1度休んでしまうとなかなか次の意欲が出てこなくて…
それにボス攻略の表現とかも…下手したら1層とほぼ同じになってしまうかもと思うとなかなか手をつけられませんでした(><)
お待ち頂いていた方には本当に申し訳ありませんでした!
隆々たる筋肉を包み込む、短い毛皮の色は深紅。
腰周りに豪華な金色の布を巻いているが、上半身は裸
肩からぶら下がる鎖も黄金。おまけに両手で握るハンマーも眩いゴールドに輝いている。
それらのカラーリングを除けば、俺たちが相手をしているナト大佐とよく似ている。
しかし大きな違いが1つ
サイズだ。第二層ボスモンスター«バラン・ザ・ジェネラルトーラス»通称バラン将軍は身の丈がナト大佐の二倍もあるのだ。
戦いが続くなかハチは本隊の方をチラリと見る。
すると壁際には既に七、八人のプレイヤーが倒れ、自由にならない腕で緑色のポーションを飲んでいた。
ハチ達がナト大佐を相手している間に早くもあれだけの人数が麻痺状態になってしまったらしい。
「本体はジリ貧だな…」
ハチが小声でつぶやくように言うとPOTローテを終えたキリトが答えた。
「ああ、でも、もう少し戦えばタイミングにもなれるはずだ。今のところベータとの違いもないし、なんとか…」
そこまで話すと突然イロハが張り詰めた声でキリトの言葉を遮った。
「ですが、あれ以上麻痺した人が増えると…一時撤退が難しくなりませんか?」
「……確かにその可能性はある」
万が一動けないプレイヤーが一定数以上増えて撤退する時動けないプレイヤーを運び出す必要がある…それにはかなりの筋力値が要求される…
ざっと見たところリンド隊、キバオウ隊共にSTR値が高そうなプレイヤーは少ない。
「今のうちに1度仕切り直して、麻痺攻撃対策を徹底した方がいいかもな」
それを聞いてイロハそしてキリトは頷く。
「俺もそう思う。だが、ここから本隊に向かって叫んだら指揮系統を混乱させる可能性がある。」
「ですね…気は進みませんが、まずはリンドさんに提案した方がいいかもです」
腐ったような目が素早く動きナト大佐とキリトたちのHPを確認した。
「センパイ、こっちは大丈夫です。早く行ってください。」
鋭い目付きでイロハは吐き捨てるように言う。
「…大丈夫なのか?」
「おう、こっちのことは任せろ!そっちは頼んだぞ」
キリトは笑顔でそう答えた。
「わかった、少し頼む!直ぐに戻るからな!」
行き掛けの駄賃とばかりに、ナト大佐の背中に『バーチカルアーク』を見舞ってから、ハチは全力でリンドの元へと向かった。
リンドはいきなり真横に現れた俺に対して一瞬だけ顔をしかめた。
「………あんたには取り巻きの相手を頼んだはずだが?」
低い声でそう呟いたリンドに対しハチは
「1回仕切り直した方がいい、これ以上麻痺する奴が出たら撤退が出来なくなる。」
するとリンドはチラリとバラン将軍のHPを確認した。
それに釣られるようにしてハチもHPを確認した。
すると早くも全体の五十パーセント程のHPが削られている。
「残り半分なんだぞ!?ここで引く必要があるのか!」
確かに惜しい…と思わなくもない。
ボスへの与ダメージのペースは予想以上だ。このまま押し切れる可能性も決して低くは無い。
そんな時、ハチの背後から声が響いた。
「あと一人麻痺したら引く…それでどうや?」