ヤンデレちゃんとメンヘラちゃん   作:昼間ネル

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あなたに連日届く見知らぬ人物からのメール。それだけならまだしも夜道を誰かに付き纏われ、あなたは得体の知れない不安に悩まされていた。
そんなあなたを見かねた大学の先輩は、あなたと協力してストーカーを捕まえようとするが…

※後輩君 vs ストーカー vs ダークライ


姉、先輩
あなたを心配する大学の先輩


「おはよう、今日も良い天気ね…どうしたの、元気ないみたいだけど」

 

「朝からそんな顔してれば誰だって気になるわよ。どうしたの、彼女にでもフラれたの?…彼女なんていない?意外ね。君、顔は悪くないと思うんたけど…私程じゃない?ふふっ、ありがと♪」

 

「私で良かったら話聞くけど…そりゃ先輩だもん。後輩が悩んでたら何とかしてあげたいって思うわよ。まぁ、それだけじゃないけど…で、どうしたの?」

 

「…ストーカー?」

 

「…ううん、信じない訳じゃないけど…気の所為じゃない?具体的に何かされたの?」

 

「メール…?友達の誰かがイタズラしてるんじゃない?…知らないアドレス…?」

 

「ふ〜ん…ねぇ、ちょっと見せてくれないかな」

 

 

 

 

To: 大好きなあなた

From:あなたの彼女

件名:いつもてます

 

覚えていますかとあなたが初めてった昨日覚えています

あなたは神様がいるってじますじていませんでしたあなたに会うまでは

ホームであなたと出逢ったあの運命赤い感じました

その時ったんですこれは神様二人引き合わせてくれたんだとはあなたに出逢う生まれたんだと

あなたもきっとそうですよねその証拠一瞬ったから

あれだけ大勢がいるホーム二人だけが合わせる

これが運命じゃなかったら何だって言う

あなたもそううよね

 

 

 

 

 

 

「ハハ…これはまた…随分と乙女チックなメールね。でも、誰かのイタズラかもしれないし、放っておいたら飽きるんじゃない?」

 

「…一通や二通じゃないんだ…そっか。やっぱり知らない人からのメールって怖いよね。うん、分かるよ」

 

「でもメール送ってくるだけなら実害も無いし、大丈夫じゃないかな。私もたまに迷惑メール届いたりするし」

 

「…それだけじゃない?夜道で…誰かの気配を感じる?」

 

「それ、本当?気の所為とかじゃ…一人の時に限って…足跡が追ってくる…それは危ない人かもしれないわね」

 

「ねえ…良かったら君の家に行ってもいいかな…何考えてるか判らないけど、変な意味じゃないから」

 

「実はね、私の妹が最近ストーカーに付き纏われてるとかで相談受けてね。まあ妹の方は直接犯人に止めてって言ったらしいけど…」

 

「それでね、その時に盗聴器や隠しカメラの事妹に相談されたの。だから少しだけ詳しいのよ」

 

「少し高かったけど盗聴器を探す機械持ってるの。良かったら君の家も調べてみる?」

 

「うん、じゃあ早速今日行っていい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「お邪魔しま〜す。うわ〜、男の子の部屋に入るのってドキドキするね。でも思ったより綺麗ね。もっとごちゃごちゃしてるかと思ってた」

 

「でも…食事はもうちょっと気を使った方が良いんじゃないかな。カップ麺ばかり」

 

「それに洗濯物も随分溜まってるじゃない。ちゃんと洗わなきゃ駄目だよ。女の子は清潔感の無い男の子が一番嫌いなんだから」

 

「あ、そうだった。盗聴器無いかチェックするんだったね。じゃあ少し部屋の中触るね」

 

「よいしょっと…」

 

「…うん、一通りチェックしたけど特に何も無いみたい。部屋の中は安全だと思うわ」

 

「他に気になる事はある?」

 

「メール…前に見せて貰ったのでしょ。まだあるんだ。ちょっと見せてくれる?」

 

