原稿用紙換算5枚ずつくらいで上げてけるといいな。
でも就職戦争が始まるっぽいです。
「物事は一度知ってしまうと視野が広がってしまう。悪魔の存在を知った人間は常に悪魔の影を見て生きることになる。でもって異殻に迷い込んだ
「つまりまたふらっとここに来ちゃうかも~...みたいな?」
「正解。しかも異殻を拒んで出入りしない奴ほど不安定になる。めんどくさいことにな。」
『来ちゃうかも~』に吹き出しているミナモトを無視して(目じりがピクピクしているが)深呼吸するとセヲリは続ける。
「
「コイツ偽悪者のお人よしだからな。死人が出るのが嫌なんだってよ」
ぎょろりと睨むように言い放ったセヲリを指さしてミナモトはけたけた笑いながらぶち壊した。
「あのね、人が死ぬとか死なないとか人より10倍...。」
「じいさん!!!」
バーン!と入り口が開け放たれた。
「なんだいきなり。」
「弾ちょうだい。」
はぁはぁ息をついている女性を一瞥するとぬらりとセヲリは立ち上がった。
「セヲリ...!?ブンキョーでぼ、暴走族!3人やられてる...!」
「忙しい日だな今日は。」
そういいながらミナモトはサイズにしてはなんだか重そうな箱をカウンターに置いた。
「金。」
「送った。たびたび悪いね用事できた。家に帰すの日付変わってからになるかもしれない。フロスト!」
「待ったセヲリ。そいつ連れてけばどうだ?」
「無理。」
素晴らしい即答だった。
「いきなりガイアーズは危険すぎ。すぐ終わるし。じいさんが話してればいいじゃん。ねぇさん息切らしてるところ悪いけど応援呼びに行きな。場所はアンタしかわからないから。」
「はい...。」
言いながらずかずかと出口へと去っていくセヲリ。
「おいマジでおいてくのかよおま―――。」
ミナモトの声がまるで聞こえていないかのようにバタンと音を立てて戸を閉めて行ってしまった。
「あ~あ。行っちまった。」
何やらスマホを操作しながらつまらなさそうにミナモトはため息をつく。
「銃刀法知らずのおじさんと二人で待ってるなんて不安だよなぁ。少年。」
「いえあの、暴走族とかガイアーズって...。」
「いかれたカルトだよ。ガイアーズがガイア教って宗教の教徒。暴走族ってのはそんなかでも飛び切りバカで危険な連中だ。」
インパクト強い宗教だな...。
「それはサマナーとは違うんですか?」
勉強熱心だな、と呟いて煙草をくわえるミナモト。ついでに僕にルマンドをくれた。
袋で。
「よ~くわかんねんだなこれが。サマナー上がりっぽいのがいる気もするし違う感じのやつも多いし...。悪魔だらけのところにバイク持ち込んで
一番の問題はな、とミナモト一拍置いた
「追い詰められても逃げるでもなく死ぬまで暴れまわる奴ばっかだから情報がとれないんだよ。」
「え、じゃあセヲリ...。」
「業だよなぁ。19で人殺しまくらなきゃいけないなんて。神も仏もあったもんじゃねえ。どこ行っても悪魔ばっかりだ。」
背低くてわからなかったけど年上だったのか。
いやそんなことじゃない。
「セヲリはお節介焼きのお人よしだけどもそれが原因で自分をとんでもなく血生臭い手にしてる。アイツのあだ名教えてやろうか?『切っ先』だぜ?」
灰皿に煙草をぽいと捨てるとカウンターの下から今度はペットボトルのお茶が出てきた。
「イサカとセヲリにこの世界のあらましは教えてもらうとして無学な武器屋が言えることはまぁ、今まで培ってきただけの常識では待ってるのは破滅だけってことだな。な?」
「話してればいいじゃんとは言ったけども怖がらせろとは言ってない。」
「武器屋趣味悪ホ。」
はっや。
出て行って20分経ったか経っていないかでセヲリとジャックフロストは傷一つない様で帰ってきた。
「どうだった?」
「暴走族3人。ラフィン・スカルとマッドガッサー合わせて5体。そう難しい話でもなかったよ。あとの処理にジョバンニが来てたから任せてきた。」
先程座っていた席にまたひっくり返るように座ると僕より先にルマンドの袋を開けてもぐもぐと食べ始めた。
「アイスくれホ。」
「15マッカな。」
この人達本当に人殺して来たんだろうか。
しばらく2人と1匹でおやつタイムを楽しんだ後、セヲリは話を再開した。
「..異殻に迷い込んだ人間が一部例外を除いて発見者より年下の場合、発見者が異殻でのルールから戦い方まで基礎的な事を教える決まりになってる。わかりやすい言葉で言えば弟子。アンタ見た感じ高校生だろ?」
「はい。」
「じゃあアンタの管轄は私だ。別に見る悪魔見る悪魔倒せるようなサマナーになる必要はない。基礎的なことはなんとかするよ。第一発見者のせいで殺人鬼の弟子になることになって悪いな。」
殺人現場みたいな言い回しだな...。後やっぱり人殺してるんだな...。
「今回は邪魔も入るし私の説明は下手だしダメダメだったな。明日はイサカいるんでしょ?持ち越しだな。明日の10時過ぎからでいい。時間ある?」
「はい。」
じゃあまた明日も初めて会ったあたりでと言い、セヲリは僕を送ると立ち上がった。
「アプリの使い方はわかったな?じゃあお疲れ様。...あ。」
あの『ジード』から僕を下ろし、別れようとした寸前セヲリは何かを思い出したように呟いた。
「散々連れ回しておいて自己紹介して弟子にするのに名前聞いてなかった。」
そういえば確かに僕は名乗った覚えがない。衝撃だ。
「で、お弟子君。名前は?あだ名でいいよ。」
多分主人公の台詞のところは選択肢出てる。
ラフィン・スカル:笑う骸骨。笑い声を聴くと心臓が凍って死ぬといわれるドミニク共和国に伝わる悪霊。
世界各地に喋る骸骨の話は伝わっており、自分を殺した相手に復讐する『歌う骨』の伝承は岩手県やドイツ、アフリカなど多くの類話が見られる。
マッドガッサー:100年ほど前にアメリカ各地の都市部に現れたというガスマスクをした黒衣の怪人。
まき散らされた甘いにおいのするガスは、頭痛や吐き気を催すが、死にはしなかったという。
口裂け女などと同じく都市伝説に端を発した存在だといわれている。
ガイアース:ガイア教徒。カルト集団のメンバー。
混沌と自由を是とし、唯一神に貶められた神々を崇め降臨を待つ。
彼らの求める自由と混沌には、己を縛るものは何一つないが己を守るものも自分の力以外には存在しない。新宿周辺を主な拠点としている。
暴走族:時折現れるバイクに乗って道にあるものを全て破壊・切り伏せながら疾走するガイア教徒に付けられた通称。
悪魔であろうと、サマナーであろうと、同じガイア教徒であろうと構わず標的とするため、悪魔以上に嫌われており、発見次第報告・無力化が行われている。
実力はピンからキリまであるが、改造され、凄まじい速さのバイクに追いつくためには高い忠誠心と速さを持つ悪魔が必須である。
異殻のルール・師弟制
発見された新しいサマナーは発見者よりも年下の場合、余程理由がない限り発見者の元で異殻での身の振り方を学ぶ。
これは比較的若年のサマナーが多いこと、以前幾度か師の年齢を理由に忠告や理解を疎かにし死者を多く出す事件があったことなどが理由。