持っている武器はハチがイロハにとわざわざドロップさせた短剣だった。
イロハにとって初めてのハチからの贈り物…
それを見ていたハチは、少し考えつつ、イロハに話しかけた。
「なぁ…イロハちょっといいか?」
「?どうしたんですか?」
「その剣…大切にしている事は分かってる…言い難いことなんだが、その短剣はフル強化出来たとしても…恐らく3、4層位までしか使えないと思う。
その時お前…どうする?」
イロハは狼狽えた、ここに来て…いや比企谷八幡という人物に会ってから…比企谷八幡の事を好きだと認識してから初めての贈り物…
イロハはその贈り物を手放すということは考えられなかった
例えハチからしたらただ単に自分は使わないからイロハに使うように言った…だとしてもイロハにとってその瞬間は…贈り物をされた瞬間はとても幸せで幸福な瞬間だった。
この剣があるから頑張ってこれたと言っても過言ではないほど、イロハにとってこの短剣は心の支えとなっていた。
「…すまん、俺の言い方が分かりにくかったよな。
武器を新調するにも幾つか方法があるんだ、ドロップ品を狙う、又は宝箱などからの入手そして最後にもうひとつ」
「もうひとつ?もったいぶらずに教えて下さい!」
「その武器をインゴット化させてそのインゴットから武器を作る」
「この子を…インゴットに?」
「あぁ、お前が大切にしている武器の魂を新しい武器に継承させるんだ」
「武器の魂を継承させる……はい!私その方がいいです!」
「わかった」
ぶっきらぼうに言いつつも、ハチの目はとても優しかった。
こうして第2層解放からの1週間が過ぎ去っていった。
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