 

 

 

 

To: ダーリン

from:だよ

件名:今日えたね

 

ダーリン、やっぱり私達は運命の赤い糸で結ばれてるんだね。

ダーリンは気付いてないみたいだけど、実は私とダーリンって同じ学校なんだよ。

実は学食でも後ろに座ってたんだよ。ダーリンは気付かなかったみたいだけど…。友達とお喋りも楽しそうにだけど、ちょっとは私も構って欲しかったかな…。エヘヘ、まだ付き合ってもいないのに図々しいかな

でも将来は付き合う事になるんだから、彼女を放ったらかしたらダメだよ?

そのうち一緒にご飯食べようね❤

 

 

 

 

「へ〜…犯人は同じ学校なんだ。でも学校って言っても人数多いからね。どの学部かも判らないし、見つけるのは無理じゃないかな」

 

「それに今の所、特に害も無いし…多分大丈夫なんじゃないかな」

 

「…あんまり納得してないみたいね。あ、ゴメンね。もちろん真剣に考えてるわ。だって大事な後輩だもん」

 

「でもねぇ…ただメールが送られてくるだけじゃ、こっちも手の打ちようが無いものね」

 

「とりあえず様子見って事で良いかな…うん、また何かあったら何時でも言ってね。深夜だって駆け付けるからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To: あなた

from:わたし❤

件名:素敵な部屋ですね❤

男の子の部屋だから、もっと散らかってる(ゴメンね)のかなって思ったけど、とても綺麗なんだね。あなたの几帳面な性格が出ていてとっても素敵だと思います。

でもカップラーメンやインスタント食品ばっかり食べてるのは体に良くないよ?私、これでも料理が得意なんだ。もしあなたが望むなら、私の手料理ご馳走してあげるのに…。

いつか、あなたの部屋で一緒にご飯を食べようね。

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんにちは。あれからどう?…そう、相変わらずメールは来るんだ。うわ…確かにこんな事書かれちゃ怖いかもね。でも、盗聴器や隠しカメラが無いかは前にチェックしたでしょ?案外適当に書いて、君が怖がる様を見たいだけじゃないかな」

 

「君が怖がってると、返って犯人を喜ばせちゃうんじゃない?だからもっと堂々と構えていた方が良いって…そうそう、そんな感じ」

 

「…ストーカー行為もまだ続いてるの?それ本当?」

 

「気の所為…とかじゃないよね。差し入れ?自宅の玄関やバイト先で自転車にビニール袋が掛かってるの?中身は…手作り弁当…え、何?」

 

「あ、あ〜…避妊具ね///」

 

「それは怖いわね。それにちょっと悪質ね…」

 

「そ、そんなに暗い顔しないで。そうだ、今日は私と夕ごはん食べに行かない?私が奢るからさ。今後の対策とかも話し合いたいしさ」

 

「それに…後輩が暗い顔してるのは、私も嫌だからさ。美味しい物でも食べれば気分も晴れるよ。君、普段は碌な物食べてないんじゃない?」

 

「うん、大丈夫。私が絶対何とかしてあげるから。これでも君より年上なんだから。少しは頼っても良いんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう〜。今日は一杯食べたね〜。それにお酒も飲んじゃったし。おっとっと…ごめんごめん。少し酔ってるみたい」

 

「どう、少しは気分が晴れた?本当?ふふっ、良かった。最近ずっと元気なかったからね。私も嬉しいわ」

 

「うん、そうだね。もう遅いし…でも、私酔ってるから上手く帰れないかも…」

 

「送ってくれる…?もう…そうじゃなくって…」

 

「何処か二人っきりになれる所で…休みたいな〜…なんて」

 

「ダメ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、おはよう。あはは、毎日顔を合わせてるのに照れちゃうね」

 

「あ、謝らないで!そんな事されたらこっちが惨めになっちゃうよ。昨日の事は…気にしなくて良いから。酔った勢いもあるけど、私から誘ったんだし」

 

「それに…君は私とは嫌だった?」

 

「そ、そう…それは褒め過ぎだよ…そんな事言われたら照れちゃうよ…」

 

「また今度…?調子に乗らないの。まだ付き合ってもいないんだから。でも、もし付き合ってくれるなら…いつでも…」

 

「え…どうしたの。また何か送り付けてきたの?今度は手紙と一緒に?」

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日一緒にいた女は誰?

