2対1の状況は精神的にとてもキツい。
しかも相手はバチバリ言わせながらこちらを焦がそうとしつつ回復能力持ち。オマケに人間ですらないので現実味の無さでどうにかなりそうだ。
辛うじて避けて回復させないように刀を振り回せているので拮抗出来ているが普段使わない筋肉が泣き出している。どうしよう。
「もー!しね!」
「せっかくのヒトカリのチャンスなのにーっ!」
何その怖いワード。
「君達公園内は殺し禁止じゃないの?」
「なにいってんのこーんなチャンスみのがすわけないじゃない!『じこ』で
「王様たちにバレなきゃソレで良いのよーッ!」
遵法精神を持って。
「アンタ達!いい加減にしなさいよ!」
うわ増えた。
今度は烈火の如く怒った妖精が現れる。
怒ってなかったら区別がつかないな...なんでみんなこんなそっくりなんだ。
「セヲリのお願いでやってる事を殺して返したりなんかしたら今度は何されるかわからなのよ!死にたいなら外でやりなさい!」
何したのあの人。
凄腕の有名人だと言う感じは何となく察していたけどどうにも血生臭そうな話を感じる(正当性がありそうなのがまた怖い)。
「うるっさいわね!ジャマしないでよ!」
「アンタまえからウザかったのよね。いっしょにころしてあげる!」
バチバチバチ!
怒っていた妖精に向かって電撃が放たれる。
「ちょっと、そこのあなた!」
えっ、僕?
ひょいひょいっと電撃を躱した妖精が振り返って僕に叫ぶ。
「このままだとアイツらにあなたもあたしも殺される!仲魔が欲しいんでしょ!?なってあげるから手を貸しなさい!」
「えーっ!?」
仲魔ってそうやって作るもんなの?これでいいのか?
「もー早くして!あたしだって死にたくないんだから!」
「僕だってどうすりゃいいか知らないんだよ!」
「えー何セヲリのロクでなしーっ!」
あの人強いけど先立としてはダメダメだよなぁ。
「とにかく、アイツらを倒して切り抜けよう!」
「後ろから助けるから攻撃して!」
そこからはとても早かった。
「あっ!まずいかも。」
「もう遅いわよ!サマナー!右の方の守り落とすから先に倒して!」
「ええぃ!」
「イヤーッ!」
相手の動揺と仲魔になってくれた妖精のサポートで一気に...本当に漫画のようにこちらに流れが傾いた。
「もうやらないからゆるして!なんでもするから!」
片方がやられてしまった妖精は泣きながら懇願し始めた。
正直、虫が良すぎるが見てからは泣き喚く小さな女の子だ。
「どうする?」
「どうせ王様にお仕置きされちゃうんだもの。だから...。」
「スキあり!」
バチバチッ!
嘘泣きをやめて魔法を振りかぶった妖精は黒焦げになって地面に落ちた。
「こんな所だと思った。いい?サマナー。あたし達は決まりは守る方だけど口約束はしない方がいいわ。」
「だろうね...。」
これアレだ。証拠が無かったら何してもいいと思ってるやつだ。
人の世界ではめちゃくちゃ嫌われるやつだけど悪魔にもやっぱりいる...というかデフォルトなのかなぁ...。
「さて、面倒なのもいなくなった事だし...。」
そうだ、ここにも同じのがいるじゃん。ヤバいかも。
「僕を殺す?」
「あたしをあんなバカやバカと一緒にしないでよ。約束は守らないと守って貰えない事くらいちゃんとわかってるんだから。」
さっきの2体と区別のつかない見た目の割に頭がいいな。
この妖精、マナーがしっかりしてる。
「大体、あんな事しておいて王様達にバレないわけないじゃない。サマナーは殺すより仲良くした方がよっぽど身の為よ。」
訂正。マナーじゃなくて身の振り方がしっかりしている。
「人間臭...。」
「ほっといてよね!大体、気の向くまま風の向くままが妖精なんだから人の道理が通じるあたしと会えた事に感謝しなさい!」
「そんなだからああいうのに嫌われてるんだろ。」
「あたしは嫌われてなーーーい!」
何この見たことある茶番。
「もう...とにかく、面倒なのがいなくなったんだから早く行きましょ!行ってセヲリに文句言ってやらないと。」
ぷんすと腰に手を当てる妖精。
「この先にもまだいる?」
「いるわ。こんな感じだったしまた殺される可能性もなくはないわね。気をつけないと。でも...。」
「でも?」
「なんだかこの状況、女王様に遊ばれてる気がするのよね...。」
「まじか〜。」
溜息をつきながら僕らはようやく先に進む。
Q.なんでピクシーを初めの仲魔にしたんですか?
建前A.属性がN-Nで基本的な耐性、技構成に優れているからです。
本音A.この世の理だからです。
就活ヤバいのでゆっくりやって行きます。
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