真・女神転生square root   作:長月 海里

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コロナやばいですね。皆様の周囲は大丈夫ですか?


第一次半魔工場襲撃作戦-2 強襲

「大丈夫なんですか?あの人達。」

 2人を見送った(取り残されたとも言う)後、さらに細かい検査を受けていたイスカは機械と自身の腕と交互に睨み合うヒロに尋ねた。

「大丈夫って何が...あ、いや知らねないもんな。そりゃそうなるか。刺すぞ。」

 針(消毒済)を取り出してイスカの腕からサンプルを採取しながらヒロは答える。

「アイツらはサマナー...オレ達みたいなのの中でも指折りだよ。悪魔の扱いも戦い方も。よっぽど相手が悪くない限り心配する必要なんてないさ。むしろ相手が可哀想な話だ。」

「......。」

「お前の身元はオレ預かりだ。現実世界に協力者が何人かいてな、心配しなくていいさ。必ず日常に戻してやる。」

 

 

 

 

「あ、来た。」

「暫く〜。」

「今すぐ新宿来いってだけ言われて来るやつ私ぐらいだとは思わんか?」

 指定されたビルの屋上に集まった4人のサマナー達。

ハヤトこそ待たされてピリピリしているが緊迫した空気はまるでない。

「で、何するの。」

「あそこ病院あるやろ?中にガイアーズと誘拐された人おるから殴り込み。」

「誘拐?サマナーを?」

「いや、普通の人。」

 その言葉に怪訝な顔をするセヲリ。

それも当然。異殻に入ることが出来るのは唐突に迷い込んだ者とアプリを使用するサマナー達のみ。

 アプリを持っていない人間を意図的にこちら側に連れて来る事は出来ないのだ。

「何でそんな事?」

「それを今から確認しに行くんやと。」

 と、1人病院を見下ろしていた『情報屋』ヤマトが答える。

「なんでも現実世界から人攫ってきて人体実験しとるとさ。詳しい事は後で後でって言うからよくわからんが。」

「人体実験ン〜!?」

 声こそ抑えたがそんなバカなと言う顔のセヲリ。

サマナーとして4年間そんな話は一度も無かったためこの反応は当然だ。

「ウエノで別れた後なにがあったのよイサカ。」

「う〜ん実験被害者保護してヒロのところに連れ込んだ?」

「で、俺はその成り行き。」

「だからか!あんなのが出張って来てたのは!」

「ウエノでお前らなにしとったの?」

 

 

 

 

「作戦ってほどやないけど4人の役割分担はこう。イサカとハヤトが現場確保。セヲリと俺は被害者救出。公式サイトのガイドと2人からの話じゃあの病院は上4階に地下1階。メインの入り口2つと夜間の入口1つ、救急の入口1つってことになっとる。俺は東、セヲリは西のメイン入口から入って敵を誘導。西側には受付の広い所があるからそこでお前の造魔配置してとにかく暴れさせろ。お前は救出対象を探せ。俺は東と救急の入口に仲魔配置したら参加する。」

「よし来た。」

「イサカとハヤトは夜間の方から入って地下への道探せ。その後は任せる。」

「雑くね?」

 ヤマトの指示にハヤトは首を傾げる。

「俺は地下に『何』があるか知らねーんだわ。」

「そりゃ俺達もだよ。」

「ごちゃごちゃ言うとらんとやるで。10分後に2人で入り込むから。」

「作戦開始だ。」

 

 

 入り口の見張りをしていた悪魔を一瞬で蹴散らし自動ドアに体当たりする勢いで病院内にセヲリは転がり込む。

 エントランスにいたガイアーズが動く間も許さず声の限りに叫んだ。

「暴れろ!ジード!!」

 パッと帽子の上から耳を押さえて伏せた瞬間、先程のセヲリの声とは比べ物にならない大音量の雄叫びが響く。

 わずか数秒で人間はひっくり返り悪魔の幾らかは戦意喪失。残ったものも明らかに孕んだ様子を見せた。

「覚悟しな。」

 何に言うでもなく呟くとセヲリは飛び掛かった。




ヤマト:情報屋
作業着姿の30代の男性。やや老けて草臥れたように見えるが異殻、現実世界両方において情報収集能力に優れる。
ヒロと並ぶ最古参のニューエイジであり、イサカと同郷。
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