ヒドいです。私と言う彼女がありながら…。

彼女を抱いたの?

ヒドい、ヒドい、ヒドい、ヒドい!!

どうしてそんな女を抱くの私を抱けばいいじゃない!

あ、もしかしてえないから代わり彼女抱いたの

そうよねそうでもないと彼女である私を差し置いてそんなブスに手を出すないものね

ゴメンね、あなたの事を疑ったりなんかしてこんなんじゃ彼女失格だよね…

お詫びに私の下着を贈るね

これで私の温もりを感じて欲しいな

 

それと彼女とは別れてね。

次に彼女と一緒の所を見掛けたら…私、何するか解らないから…

私との約束だよ…

 

 

 

 

 

 

 

「何これ…これって、もしかして私も狙われてるって事?」

 

「君の彼女って誤解されるのは嬉しいけど、これはちょっと行き過ぎてるね」

 

「え…ちょっ、ちょっと待って。どうしてそうなるの?」

 

「確かに君といるから狙われるのかもしれないけど…だからって、もう話さない方が良いなんて…!」

 

「私はそんな事気にしないから。全然迷惑なんかじゃないから!だから、そんな事言わないで…」

 

「でも、ちょっと怖いかも。まさか自分が狙われるなんて思っていなかったから…ほら、私も一応、女の子だし…」

 

「本当に…私を守ってくれるの?」

 

「ありがとう…嬉しい。やっぱり男の子に守ってくれるって言われると、ときめいちゃうね///今日の君はとっても格好良く見える…ふふふ、私が何とかするなんて言っておいて…君に守られるなんてね…」

 

「あ、それとね。前に君のアパートに行った時、幾つか空き部屋があったでしょ。私、考えたんだけど…君のアパートに私も引っ越そうと思うの」

 

「あ、君が原因とかじゃないの。私、実家暮らしなんだけど、そろそろ一人暮らししたいと思って探してたの。そんな時にたまたま君のアパートの空き家が目に止まって…せっかくだから、そこにしようかなって」

 

「それに君と同じアパートなら、何かあっても助け合えるでしょ?ねぇ、どうかな」

 

「私の事…守ってくれるんだよね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日はありがとうね、私の引っ越し手伝ってくれて。この料理はお礼だから、たっぷり食べてね。あ、お酒もあるよ」

 

「酔っ払ったら…う、うん。確かにすぐに自分の部屋に帰れるけど…そうじゃなくって…」

 

「今日は心細いから…泊まっていって欲しいな…」

 

「…ちょっと待って…静かに。ドアの方から音がしない…?」

 

「君はここで待ってて。大丈夫、こんな事もあろうかとスタンガン買ったの。君はここで待ってて…」

 

「…」

 

「誰!?」

 

「あっ、待ちなさい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっと捕まえた。あなたが彼のストーカーね。観念しなさい」

 

「ねえ、彼女にもう二度とこんな事しない様に説得するから、君は先に帰っててくれないかな。大丈夫、心配してくれてありがとう。でも彼女も抵抗する気はないみたいだし、いざとなったらスタンガンもあるから」

 

「彼女に幾つか聞きたい事もあるし…女同士の方が彼女も話しやすいでしょ」

 

「うん…じゃあ、家で待っててね」

 

「…」

 

「さてと…彼もいなくなった事だし、お互い腹を割って話しましょうか」

 

「まずは住所と名前を教えて貰うわよ。当たり前でしょ。このまま帰す訳にはいかないわ。素直に教えてくれれば警察には言わないわ。本当よ、約束するわ」

 

