ヤンデレちゃんとメンヘラちゃん   作:昼間ネル

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ある日、あなたは校舎の屋上から飛び降りようとする女の子を助ける。あなたと話す事で思い留まった彼女は、何故かあなたに強い愛情を抱き始める。
翌日、あなたは何故かクラス中から無視されてしまう。てっきり彼女の友達だと思われ仲間外れにされているのかと思ったあなただが、彼女は懺悔と共に現実を突き付ける…

※またしても何も知らない主人公さん。


自殺しようとしていた女の子

「止めないで!私、ここから飛び降りて死ぬの!」

 

「どうしてって…もう私の居場所なんてないから。どうせ生きてたって良い事ないもの。だから…」

 

「こ、来ないで!あっ、何を…離して!お願い、その手を離して!」

 

「痛い、手を引っ張らない…きゃあっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの…大丈夫?私の腕引っ張った拍子で、頭思いっきり打ってたから。うわ、たんこぶ出来てる」

 

「えっと、その…私の所為で怪我しちゃったみたいで、それは謝るね。ごめんなさい」

 

「でも、何で止めたの…たまたま屋上に人影が見えて…今にも飛び降りそうな顔してた…?うん、実際そうなんだけどね」

 

「どうしてって…あなたには関係ないでしょ。放っといてよ」

 

「…あっ!ま、待って!その…私の事…心配して止めようとしてくれたんだよね…うん…ありがと…」

 

「君、そのバッチ…2年生?じゃあ、私と同じ学年か。私、4組の水野 (まい)。あなたは?1組の…そう」

 

「…ちょっと、さっきからドコ見てんの?エッチ。え…スカート長い?いや、これが普通だし」

 

「自殺の理由?…言いたくない。でも…そうね、私の事心配してくれたし…悪い事したなって思うし…」

 

「いじめ…かな。私ね、クラスに好きな人いたの。その人に告白したんだけど、もう彼女いるからってフラれちゃったの。でもその彼女ってのが私の親友だったの」

 

咲夜(さくや)って言うんだけどね、私、咲夜に何度も相談してたの。咲夜も私の事、応援するって言ってたのに…私が告白しようって直前に彼に告白してOK貰ったらしいの。酷くない?咲夜、私が彼の事好きなの知ってたのに…」

 

「それだけならまだ良かったんだけど、咲夜、私が彼の事を奪おうとしたって根も葉もない噂を流したの。そうしたらクラス中が彼女に同情しちゃって…私は友達の彼氏を奪おうとした最低の女だって…」

 

「だんだん、いじめみたいになってきて…クラスのみんなが私を無視する様になったの。教科書や上履きを隠されたり、トイレに閉じ込められたり…」

 

「仲の良かった友達も、私といるとシカトされるって誰も助けてくれなかった…」

 

「酷いよ…何で私がこんな目に遭わなきゃいけないの…私が何したって言うの…あんまりだよ…」

 

「どう…満足した?こんなつまんない理由で死ぬなんて馬鹿みたいでしょ。笑ってもいいよ」

 

「でも私は一人ぼっち…ずっと…これからも一人ぼっちなのよ…」

 

「もう私の事なんか放っといて帰ったら…私?言ったでしょ。私には居場所なんて無いの。ずっとここにいるから…どうせ誰も私の事なんか気にもしないわ」

 

「…え、どうして…帰らないの?」

 

「帰ったらまた飛び降りる…そうね、また試してみるのもいいかも」

 

「ちょっ…どうして座るの?私が飛び降りる所でも見学したいの?飛び降りるの止めるまで…帰らない?」

 

「同情なんてしないでよ!どうせあなたも心の中では笑ってるんでしょ!」

 

「話を聞いたからって何になるのよ!何の解決にもならないわよ!もう遅いのよ…何もかも…」

 

「…そんなに私の事、心配してくれるの?」

 

「分かったわよ。今日はしないわよ。今日は…ね」

 

「うん…」

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと待って。家に連絡するから。何をって…親に自殺するってメールしちゃったの。ひとまず今日は帰るからってメールするから」

 

「…この携帯がどうかしたの?1ヶ月前に買ったやつだよ。こう見えてもdocodemo(ドコデモ)の新しいやつなんだからね」

 

