勇者リンクS’の人理修復配信RTA   作:はしばみ ざくろ

77 / 121
袖幕はひらめく カルデア・データーベース2 更新しています。
本編が全く進まなかった・・・。
あと誤字報告いつもありがとうございます!!!!助かってます!!!


よもやま話 sunset Straight

配信中です。
 
上位チャット▼


○うさぎちゃん(光) 夢の中へ 夢の中へ

○うさぎちゃん(闇) 行ってみたいと思いませんか

○うさぎちゃん(光) うふっふー

○うさぎちゃん(闇) うふっふー

○影姫 この「夢」は観測できないのか?

○奏者のお兄さん いかんせん夢なので

○ウルフ 大人しく大地と始祖様を二窓してような

○災厄ハンター 青コッコはかわいい。ノマコッコも見習って

○いーくん あんなにまるまるしてても飛べるのはすごいよ

○りっちゃん かわいいすぎて永遠にもちもちしてしまう

○バードマスター かわいいけど構い過ぎるとロフトバードが妬くんだよな

○海の男 侮ってるわけじゃないが、現代の魔術師が夢島を越えられるのか?

○守銭奴 そら人海戦術でしょ 6人もいるしへーきへーき

○かぜのさかな (ง •̀ω•́)ง

○フォースを信じろ ほらかぜのさかなさんも応援してくれてるよ

【Aチーム】人理修復RTA【いけいけどんどん】

24人が視聴中

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒンッ。っう・・・ぐす・・・うぅ・・・」

「今まで魔術師として生きてきた報酬なのねこれは。もう満足だわ。もう覚めたくない・・・・・・私・・・一生ここに居る・・・・・・」

「いい人生だったわ。さようなら。コフィンに入るまでの私――――――」

「離してくれデイビット私はAチームいやカルデアの代表としてこのコホリント島を調査する使命があるたとえここが幻の島だとしても行かなければならないんだ君も行こうほら早く!!!!!!!」

 

「嘘でしょ?オレがツッコミ入れなきゃ行けない感じ?」

「・・・落ち着け、キリシュタリア。まだ敵の罠である可能性も否めないし、これが夢である確証もない(・・・・・・・・・・・・)」

 

被っていた仮面を投げ捨てて興奮しているキリシュタリアと、泣き崩れるカドックとオフェリア。辞世の句を詠み始めたペペロンチーノ。4人が盛り上がりすぎて逆に冷静になってしまったベリル。キリシュタリアのマントをひっつかんで飛び出して行こうとしているのを止めているデイビット。

これがエリート集団の姿ですか?

 

念のためフォローを入れておくと、生粋の魔術師にとって神代よりも遙か旧き時代のハイラルなど、憧れるなというほうが無理がある。

当たり前に魔法があり、奇跡が起こり、神にとても近い世界。

都市が空を飛び、ヒトが時を渡り、異界が存在し、科学と魔法が共存する時代。

 

これが夢でなくてなんだというのか。

20世紀21世紀になっても、ハイラル時代の道具や遺跡を発掘しようという試みが止まることはないし、歴史の考察や神話の考証も盛んに行われている。

光の勇者がカバンからホイホイ出した食材だって、本来ならとんでもない価値を持つのだ。なんか普通に料理して食べさせてもらったけど。実は魔力と栄養が潤沢に含まれた神秘の食材を口にしたことにより、あの場にいたメンバー全員にとんでもないバフが掛かっていた。

後々当時のデータを纏めていた職員が気づいて腰を抜かすという事件がカルデアでは起こっていたが、今は置いておこう。

 

「カドック!オフェリア!泣いている場合じゃないよ。いつこの夢が覚めるかも分からないんだ。今のうちにこの島のことを記憶に焼き付けて――――」

「なあアイツあんなキャラだったっけ?」

「――待て。何か来る」

 

羽根の音が、混迷する砂浜をさらに乱して。

 

「ホッホウ!ホッホウ!」

 

一羽のフクロウが、6人を見下ろす木の上に降り立った。

 

「おまえたちが、ぼうやの言っていた使者かのう」

「あの(・・)フクロウだ・・・・・・・・・」

「使者・・・?・・・・・・ぼうや・・・?」

「コホリントを調べてくれる使者を送ると、ぼうやが教えてくれてのう」

「え、待て、待ってくれ・・・。その坊や(・・)って・・・・・・」

 

動揺で掠れる声のまま、カドックが尋ねる。

目覚めの勇者?勇者がいるのか?