「…携帯持ってる?念の為、確認したいから…嘘は付いてないみたいね。一応番号は控えておくわよ」

 

「彼からストーカー行為を受けているって聞いた時は、気の所為だと思ってたけど…まさか本当にストーカーがいるなんて思わなかったわ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私以外に…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうよ、私も似た様な物。私もね、あなたと同じで彼の事が好きなの。でも告白する勇気が無くて…彼を見守る事にしたの」

 

「でも見守るだけじゃ物足りなくなって、自分の気持ちをメールで伝える事にしたの。幸い彼とは同じサークルだったからアドレスを教えて貰うのは簡単だったわ。私からのメールが届く度にアドレス変えてたみたいだけど…ウフフッ♪彼、私が犯人だなんて疑いもしないから、その度にアドレス変えましたって律儀に教えてくれたわ。当然よね、私は後輩の事を親身に心配する優しい先輩なんだから」

 

「でも私は夜道を付き纏ったり、避妊具を送りつけたり彼を怖がらせる様な真似は絶対にしないわ」

 

「…メールなら良いのかって?当たり前じゃない。私と彼は面識が有るんだし、あくまで想いを綴っただけのもの。そう、これは純愛なの。あなたとは違うの」

 

「彼も口では迷惑だなんて心にもない事言ってるけど、本心ではきっと嬉しいに決まってるわ。でなきゃ私のメールを保存したりしないもの」

 

「そうやって彼と愛を育んでいたのに、誰かに付けられてるって聞いた時はびっくりしたわ。まさか私以外に彼をストー…狙っている奴がいるなんて」

 

「でも、あなたには感謝してるわ。あなたが現れてくれたお陰で今までの迷惑メール…愛の語らいも全部あなたの仕業だって思ってくれるから。盗聴器を探すって名目で、彼の部屋に逆に盗聴器を仕掛ける事も出来たしね…フヒヒ♪」

 

「それに、あなたを口実に彼と同じアパートに引っ越す事が出来た。これは私も予定外だったわ。本当に感謝してるわ」

 

「だから…ね、彼の事は私に任せて。あなたは誰か違う人を見つけてね。もしまだ付き纏う様なら…あなたが送ってきた物や手紙は取っておく様に言ってあるから、それを持って警察に…」

 

「ウフフッ、解ってもらえて嬉しいわ。私もあなたの事は不思議と憎めないの。ただ…好きになる相手を間違えただけだもの。でも先に(つば)を付けたのは私だから」

 

「彼は私の物…いいわね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ごめんなさい、取り逃がしちゃった。やっぱり君にいて貰った方が良かったかな。大丈夫、怪我は無いから」

 

「でも顔も見られたし、彼女も私達の前には現れないんじゃないかな。私だったら絶対に現れないな」

 

「そういえばさ、彼女からメール送られてきたでしょ。最近はどうなの?…そう、最近は来ないんだ。多分これからも来ないと思うよ。どうして分かるって…ふふっ、女の勘ってやつかな」

 

「これでストーカー問題は解決だね。じゃあ、それを祝って飲もうか。ジャーン、実はお酒買ってきたの」

 

「あれ、どうしたの?もしかして、さっきのお酒で酔ってるの?」

 

「大丈夫だよ、私の部屋に泊まっていけば良いんだし。ちゃんと介抱してあげるから。好きなだけ酔って良いからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私がちゃ〜んと…見守ってあげるから」

 

 

 




やっぱストーカーはヤンデレ物の定番だよねって事で書いてみました。妹の志摩子ちゃんと言い、この姉妹は保護欲、監視欲が強い様です。

今日のお友達

田中 酉恵 大学3年生。頼られるのが大好きな眼鏡が似合うお姉さん。お酒は後輩よりも強いので、ほとんど酔ってない。元キャラは妹の元キャラのお姉さん。
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