自宅に戻った材木座は両親と顔を合わせていた
「父上それに母上よ頼みがある」
「唐突だな。」
「そうね。いきなりどうしたの?」
両親は不思議そうな怪訝そうな顔をして材木座のことを見ている
「…今ニュースになっているソードアート・オンライン。その中に我の友がいる。我は…我は友を助けるためにソードアート・オンラインの中に入るつもりだ」
次の瞬間母親は机を思いっきり叩きながら叫ぶ
「いきなりなにいってるの!それが何を意味するかわかっているの!」
「無論、理解している」
「ならどうしてそんなふざけたことが言えるの!」
「ふざけてなどいない。本気だ」
「馬鹿なことばっかり言って!いい加減にしなさい!あなたからも言ってやって!」
母親は顔を真っ赤にしながら、瞳に若干の涙を滲ませながら父親に促した
「……本気なのか?その友達はお前が命を捨ててまでも助けに行く価値があるのか?」
「命を捨てるつもりなどないが本気だ。本気でなかったならばこんな事言えぬ」
父親は目を閉じ上を向きながら目頭を右手の親指と人差し指で抑えて口を開く
「……本当に行くなら、お前が書いている小説やよく分からないコートや武器のようなもの、漫画やゲーム全てを捨てると言ってもか?」
その言葉を聞いた材木座は無言で自分の部屋に戻った
両親は諦めたと思った
しかし、材木座は少ししてから大きなダンボールを大量に持って戻ってきた。中を除くと今まで書いた小説と集めていた武器類、漫画やゲームの全てが入っていた
「それで友を助けに行けるならば喜んで差し出そう」
そう言って材木座は着ていたコートと指ぬきグローブを脱ぎ、持ってきたダンボールの上に置く
「………そうか……そこまで……わかった。」
「ちょっとあなたまで何を言ってるの!?」
母親は父親に詰め寄り胸倉を両手で掴む
「母さんわかってやれ。とまでは言わない、だが義輝は本気なんだ。自分の命とまで言っていたものを捨てて構わないと言うほど。それだけは理解してあげなさい」
「でも……」
「かたじけない……」
材木座は深く頭を下げた
その姿を見た父親は笑顔になりながら材木座に話しかけた
「だがひとつだけ約束しろ。必ず生きて戻れ。そしてその友達を家に連れてこい。お前がそこまで言う友達なんて初めてのことだ。会ってみたい」
材木座はバッと顔を上げ、涙を流しながら父親に答えた
「必ず…必ず連れて戻ってくる。父…いや父さん本当にありがとう」
その姿を見て、母親は諦めたように1度顔を伏せ、改めて材木座に向き直る
「はぁ…わかったわ…理解はしてあげます。でも必ず戻りなさい。友達と一緒に。でないと許しません」
「母さん……ありがとう」
その日の夜、材木座の家族は八幡のことで盛り上がった
両親からしたら息子の初めての友達の話
材木座からしたら初めてできた尊敬できる人生最高の友達の話
夜遅くになるまで話が尽きることはなかった。
それから数ヶ月後雪ノ下陽乃から病室や諸々の準備が出来たと知らせがあり材木座は八幡の隣の病室に向かった
そこには多くの人が集まっていた
「戸塚氏、川崎嬢、雪ノ下嬢、由比ヶ浜嬢、妹殿、平塚女史、一体どうしたのだ?こんなに集まって」
すると雪ノ下陽乃が代表して口を開く
「お見送りと八幡、それにいろはちゃんに伝えて欲しいことがあるんだってさ」
「なんと一色嬢までもソードアート・オンラインの中におるのか……」
材木座は一色いろはまでもがソードアート・オンラインの中にいることを知らなかった。理由は単純繋がりが希薄だったからだ。せいぜい生徒会選挙の時くらいしか会話したことはおろか会ったことも無い
そしたら戸塚彩加が最初に口を開いた
「まずは僕と川崎さんから!「必ずもどってきて!」って伝えてね!もちろん材木座君も!」
「うむ!」
「次は小町から!「お兄ちゃん、私は総武高校でまってるからね!お兄ちゃんのことを信じて健気に待つ。今の小町的にポイント高い!」って」
「必ず伝えよう」
「私からは「比企谷、一色無事に戻れ。終わったら一緒にラーメンにでも行こう」ともちろんその時は君も一緒にな」
「あいわかった。楽しみにしておこう」
「私からは「三人で無事に戻りなさい」かな」
「うむ」
「最後は私と由比ヶ浜さんから「「待ってる」」そう伝えてもらえるかしら?」
「それだけで良いのか?」
「ええ、私達にはその言葉だけでも十分伝わるはずだから」
「あいわかった。みなの言葉必ず我が伝えよう。雪ノ下嬢の姉君ここまで準備してくれたこと感謝する!では皆の者行ってくる」
「「「「「「行ってらっしゃい!」」」」」」
こうして材木座はナーブギアを被って横になる
「リンクスタート!」
こんなに材木座Partが長くなるとは……
次回からはソードアート・オンライン内の話に戻ります!