「お前は…確かナタクだったか?」
ハチにナタクと呼ばれた少年はいわゆる強化詐欺をしていたあの鍛冶屋だった。
「貴方は……すみません誰でしたっけ?」
ハチの顔を見るなり不思議そうな顔をしながら振り返るナタク
「あぁ…まぁ…なんだ?キリトの知り合いと言えばわかるだろ。それよりこんな所で何やってんだ?」
「キリトさんの?なるほど貴方がハチさんですね!チャクラムの件ありがとうございました!あれのおかげで僕でも戦うことが出来ることを知れました!」
そう言いながらナタクはハチに握手を求めた
「そのことなら気にしなくていい。それよりキリトやアスナ、イロハはどうした?」
「あ、はい…実はですね広場までは一緒にいたのですが…あの御三方の足の速さに追いつけなくて…
それでも何とかここまで来たんですが、迷宮区のモンスター相手では些か自分のレベルが頼りなくて…
それとハチさん僕のことはネズハでお願いします。」
「なるほどな、名前の事は了解した。…それなら一緒に来てくれないか?俺の予想が正しければお前の持つチャクラムがこの階層のボス攻略に必要かもしれない」
そう言うとネズハは驚いた顔をしながら言った。
「え…僕のチャクラムが?…本当ですか?」
それに対しハチは真面目な顔をしながら
「あぁ…だが正直に言って危険が付きまとう。無理にとは言わない」
するとネズハは勢いよく
「行きます!僕の武器が必要というのなら!」
「そうか…サンキューな」
そしてハチにアルゴそしてネズハの3人は迷宮区の中へと進んで行った。
迷宮区内はあまりモンスターがいない。恐らく先に進んでいるであろう攻略組又はイロハ達が殲滅しているのだろう。
しかしそれでも何匹かはリポップしているようだ。
それらはハチ、アルゴの索敵スキルを使い華麗に避けながら進んでいく。
そこで今までダンマリしていたアルゴがハチにだけ聞こえるくらいの声で質問してきた。
「なァハー坊、なんでネズ坊のチャクラムが必要なんダ?」
「あぁそのことか、思い出してみろよあの壁画に書いてあっただろ?王様を止めたかったら頭殴れよ的な事が」
「その事なら覚えてるヨ。…ってまさか!でもオイラたちの答えはスローイングピックだっただロ?」
「その考えは間違ってないだろ。でも引っかかるんだよ。
どうしてチャクラムなんて武器がこの2層で出てくるんだ?しかも使いにくいし攻撃力もそこまで高くないものがレアドロップとして。
しかもそれを扱うには体術スキルなんて特別なスキルが必要だ。
でもそれを会得するためのクエストもこの2層にある。
それら全てが偶然なのか?」
それを聞いたアルゴは少し考え込むような態度をとる
「確かにその通りダ…あまりにも上手く行き過ぎてるし、いくら特別な武器と言えどもこの2層で優遇されすぎてるナ…」
「つまりチャクラムは高確率で今回のボス戦に有利に働けるかもしれないって事だ」
「なるほどナ。流石だヨ、ハー坊」
二人の会話が終わると共に3人の目の前にセーフティエリアの入口が見えてきた。
するとそこには沢山の人々が集まっていた。
3人はそのままの流れでセーフティエリアに入る。
するとよく見るとそこにいるのは攻略組のメンバーだった。
そしてその群衆が見つめる先にはイロハ達3人とキバオウの姿があった。
「おいおいなんでこんな所でみんな集まってんだ?」
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