そんなある日、あなたは彼女が以前のいじめっ子グループに絡まれているのを目撃し…
※小生意気じゃない後輩です。
「きゃっ!や、やめて下さい…私、そんなつもりは…は、離して…あ、あなたは…?」
「は、はい。私、何もしてないのに、彼女達に絡まれて…あっ」
「…」
「あっ!そ、その…ありがとうございます!」
「…はい。彼女達は私のクラスメートです。その…私、彼女達に良く思われていないようで…たまに嫌がらせをされるんです。それで私もやめて欲しいと言ったんです。そうしたら、ここに呼び出されて…」
「あの…あなたは2年生ですか?私は1年です。名前は…」
「せ、先輩!おはようございます。先輩もこの電車なんですか?奇遇ですね、私もなんですよ。もしかしたら何度も会ってるのかもしれませんね」
「いじめ…あっ、昨日の子達ですか?ふふっ、大丈夫です。その…無視されたりはしますけど、前みたいな事は無くなりました」
「実は先輩の事探してたんです。ずっとお礼を言いたくて。上級生の教室に行ってみたんですが、見付からなくて」
「何もしてない…?そ、そんな事ありません。私、人見知りで友達も上手く作れず、彼女達に嫌がらせを受けて毎日辛かったんです」
「先輩は何もしてないと思ってるかもしれません…でも、あの時から私の毎日は変わり始めたんです。今までは毎日学校に行くのがイヤでした。今日は何を言われるんだろう、酷い事されなきゃいいなって…」
「でも今は違います。今は彼女達も直接何かをしてくる事は無くなりました。それに彼女達が近付かなくなったお陰で何人か私に話し掛けてくれるようになったんです。だから、今は毎日学校に行くのが楽しいんです」
「そ、それに…学校には先輩もいますから…///」
「あ、あの…先輩は学食ですか?それとも…良かった、私もお弁当なんです。そ、それでですね…良かったら今日の昼食…ご一緒したいなと…駄目でしょうか…?」
「…はい!ありがとうございます!そ、それじゃあ今日の昼食、楽しみにしていますね!ふふふっ♪」
「あ、先輩!ここです!お待ちしてました」
「ここですか?その…お恥ずかしいんですが、一緒に食べる友達がいなくて、ずっとここで一人で食べてまして…エヘヘ…」
「あ、でも!今はこうして先輩と二人きりで食べれるから、とっても嬉しいです!そ、そんな事より、ご飯食べましょう!」
「モグモグ…私のお弁当…ですか?人のお弁当と比べた事ないので判りませんが、そんなに豪勢でしょうか」
「いえ、母が作ってるんじゃないんです。そ、その…お手伝いさんに作って貰ってるんです」
「私の名字…聞いた事ありませんか…はい、それ私の祖父の会社なんです。この地域にはいくつか子会社が在るので、それで有名なのかもしれません」
「そ、そんな!お嬢様なんかじゃありません!確かに他の皆さんに比べれば、ほんのちょっとお金持ちかもしれませんが、それ以外は先輩と同じです」
「それに…私、先輩の言うお嬢様に馴染めなくて…中学まではいわゆるお嬢様学校に通っていたんです。毎日車で送り迎え、まるで一流ホテルのような設備が整っていて…」
「でも、先輩が思っている程快適じゃありません。周りのご学友はお父様と海外に行ったとか、あそこのお店で食事してきたとか自慢話ばかりで、私、全然馴染めなくて…高校は普通の所に行こうと思ってこの学校に入ったんです」
「入学したは良いんですが、私、今まで周りはお嬢様のお友達しかいなくて、普通の方達とどう接すれば良いか判らず…気が付いたら周りから浮いていました」
「私は普通に接しているつもりでも、周りはそうは受け取らないみたいで…私をいじめていた彼女達も、私の態度が気に入らないって私に意地悪してくるようになったんです」
「せっかく新しくやり直せると思ってたのに…毎日辛かったです」
「でも…今はこの学校に入学して良かったと思ってます。先輩に会えたので…///」
「あの…先輩、お願いがあるんです。これからもお昼をご一緒出来ませんか?」
「た、確かに以前よりは皆さん優しくしてくれるようになりました。でも、まだ友達が出来た訳じゃないし…それに、私をいじめてた彼女達も、たまに睨んでくるので怖くて…」
「友達が出来るまででいいんです。お願いします…」
「…本当ですか?ありがとうございます!とっても嬉しいです」
「あの…先輩はいつもお弁当なんですか?じゃあ、これからは私に任せて貰えませんか?私の家、専属の料理人がいますから、先輩の分も作って貰います」
