しょげているクラインを励ますキリト
その二人を横目に見ながらハチはイロハにスキルを教えている。
「スキルの発動はほぼ確実に出来た方がいい。
万が一の時に発動しませんでしたーじゃ笑いたくても笑えない結果になるからな。」
「せんぱい本当に詳しいですね・・・大体どの位の確率で発動できた方がいいんですか?」
そう言いながらもスキルの練習をするイロハ
初めてにしては筋がいいらしく、ほぼほぼ確定でスキルの発動ができた。
「そうだな・・・もしもソロで活動するなら大体ひくくても9割を目標にした方がいい。でもまぁお前ならすぐにパーティが見つかると思うがな。」
「なるほどです・・・所でせんぱいはこれから先パーティ組むんですか?と言うかそもそもパーティ組んだことあるんですか?」
「あると思うか?」
そう言うとイロハは申し訳なさそうな顔をした。
「あの・・・本当にすみません・・・そうですよね、せんぱいですもんね。
でも悲しまないでください!これからは私がせんぱいと組んであげますから!」
「あ〜ハイハイそりゃありがたいよ〜」
そう言ってイロハに背を向けるハチ
「なんですかせんぱい?後ろなんか向いちゃって
もしかして照れちゃってます?そりゃそうですよね!こんなに可愛い美少女に誘われて!いくらせんぱいでも照れちゃいますよね〜!」
「何を言っとるんだお前は・・・俺は今から自分のスキルの練習をしようと思っただけだ。」
そう言って片手剣を構えるハチ
その姿はいつものやる気のない気だるげなハチとは違い歴戦の戦士のようなピリピリとした空気を発していた。
「スキルってのはただ発動するだけじゃダメなんだ
システムアシストに任せてるだけだと意味が無い。
いいか?スキルが発動した瞬間に自分でもその剣筋を再現するんだ。」
そう言ってハチはスキルを発動させた。
するとどうだろう。ハチが発動させたスキルは明らかにイロハやクラインのものとは速度も距離も威力も段違いに見えた。
もちろん武器が違うからというのとあるのだろうが、そうだとしてもいくらなんでも違いすぎた。
「言ってしまえばこれが本当のソードスキルなんだろう、お前も出来るようになればかなり実力が上がるぞ。」
そう言ってハチは片手剣を腰の鞘に戻した。
するとクラインの所にいたキリトが走ってハチに近づいてきた。そしてハチの襟を掴むと至近距離で
「ハチ!今のってどうやったんだ!あのスキルって片手剣基本技のスラントだよな!俺のとはだいぶ違うように見えたんだけど!」
興奮しているキリトをなんとか宥めたあともう一度スキルについて説明した。
その後4人でスキルの練習兼、狩りをしているといつの間にか夕方になっていた。
「もうこんな時間か悪いが俺はここいらで落ちるぜ?
熱々のピザが待ってるんだ!」
そう言ってログアウトするためにメニューを開くクライン
「そうか、俺もそろそろ落ちるけどハチとイロハはどうする?」
「俺もそろそろ落ちるかな、これ以上遅くなると晩飯が無くなるかもしれないからな。」
「せんぱいが落ちるなら私も落ちます!」
「そうか、それじゃあお疲れ様!」
そう言ってハチはメニューを開いた、その時
「なぁキリト・・・ログアウトってどこでやるんだ?」
そうクラインが聞いてきた。
「え?メニュー画面の一番下に・・・・・・あれ?・・・無い?」
「ほらな?やっぱりないだろ?」
ハチもすぐにログアウトボタンを探した。
しかしログアウトのロの字も見つからない。
「せんぱい・・・本当にないです・・・」
「なんだ?バグか?コノヤロウせっかくの俺の熱々のピザが!」
「本当にバグなら運営からすぐに何かしらのお知らせがあると思うんだけど」
「いや・・・キリトそれはありえない・・・そもそもゲーム初日にログアウト出来ないとかいう致命的な問題・・・普通なら強制ログアウトされていてもおかしくない・・・それなのにされてないってことは・・・」
そこまで言うと急に足元から青い光が輝き出した。
その直後先程までいたはずの4人の姿は綺麗さっぱり無くなっていた。
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