「…また駄目だ。うん、何度もメールしてるんだけど返事来ないの…やっぱりそうなんだ。私、親にも見捨てられたんだ…」

 

「じゃあどうして返事こないの?おかしいよね。自分の子供がこれから自殺するって言ってるんだよ?すぐ返事来るよね?っていうか、学校に来てもおかしくないよね!?」

 

「…ね。分かったでしょ。もう、この世界に私の居場所なんて無いの。みんな私の事なんてどうでもいいのよ」

 

「あんただって本当は私の事、メンドくさい奴って思ってんでしょ。いいんだよ、無理して私なんかに付き合わなくても。私なんか放っといて帰ったっていいのよ」

 

「…何?もしかして、あんた私みたいのがタイプなの?」

 

「そうじゃなくって…心配だから?」

 

「…」

 

「グスッ…」

 

「あ、あれ?何で…おかしいな、私、何で泣いて…ううっ…」

 

「…ありがとう。親にも見捨てられたって思ったから…ほ、ほんどにゔれじぐで…ううっ…うええぇん…」

 

「うん…ありがと」

 

《ゴシゴシ…へっくち

 

「あの…ハンカチ…新しいの買って返すから」

 

「…そうだよね。お母さん心配してない訳ないよね。今は手が離せないからメール読んでないだけだよね…ありがとう、慰めてくれて。優しいんだね」

 

「どうしてあんな奴好きになったんだろ。私より咲夜の事信じる奴なんか…」

 

「好きになったのが、あんただったら良かったのに…」

 

「あ、あのさ…私で良かったら、友達にならない?ダメ…かな。こんなウザい奴となんか友達になりたくない?」

 

「…ホント?じゃあ携帯出して…って何そのダッ…携帯。板チョコみたい。私みたいに小さいのにしなよ。そんなんじゃボケットに入んないじゃん」

 

「まあ…あんたが良いなら別に良いけど。これ、私の電話番号とメアド。登録しといてね」

 

「でもさ…本当にいいの?何がって…私、皆にシカトされてんだよ。私の友達になったら、あんたまで皆に無視されるかもしれないよ」

 

「…友達、2〜3人しかいないの。何♪あんた、もしかしてボッチ?あっ、ご、ごめん!今のは私が悪かった。ホントにごめん。謝るから、そんな顔しないでよ…」

 

「まあ私、女だからね。女子は空気読んで仲良しグループからはみ出さない様にするのが常識だもん。グループから追い出されるなんてマジで死活問題だから」

 

「それは、あんたが男だからだよ。男子はどうか知らないけど、女子は一度グループから追い出されたら終わり。別のグループになんか入れてもらえないよ」

 

「私は、あんたの方が羨ましいよ。私なんか何人も友達いたのに、ちょっと噂が立っただけで皆、私を見捨てた…」

 

「助けてくれたのは、たった今会ったばかりのあんた……」

 

「私、もう友達なんかいなくてもいい。あんたがいれば…あっ!違うから///そういう意味じゃないから///…今はまだ…」

 

「でも…本当にごめんね。何って…私の所為で皆に無視されたらさ。まだ決まった訳じゃない…うん、そうだね…うん

 

「そのお詫びって訳じゃないけど、もしあんたが私の所為で皆に無視されても、私は絶対にあんたを見捨てないから。神様に誓って、絶対にあんたを裏切ったりしない」

 

「ずっとずっと…あんたの側にいるから…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっはよ。また来てくれたんだ。私がまた飛び降りないか心配して来てくれたの?そうね、あんたが来なかったら飛び降りたかも」

 

「ふふっ、うっそ。もうそんな事考えてないって。だって、もし自殺なんてしたら、あんたに会えないもん。私はそっちの方が辛いよ」

 

「…ねえ、何かあったの?嘘、顔に出てるよ。なんかさ、昨日と違ってぼけっとしてるって言うか…もしかしてまだ頭痛いの?」

 

「違うの?じゃあどったの…家に帰ったら親がいなかった?買い物にでも行ったんじゃないの…一旦帰って来たら慌てて何処かへ行っちゃったんだ」

 

「ふ〜ん、何かあったのかな。ご飯食べて来た?…そう」

 

