デジモンファイズウォーズ   作:鉄壁拡散

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真っ赤に染まれ! ブラスターフォーム!

ネネがクロスハートの一員となったいきさつを聞き、カフェで一休みした一同は再び町の観光をしていた。カップル2人組は相変わらずだが。

 

ダン「そういえば今までの話からキリハとネネが仮面ライダーになったきっかけは出てこなかったな。」

 

タイキ「ああ、2人はバグラ軍との戦いが最終局面に近づいてきたときに仮面ライダーになったんだ。」

 

キリハ「あの時は俺達も驚いた。気がついたらデジタルワールドから昨日の建物にいたからな。」

 

ネネ「でもお陰でタイキ君を1人で戦わせず済んだわ。」

 

まゐ「それだけ心配だったのね。」

 

タイキ「俺ってそんなに信用できないのか?(汗」

 

ネネ「勿論。」

 

キリハ「ほっといたら何やらかすか分からないからな。」

 

タイキ「(;´д`)トホホ(汗」

 

ダン「あはは( ̄▽ ̄;)」

 

まゐ「ドンマイ(汗」

 

ダン「それでネネが加わってからはどうしたんだ。」

 

ネネ「私は一旦タイキ君達と別れて弟のユウを探したわ。」

 

アカリ「あたしとタイキとゼンジロウは次のゾーン、ディスクゾーンに着いたわ。」

 

まゐ「ディスクゾーン?」

 

キリハ「何層もの光ディスクが地盤を構成しているゾーンだ。」

 

タイキ「でもそのゾーンのコードクラウンは既にキリハが手に入れていた。」

 

ゼンジロウ「そのゾーンも老朽化していてちょっとの振動でも弱くなっていたらしい。」

 

タイキ「バグラ軍との戦いで崩壊してしまったけど、ディスクゾーンの住民達をシノビゾーンに避難させたよ。」

 

ダン「そうか。」

 

まゐ「でも自分の領地をほったらかしにするなんて、キリハ君薄情すぎない?」

 

ジト目でキリハを見る。

 

キリハ「えっと、それはその(汗」

 

ダン「逆にお前が住民達の立場だったら、どんな気持ちだったんだろうな。」

 

キリハ「悪かったな(汗」

 

タイキ「その時シャウトモンはグレイモンとメイルバードラモンにデジクロスの中心であることを指摘されて1人で抱え込んでいたんだ。」

 

ダン「シャウトモンがデジクロスの中心?」

 

タイキ「簡単に言うと何人かを荷物のように担いでいるようなものだ。」

 

キリハ「奴にはその負担が大きくデジクロスを保てなかった時期があったんだ。」

 

まゐ「つまり、重すぎたのね?」

 

アカリ「それに耐えられるように私達に内緒で特訓してたの。」

 

ゼンジロウ「結果耐えられるようになってブラストモンを倒して、奴が持っていたコードクラウンも全部手に入った。」

 

ネネ「そしてタイキ君がスパーダモンっていうデジモンを助けた後スイーツゾーンに行ったの。」

 

まゐ「スイーツゾーン!?」

 

ダン「うわぁ!? まゐが食いついた。」

 

まゐ「あ、ごめんなさい。」

 

タギル「まゐさんでもスイーツには反応するんだな。」

 

ユウ「当たり前だろ。」

 

タイキ「アカリがいてくれたお陰でそこで行われたバグラ軍とのスイーツ対決に勝利できた。」

 

アカリ「バグラ軍に捕らえられてたキュートモンの両親も救い出せたわ。」

 

ダン「そうか。」

 

まゐ「よかったわね。」

 

タイキ「その次のゾーンであるソードゾーンで最後のコードクラウンを手に入れたことでバグラ軍が集めたのを含めたコードクラウンが108個全て揃ったんだ。」

 

ダン「コードクラウンって全部で108個あったのか。」

 

まゐ「多いわね。」

 

キリハ「俺もソードゾーンに着いた後タクティモンと交戦することになった。」

 

ゼンジロウ「その時のタクティモン、いつもより強かった。」

 