「い、いいんですよ、お礼なんて!私を助けてくれたお礼です。それに私に付き合ってもらうんですから、この位当然です」
「エヘヘ…初めて先輩にお礼言って貰えた…///」
「な、何でもありません!そ、それじゃあ明日からも宜しくお願いしますね、先輩❤」
「せ、先輩!今帰りですか?私もこれから帰る所なんです。良かったら途中まで一緒に帰りませんか?ふふっ、はい」
「先輩って部活動はやらないんですか?い、いえ。先輩、運動神経良さそうなのに…私は一緒に帰れて嬉しいですが」
「家じゃゲームするか寝てばかり…ふふっ、そうなんですか。あ、ち、違います、馬鹿にしてる訳じゃありません。私もあまり外に行くのは好きじゃないですし、似たようなものです」
「私…太っていません…よね?その…運動しない分、ご飯も少なめにしてるので大丈夫だとは思いますが…」
「え…女の子は少しぽっちゃりしてる方が良い?や、やっぱり私、太ってるんでしょうか!?」
「ほ、本当ですか…信じていいんですよね…ううっ」
「…え、友達ですか?」
「は、はい。そうですね、友達…と呼べる程ではないですが、最近は挨拶したり物を貸し借りする程度の方はいます。これも先輩のお陰です」
「いじめられたりは…最近はなくなりました。でも彼女達、やっぱり私が気に入らないみたいで。もしかしたら何か彼女達を怒らせる事をしているのかもしれませんね…」
「あの…先輩。これからもこうして一緒に帰ってくれませんか?もちろん毎日じゃなくても構いません」
「実は…最近、彼女達にまた嫌がらせを受けてるんです。前みたいに直接的ではないんですが、話し掛けても聞こえない振りされたり、わざと肩をぶつけられたり…放課後とかの人目が付かない所で何かされそうで…」
「でも先輩と一般にいれば、彼女達も手を出してこないと思うんです。お願いします…」
「本当ですか…お弁当のお礼?あ、ありがとうございます!」
「あの…それでですね。私、友達と寄り道というのに憧れてまして…せ、先輩、もしお急ぎでなければ、私と寄り道して貰えませんか?」
「場所はどこでも構わないんです!友達と一緒に遊ぶ事が楽しいんですから。も、もちろんお金は私が出します!」
「自分の分は自分で出す?で、でも私からお誘いする訳ですし、それは失礼なのでは…」
「そんなの気にするな?それが…友達?」
「は、はい!そうですね!もしかしたら…こうやって何でもお金で解決しようとしている所がみんなから嫌われている理由かもしれませんね…」
「…ジュース位は奢れ…?ふふふっ♪はい、喜んで。100本でも200本でもお好きなだけどうぞ!」
「ところで…そのお店、カードは使えますか?」
「実は今日のお弁当、私が作ったんです。家の料理人に教わって、毎日頑張ったんです。どうですか、美味しいですか?うふふ♪ありがとうございます」
「あの、食べたいお弁当のリクエストとかありますか?先輩は男の人ですから、やっぱり肉料理の方が良いですか?」
「…」
「えっ…あ、あの…先輩、今何て…」
「一緒に食べるのは…今日で止めよう…?」
「あの…もしかして、本当は美味しくなかったですか?明日からはまた料理人に作って貰ったお弁当持ってきますから」
「違う…じゃあ、どうしてですか?先輩、もしかして私の事嫌いですか?」
「と、友達…ですか?は、はい。今はお喋りする友達はいます。いじめも…今は無視される程度です。た、確かに友達が出来るまでの約束でしたけど…」
「じゃあ…友達と一緒に食べた方が良い…?」
「確かに友達が出来たのは嬉しいです。でも…私はこうして先輩とご飯を食べたり一緒に帰ったりする方が楽しいんです」
「もしかして…先輩も私といると不愉快ですか…?」
「私…自分では気付かないんですが、クラスメートの方達を度々怒らせてしまうんです」
「それで…もしかしたら先輩の事も、知らずしらずに不愉快にさせているのでは…」
「もしそうなら言って下さい。どんな些細な事でも構いません。だから…だから、そんな悲しい事言わないで下さい…お願いしますから…」
「私の事が…嫌いになったんじゃない…?」
「これから3年間、ここで過ごすんだから…自分よりクラスメートを大事にした方が良い…?」
「…そうですね。先輩の言う通りです。私、少し先輩に甘えていたのかもしれません」
「でも…また困った事があったら…先輩に相談しても良いですか?」
「…はい。ありがとうございます。私、少し頑張ってみます」
「ねえ、ちょっといいかしら。折り入ってお話があるの」