「…私?私はここが好きなの。誰も居ないし、ここなら学校の事一望出来るし。ねえ、前から気になってたんだけどウチの学校の校門の壁って妙にボロくない?ほら、ヒビが入ってるし。ウチのガッコってそんなに古かったっけ。私が1年の時は綺麗だったのに」

 

「…大地震?そうだっけ。う〜ん、覚えてないや。もしかして寝てたのかも…悪かったわね、鈍感で」

 

「それよりさ、大丈夫?何って、あたしの味方なんかして友達にハブられたりしてない?」

 

「そっか、昨日の今日だしね。先生…1組の担任?確か浜田先生だっけ。たえちゃん先生…違う?…今、なんて?」

 

「…紺野先生?ううん、何でもない。私の勘違い。で、その紺野先生がどうしたの」

 

「…ふうん、いじめとかに厳しいんだ。良い先生じゃん。私の時もそうだったら、こんなに苦しんだりしなかったのに」

 

「4組の私の担任なんかさ、私が相談しても気の所為だろって、まともに聞いてもくれなかったよ。(たくみ)って先生だけど、アイツ噂じゃアイドルオタクだって。マジキモい」

 

「そんな事よりもさ、あんたって彼女いるの?…いないか。いや、顔見れば分かるよ。じゃあいるの?…ニヒヒ♪」

 

「じゃあさ、私の事はどう思う?ルックスは悪くないと思うんだよね。何とかフリルってアイドルのセンターの子に似てるってよく言われるし」

 

「…本当?じゃあツーショット撮ろうよ!何でって…KY。私みたいな可愛い子と一緒に写真撮れて嬉しくないの?それに…うん、お礼みたいなもんだよ。あ~お触りは禁止で〜す。えっと…そうでも…ないかな///」

 

「昨日は放っといてなんて言っちゃったけど…ホントは凄く嬉しかったんだ。誰にも気付いて貰えなかったのに、あんただけは私の事見付けてくれて…」

 

「私ね、あんたに会った時、運命感じたの。あ、私絶対この人と一緒になるって。ちょっと…何で微妙な顔してんのよ。チョベリバ…」

 

「だってそうでしょ。あんな危ない真似してまで私を止めようとしてくれて、会ったばかりの奴の話聞いてくれて…普通出来ないって」

 

「それにね…私が一番嬉しかったのは私を見付けてくれた事。バック・トゥ・ザ・フューチャーって映画知ってる?その中でね、主人公がタイムスリップして過去に行くんだけど、一緒に来た博士と離れ(ばな)れになって、その時代に取り残されちゃうの」

 

「昨日までの私が、まさにそれだったの。何処にも頼れる人が居ない、誰にも相談出来ない…そんな私を、あんたは見付けてくれた。私、思ったの。ああ、この人はかわいそうな私を救う為に神様が遣わしたんだって…もうちょいイケメンだったら完璧だったけど

 

「だからね…私と付き合ってくれないかな。あっと、あんたに拒否権はありませ〜ん。これは私が決めた事だから。それとも…私じゃイヤ?」

 

「…フフフ。そうよね〜。こんなアイドル並の可愛さを誇る私が好きって言ってるんだもん。断る訳ないよね〜♪」

 

「それに…昨日も言ったけど、私は絶対にあんたの事を裏切ったりしないから。あんたが私の事をどう思ってるのか解んない…でも私は絶対にあんたの側に居るって誓うよ」

 

「だから…私を一人にしないでね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わっ!ど、どうしたの、顔真っ青だよ」

 

「…ね、ねえ。本当にどうしたの、そんな怖い顔して…何かあったの?」

 

「クラスの皆が…あんたの事を無視して…?」

 

「そう…私とおんなじだね。う〜ん、私の友達と思われたから無視されてる訳じゃないと思う…」

 

「…携帯?私の携帯が…いつ買ったって…覚えてないけど、確か最新モデルだった筈。クラス…?4組だけど、それがどうかしたの?」

 

「…4組なんて…無い…?」

 

「…そう。気付いちゃったんだ。あ、違うよ、私この学校の生徒だよ。4組なのも本当だって」

 

「落ち着いて、ちゃんと順番に話すから。出来れば話したくなかったけど…」

 

