「おるんやろ?そこに」
キバオウはそう言いながらイロハ達3人が隠れているところを見た。
「どうしてですか?」
イロハがそう聞くとキバオウは
「簡単な話や、あんさん隠蔽のスキル取ってへんのやろ?そないなやつが隠れとっても簡単に看破出来るわ」
そう答えた
しかしイロハは
「その話じゃありません!どうして貴方は先輩の…ハチの事を信じてくれているんですか」
それを聞いてキリトやアスナも口を開く
「確かにその通りだ…正直に言って俺はキバオウがハチの事を信じれるような立場ではないと思っていた。」
「私もそう思う…正直、もし私があなた方の立場だったら…」
それを聞いたキバオウは改めて3人の方を向き真面目な顔をして言った。
「せやな…確かに普通やったら信じられへん…第1層でディアベルはんを見殺しにし…あまつさえラストアタックボーナスの獲得やアイツが立ち去る時に言ったキツい言葉はワシらからしたら信じられへん、考えられへんんことやったわ…」
「なら…どうして…」
「せやな…丁度ここには攻略組のほぼ全員がおるんや」
そう言うとキバオウは攻略組、全員の方に向きを変え大きな声で話し始めた。
「ワイはあの後…第1層攻略後に考えた。
イロハはんの言っとった事が本当のことなのか…だとしたらどうしてアイツは自分一人が悪者になるという選択肢を取ったのか…
なぜアイツはワシらのために自分を犠牲にしたのか…ってな。
ワシが思うにあのビーター…ハチはんには何がどうなっても…早くこのゲームを攻略しなければならない理由があるんやないか?
せやから効率を求め自分を犠牲に攻略の速度を上げようとした。
ちゃうか?」
イロハは驚いた。確かに自分達がハチのことを信じてくれるように言ったことだが、その事をしっかりと飲み込み尚且つ自分自身で考えてくれていたとは…
「このゲームを早く脱出したい。その気持ちはワイら全員と同じ考えや…だからワイは攻略に関係のあることならばアイツのことを信じるそう決めたんや」
それを聞いてイロハは瞳に涙をうかべた
この世界に来てからイロハはどれだけの回数涙を流したのだろうか…悲しいことが沢山あった。ハチの事でたくさんの涙を流した。
しかし今流している涙は悲しみの涙ではなく
安堵の涙だった。
「ありがとう……ございます……」
その光景を見ていた攻略組の人々は改めて自分の中で考えさせられた。
攻略後のイロハ達の言葉
自身で考えハチを受け入れる事を決意したキバオウ
そしてディアベルの最後の言葉
「おいおいなんでこんな所でみんな集まってんだ?」