ダン「どういうことだ?」

 

タイキ「タクティモンは自分の剣である蛇鉄封神丸をバグラモンに封印を解いてもらっていたんだ。」

 

まゐ「封印?」

 

アカリ「その剣は星を真っ二つにするほどの力があったの。」

 

ダン「星を真っ二つに!?」

 

まゐ「そんな危険なものだったの!?」

 

タイキ「シャウトモン達もそれにやられて、俺とキリハのコードクラウンも奪われてしまった。」

 


 

回想

 

クロスハートとブルーフレアはタクティモンの圧倒的な強さに苦戦していた。

 

タクティモン「パーフェクト。」

 

タイキ「皆!」

 

キリハ「なんて力だ!」

 

タイキとキリハもコードクラウンを全て奪われてしまう。

 

タクティモン「これでコードクラウンは全てバグラモン様のものだ。終わりだな。」

 

タイキ「いや、まだ終わっていない!」

 

タイキはファイズドライバーを装着する。

 

タクティモン「ほう、面白い。」

 

ネネ「ダメよタイキ君! いくらファイズの力でも勝てる見込みはないわ!」

 

タイキ「例えそうでも、ここで諦めて後悔したくはないんだ!」

 

『5・5・5』

 

『ENTER』

 

ファイズフォン『Standing by!』

 

タイキ「変身!」

 

『Complete!』

 

タクティモン「仮面ライダーファイズか。相手にとって不足はない!」

 

ファイズ「行くぞ!」

 

ファイズエッジを構えてタクティモンと交戦する。

 

タクティモン「中々やるな。」

 

ファイズ「伊達に人間界で鍛えてないさ!」

 

それを見ていたキリハは悔しそうに拳を握りしめる。

 

キリハ「俺にも戦える力があれば!」

 

ネネ「タイキ君。」

 

仲間達が見守る中、ファイズは最初は善戦していたが、蛇鉄封神丸の力も合わさっていたのでタクティモンに押されてしまう。

 

タクティモン「工藤タイキ、その実力は認めよう。だが、これでは私は倒せんぞ!」

 

ガキィン!

 

ファイズ「ぐっ!?」

 

ファイズは思わず後ずさる。

 

アカリ「タイキ!」

 

タクティモン「いい腕だが、まだまだだな。」

 

ファイズ「忠告どうも。」

 

ネネ(このままじゃタイキ君は勝てない! どうしたら・・・。)

 

するとネネは預かっていたファイズブラスターを思い出す。

 

ネネ(そうだ! ファイズブラスターがあれば。でもそれを使ったらタイキ君は・・・。)

 

ファイズになることの危険性を知っているネネは躊躇った。だが、フォレストゾーンでのタイキの覚悟を思い出し決意する。

 

ネネ(タイキ君だけに背負わせない!)

 

ネネはファイズブラスターをタイキに投げる。

 

ネネ「タイキ君!」

 

ファイズ「え? うおっ!?」

 

ファイズはそれをキャッチする。

 

ファイズ「ファイズブラスター?」

 

ネネ「早くそれを使って!」

 

ファイズ「・・・。」

 

ファイズはファイズフォンをファイズブラスターにセットして変身コードを入力する。

 

ファイズブラスター『Awakening!』

 

『5・5・5』

 

『ENTER』

 

ファイズブラスター『Standing by!』

 

するとファイズの体が光り出し、全身が赤く染まった。

 

ゼンジロウ「ファイズが赤くなった!?」

 

ファイズ「仮面ライダーファイズ・ブラスターフォームだ!」

 

アカリ「ブラスターフォーム。」

 

ファイズ「行くぞ!」

 

 

BGM: Justiφ's-accel mix

 

 

『5・2・1・4』

 

『ENTER』

 

ファイズブラスター『Faiz Blaster Discharge!』

 

ファイズブラスターにコードを入力して背部ユニットを装着する。

 

タクティモン「私にそれで挑むとはな。タネガシマ!」

 

タクティモンも背中の砲台を構えてタネガシマを発射する。

 

ファイズ「ハッ!」

 

ファイズもブラッディキャノンを発射する。

 

ドーン!