サーヴァント?英霊?どうやって?どうして。なんで。

勇者が、僕たちを、助けて・・・、見つけて、くれたのか――――?

 

「無論。目覚めの使者・・・目覚めの勇者、と言った方が伝わるかのう」

 

息を呑む。

心臓がさらに高鳴り出す。

手に汗がじわりと滲んで、慌てて服の裾で拭った。

 

「だがかぜのさかなを起こさねば、おまえたちはこの島から出られぬぞ。この島はそういうルールだ」

「目覚めの勇者が、私たちをここへ送ったってこと?・・・どうして?」

「逆じゃな。先に狭間に堕ちていったのはおまえたちじゃ。彼はおまえたちの魂をすくい上げ、この島に避難させた。――――心当たりはあるじゃろう?」

「・・・・・・・・・・・・」

 

カドックとキリシュタリアが渋面を作り、オフェリアがうつむいた。ペペロンチーノとベリルは肩をすくめて、デイビットは無表情に推論を組み立てた。

 

「目覚めの勇者がコフィンの中で死の状態にある我々を見つけ、応急的な処置としてコホリントに避難させた。ならばここを出れたとしても、またコフィンの中に逆戻りしてしまうのではないか?」

「うむ。しかし問題はない。人間を蘇らせる為には、因果を覆すだけの“成果”が必要じゃ」

 

キリシュタリアがぴくりと反応して、すぐに取り繕った。

 

「ならばこのコホリントで、世界を救うという『成果』を手に入れてみよ」

 

クリプターを蘇生させるための最後の1。手に入れられるかは本人たち次第。

 

「この島は泡沫。記録も忘れ形見も残らぬ幻の幕間。それでも目を覚ますか(・・・・・・)?現実に戻って生き続けるか?」

 

ホホウ。ホホウ。かぜのさかな(フクロウ)は笑う。

久方ぶりの来訪者に、喜びの音色を響かせながら。

 

「忘れるな。目覚めの勇者は見ているぞ。かぜのさかなは待っているぞ。ホッホウ!」

 

飛び立つフクロウを見送ったデイビットが振り返ると、砂を払ったキリシュタリアが立ち上がったところだった。

 

「どうりで芥は居ないはずだ。彼女は精霊種だから、自力で蘇生できたのだろう」

「えっ」

「えっ」

「あら。なーんか違う感じだとは思ってたけど、あのコ精霊だったのねぇ」

「・・・・・・行くのか?」

「私は行く。生き返りたいからね」

 

わくわくが抑えきれません!という顔をして、キリシュタリアは笑った。

デイビットは頷くと、同行の意を示した。

ペペロンチーノは期待に瞳を輝かせて、カドックとオフェリアも歩き出した。

 

「ベリル?行くわよ」

「・・・へいへい」

 

振り返って声を掛けてくれたオフェリアに、曖昧な笑みで返答したベリルは天を仰いで。

あんまりにも青くて美しいから死にたくなった。

彼の勇者に、己はどんな風に見えているのだろうか。そんな疑問がぷかりと浮かんで、ぱちんと消えた。

 

 

 

 

 

「―――――――うーむ。これは」

 

 

 

 

 

その身に宿す悪性を。狂気を。

殺人鬼としての生き方を(・・・・)。

きっちり確認した目覚めの勇者は。

 

「悪党共が見つけたら嬉々としてオモチャにしそう・・・。でも放置はできないよな。・・・んー、魔女の末裔なら妖精郷で性根を叩き直してもらえないかな。もしくは息吹の時代の祠とか。初代様のサイレンとか。ようは一度鼻っ面を折れればいいわけだから――――。みんなにも相談してみよう」

 

ぎりぎり死なない・・・死なないよね?なブートキャンプの計画を練っていた。

ベリルの明日はどっちだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「タスケテー。・・・いやマジで・・・助けてください・・・・・・」

「なんだコイツ」

「この世すべての悪、だとか」

「これが(・・・)?ただの生け贄じゃないですか」

 

特異点から座に戻る途中でハイラルの悪役共に捕まった悪魔王(アンリマユ)は、英霊になってから初めて、本気で勇者の助けを望んでいた。

 

「首根っこつかまないで・・・。じろじろ観察しないで・・・。オレ本当に弱いんで・・・。なんも面白くねえっすよ・・・」

 

・・・アンリマユの受難が、始まる。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。