視界は真っ白に染まった。
身体が動かない。逃げれない。身体が勝手にしゃがんでしまった。
イロハはきたるべき衝撃を耐えようと目を閉じた。
「あれ……なんともない?」
しかしいつまで経ってもなんの衝撃も届かなかった。
恐る恐る目を開けると目の前にハチがいた。
「セン……パイ?」
「イロ…ハ…無事……か…?」
そう言い残しハチは倒れた。
ハチのHPバーの所には麻痺を知らせるアイコンが点滅していた。
「センパイ!センパイ!なんで!どうして!」
叫びながらイロハはポーチから麻痺解除ポーションをハチの口に突っ込む
「やく……そく…し…た……必ず…守る…って」
ハチは麻痺で動きにくくなった口を必死に動かしながらイロハに伝えた。
「だからって……誰か!誰かセンパイを!」
イロハは必死にハチを動かそうとしたがイロハのSTR値が低いせいなのか少しづつ引きずるようにしか動かせなかった。
周りを見てもキリトやアスナ、レジェンドブレイブスのメンバーに頼みの綱のネズハまでもが地面に倒れふしていた。
予備動作無しの突然のブレス……誰も回避することができなかった。
ドスン……ドスン……ドスン……
巨大な何かの足音……ボスだ……
トーラスキングはまっすぐハチの所へ向かって足を進めていた。当然だろうヘイトを稼ぎすぎたんだ。
ボスに攻撃していたのはハチだけ。つまりボスのヘイトはハチにしか向いていない。
「に…げろ…イロハ……」
「嫌です!絶対に…絶対に助けます!」
必死に引きずるイロハ。
後方で体力を回復していたエギルやキバオウ、リンドが必死にこちらに向かってくるのが見える。
しかし間に合わない。
トーラスキングはすぐ目の前に来ている。
トーラスキングは手に持った斧をゆっくりと頭上に掲げ今にも振り下ろさんとばかりに2人を視界に収めた。
「センパイ……ごめんなさい……もうダメかも……」
「イ……ロハ」
斧は無情にも振り下ろされた。
「なにをしておるのだ!我が相棒よ!」
誰かが叫んだと思った瞬間。ボス部屋の出入口の方からトーラスキングの頭に向かって何かが飛んできた。
飛んできた何かがトーラスキングの頭に当たった瞬間トーラスキングは攻撃を強制中断され大きく仰け反った。
「チャンスだ!全員麻痺したヤツらを引っ張って後ろに下げろ!タンク隊はボスのタゲを取れ!」
エギルがハチとイロハの元にたどり着きハチのことを引っ張りながら叫ぶ。
「大丈夫かハチ。ポーションは……飲ませたみたいだな」
「あ、あぁ…イロハが飲ませてくれた。麻痺も殆ど解けてる」
「センパイ……良かった……」
「悪かったな…だがさっきの攻撃はいったい……」
すると先程トーラスキングに攻撃したヤツがハチとイロハの元へ近寄ってきた。
そいつは白髪で太っていて眼鏡を掛けていた。
「待たせたな我が相棒。ここではハチと言うのだったな」
「な、なんで……なんでお前がココに…お前ナーヴギアの抽選に落ちたはずじゃなかったのか!材木座!」
「はーっはっはっは!詳しい話は後だ!我の事は将軍と呼ぶがいい。それよりも今はすべき事があるのだろう?さぁゆくぞ我が相棒よ!イマノワレチョウカッコイイ」
そう言って材木座……改め将軍はハチに手を差し伸べる。
「……はぁ…後で話してもらうからな。イロハ、エギル行けるな?」
「もちろんです!」
「お、おう!」
4人はボスに向かって走り出した。
その後、ボスのブレスは麻痺から復活したネズハが完璧に防ぎキリト、アスナ、ハチ、イロハがガンガン攻撃を加え、ボスの攻撃を弾き、大きな苦戦をせずに第二層ボス攻略は終わりを告げた。
攻略組の面々は突如乱入し窮地を救った将軍に群がり感謝したり褒めたたえたりしている。
将軍は嬉しそうな若干困ったような態度をしながらその言葉に必死に対応している様子だった。
「ざい……将軍。話してもらうぞ、なぜお前がここに居るのかを。」
攻略組の面々は静かになり事の経過を見守っている。
「けぷこん。良かろう。アレはお主がこのゲームに閉じ込められたと知った後の話である。」
なんか中途半端で急ぎ足になってしまってすみません(´;ω;`)
作者的にどうしても材木座を出したくて……
なんか書くのすごい下手になったように感じます……本当にごめんなさい……