 

キリハ「互角か!」

 

『5・2・4・6』

 

『ENTER』

 

ファイズブラスター『Faiz Blaster Take Off!』

 

ファイズ「ふっ!」

 

アカリ「飛んだ!?」

 

ファイズブラスターに更にコードを入力し、背部ユニットを展開して飛行する。

 

『1・4・3』

 

『ENTER』

 

ファイズブラスター『Blade Mode!』

 

空中で再びコードを入力してフォトンブレイカーモードに変形させる。

 

ファイズ「一か八かの勝負だ!」

 

タクティモン「面白い!」

 

『ENTER』

 

ファイズブラスター『Exceed Charge!』

 

ファイズ「はあぁぁーー!」

 

タクティモン「壱の太刀!」

 

ガキィーーーン!

 

ファイズのフォトンブレイカーとタクティモンの壱の太刀がぶつかり合い強い衝撃波が発生する。

 

アカリ「す、凄いパワー!?」

 

ゼンジロウ「どわあぁぁー!」

 

キリハ「これが今のタイキの全てか。」

 

ネネ「タイキ君。」

 

ファイズ「くぅ、負けるかーー!」

 

タクティモン「うおおぉぉぉー!」

 

ドカーン!

 

ネネ「タイキ君!」

 

激しいぶつかり合いが続いた末大爆発が発生する。

 

シャウトモン「タイキ!」

 

キリハ「どうなった!?」

 

やがて土煙が晴れてきた時、ファイズはふらふらしながら立っておりタクティモンは膝をついていた。

 

ファイズ「くっ!」

 

タクティモン「まさか、この私に膝をつかせるとは。 だが其方は限界の様だな!」

 

ファイズは止めを刺されそうになるがタクティモンの部下だったグレイドモンが守られた。グライドモンはタイキに助けられた借りを返すためにタクティモンが出現させた塔を破壊するために自爆した。

 

塔が破壊されたことでベルゼブモンがソードゾーンに入ってこれたこともありシャウトモンは×5Bにデジクロスできた。遂にタクティモンを倒せたが、バグラモンが発生させた超次元ストームにタイキとシャウトモン、アカリ、ゼンジロウが飲み込まれ、コードクラウンは全てバグラモンに渡ってしまった。

 

回想終了

 


 

タイキ「そして俺とシャウトモン、アカリとゼンジロウは人間界に戻されて・・・。」

 

ネネ「私とキリハ君、クロスハートの皆はデジタルワールドに残されてしまったわ。」

 

アカリ「戻った私達はデジタルワールドで長い時間過ごしたのに人間界ではちょっとの時間しか進んでなかったの。」

 

まゐ「時間の進み方が違うというのは同じなのね。」

 

ダン「デジタルワールドにはどうやって戻ったんだ?」

 

タイキ「伝説のデジモンの1体、オメガモンが力を貸してくれたんだ。」

 

ダン「オメガモンって言えば、ウォーグレイモンとメタルガルルモンが合体したデジモンだったな。」

 

アカリ「タクティモンも人間界来てたわ。」

 

ゼンジロウ「大ピンチだったけどシャウトモンがオメガシャウトモンに進化したお陰で勝てたぞ。」

 

タイキ「けど行けたのは俺だけだった。」

 

まゐ「大丈夫だったの?」

 

タイキ「とは言い切れなかったけどな。」

 

ネネ「でも私はタイキ君が戻ってきた時は凄く喜んだわ。」

 

キリハ「思わずタイキに抱きついたものな。」

 

ネネ「ちょっと、キリハ君!?///」

 

キリハの暴露にネネは顔を赤くする。

 

まゐ「でもその気持ち分かるわ。私もダンにまた会えた時は嬉しかったし。」

 

タギル「皆さんこういう湿っぽい話は終わりにして次行きましょうよ、次!」

 

ユウ「全くタギルったら。」

 

タギルの一言で再び街の観光を楽しむ一同だった。


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