「…!!」
「…せ、先輩。大丈夫です…これは、あくまでお話ですから。だから先輩は気にしないで下さい」
「彼女達が私にお話があるそうなので…女同士の話です。本当に大丈夫ですから」
「…!」
「いやっ…は、離して!」
「あっ!せ、先輩!きゃっ!」
「…心配して来てくれたんですね。ありがとうございます」
「先輩に頼らずに頑張ってみようと思ったのに…お恥ずかしい所を見せちゃいましたね。お察しの通りです。今逃げて行った彼女達に顔を貸せって言われて」
「私、先輩に言われた事を思い出して、もう私に嫌がらせをするのは止めて下さいって…言おうとしたんです。で、でも…やっぱり怖くなって…先輩が来るのが遅かったら何をされていたか…」
「私、ダメな子ですね。昨日、先輩には甘えないって約束したばかりなのに…結局、先輩に助けて貰うなんて」
「先輩も、こんなダメな子、愛想が尽きましたよね。ごめんなさい…」
「…」
「…えっ」
「あ、あの…今何と…」
「また…一緒に昼食食べたり…一緒に下校してくれる…?ほ、本当ですか?」
「で、でも…先輩、自分よりクラスメートとの仲を大事にしろと…」
「ゆっくりで良い…?」
「グスッ…そうですね。人間、そんな簡単には…変われないですもんね」
「暫くは迷惑を掛けちゃうかもしれませんが…先輩の言葉に甘えさせて頂きます」
「早速ですが、一つお願いがあるんです。先輩の事、これからは名前で呼ばせて貰っていいですか?出来れば私の事も名前で呼んで欲しいんです。ダメですか…」
「ありがとうございます。じゃあ、そ、その…私の事、名前で呼んでくれます?」
「…」
「少し恥ずかしいけど…先輩ともっと近くになれたみたいで…嬉しい…」
「また…よろしくお願いしますね」
「…はい❤」
「…もしもし?もう出て来ても良いわよ」
「ええ。先輩の目の前で私を拉致して、人気の無い所へ連れて行く。先輩もちゃんと追って来てくれたし、ここまでは文句ないわ。でも最後だけ打ち合わせと違うわね…」
「私、ビンタしろって言ったわよね?」
「どういう事?そうすれば先輩は絶対に私に同情してくれるのに…お陰で本当に見捨てられたと思ったじゃない」
「そんな酷い事出来ない?散々私に嫌がらせした癖に、よく言うわね。それに私の家が裕福だと知ったら急に仲良くしようって言ってきたのはどこの誰だったかしら?全く、これだから庶民は…」
「さっきの話、もう忘れたの?あなた達の父親、ウチの子会社で働いてるのよね。私がおじい様に一言言えば、あなた達の父親仲良くクビよ?」
「そうなったら、あなた達、学校に通うどころじゃないわね。それだけじゃないわ。私の家を敵に回したら、この土地に居られなくなるわよ?その覚悟が有って?」
「私だってそんな事したくないわ。いくらいじめっ子でも人の人生狂わせるなんて寝覚めが悪いもの」
「じゃあ、これからはちゃんと言う事聞いてね。恨むなら親を恨んでね。まあ親の件がなくても、おじい様に一言言えば適当な理由を付けて退学に追い込むなんて造作もないでしょうけどね」
「…次はないわよ」
「そんな怯えた顔しないでも大丈夫よ。私の言う通りにすれば悪いようにはしないから。何だったら少し位美味しい思いさせてあげても良いのよ。将来、進学や就職先、面倒見てあげましょうか?」
「だから、あなた達はこれからも先輩の前で私をいじめなさい。そうすれば先輩は私の事を守ってくれるんだから」
〈ふふっ♪先輩は言ってくれましたよね。私がクラスメートと仲良くなれるまで付き合ってくれるって…〉
〈もちろん私だって、そうなるように努力します。でも…〉
〈私が永遠にダメな子だったら…優しい先輩の事ですもん、私の事、見捨てたり出来ませんよね?〉
「先輩、ダメな私を…守って下さいね❤」
葵井 祐衣那さんのASMRで、いじめれていた後輩の話があるんですが、この子に権力与えたらどうなるんだろうって妄想から生まれた話です。ドラマの続編で幼馴染との舌戦回があるんですが、女の戦いみたいで怖かったです。(褒め言葉)
※ぱふこさんが演じて下さいました。良かったら聴いてみて下さい。
https://youtu.be/4qY0IldaSmo?si=72p41kGRIsXpbtZ0
今日のお友達
大巻 蘭花 気が弱く人見知りな所がある高校1年。依存型と崇拝型の複合タイプ。悪気はないが言い方が相手をイラつかせるのでクラスメートからは嫌われている。性格が真逆の姉がいる。元キャラはシャニマスの甜花ちゃん。