「その前に…こんな話知ってる?以前、ある女生徒がいじめを苦に屋上から飛び降りて自殺しようとしたの。ふふっ、そうだね。私とそっくり」

 

「その子は飛び降りるのが怖くなって止めようとしたの。でも強風で、うっかり足を滑らせて…」

 

「彼女はてっきり屋上から落ちたと思ったけど、かすり傷一つ無かったの。不思議な事もあるなって彼女は気にしなかったんだけど…翌日から彼女に奇妙な出来事が起こり始めたの」

 

「教室に行っても自分の席が無い、その事を周りに聞いても皆、彼女を無視して…先生も彼女の事を無視して、まるで私がそこに居ないみたいに…」

 

「…うん、そう。その女生徒って私。意味解んない?そうだよね、最初は私もそうだったもん。でもね、クラスメートや女子の噂話を聞いてる内に、あれから数日経ってるって気付いたの」

 

「あの時、私は助かってなんかいなかったの。死んで…幽霊になったって言えば良いのかな。その事に気付いてなかっただけ」

 

「クラスメートや先生が私を無視するのも当然よね。向こうは幽霊の私が見えてないんだもん」

 

「だから、あんたもクラスメートに無視されてるんじゃないの。じゃあどうしてって…解らない?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あんたはもうんでるの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おかしいと思わなかった?友達が急に自分の事無視するなんて。それだけじゃないよね。昨日、家に帰ったんだよね。お父さんとお母さんは?二人共あんたの事、まるで見えてない感じじゃなかった?」

 

「それはね、私と同じ幽霊だから。あんたはもう死んでるの。死んで幽霊になったから誰にも見えないし、話す事も出来ないの」

 

「…幽霊が見えないなら、どうして屋上にいた私が見えたか?実は私も不思議だったの。どうしてあんたには私が見えるのか…」

 

「私、自分が死んだって気付いてからずっと学校に居たけど、誰一人私が見える人はいなかった」

 

「一体どの位学校に居るか判んない…私、誰かに気付いて欲しくて、毎日毎日みんな私に気付いてって祈ってた」

 

「たまたま屋上からグラウンド見てたら、あんたと目が合ったの。最初は気の所為だって思った。でも、あんた慌てて屋上まで来てくれたでしょ?私が飛び降りる気だって勘違いして」

 

「その時ね、私、思い付いちゃったんだ。私の寂しさを解決する方法…」

 

あんたをして幽霊にすればいいって

 

「だから私、あの時飛び降りる振りをして、あんたを突き落としたの。あんたは私を助けたって思ってるみたいだけど、実際はあの時に落ちて死んでるの…」

 

「昨日さ、私あんたに運命感じるって言ったでしょ。あれってこの事。霊感って言うの…?たまに幽霊が見える人っているでしょ。あんた、霊感強かったんだね」

 

「もしかしたら、それが原因かな…4組が無くなった事。私、死んでから何度か自分のクラスに行ってみたの。そうしたら4組に幽霊が出るって騒ぎになって、あの教室は使わなくなったみたい。あんたの他にも私が見えてる奴いたのかもね…」

 

「話は変わるけど、あんたの担任って確か紺野って言ったよね。もしかして名前…咲夜じゃない?」

 

「やっぱりね。そっか…咲夜、先生になったんだ。咲夜、今何才?30代後半…って事は、私が死んでから20年位経ってるんだ…今は私の時よりスカート短いんだね」

 

「咲夜、いじめに厳しいんだってね。もしかして私を死なせた事、反省してるのかな…。今度、顔見に行こ。どんだけオバサンになったか見に行ってやる♪」

 

「関係ないあんたを殺しちゃった事は謝るよ。謝って済む問題じゃないけどかもしれないけど…本当にごめんなさい」

 

「でも霊感なんて持ってるあんたが悪いんだよ。だから私みたいな寂しがり屋の幽霊に目を付けられちゃうんだから」

 

「だからさ…もう諦めて私と一緒にここで暮らそう?それに意外と幽霊も悪くないよ。お腹も空かないし眠らなくても平気だし。最近のマイブームは写真に紛れ込む事かな。写真に写り込んだりするとさ、みんなキャーキャー言ってチョーウケる♪まあ死んでるから写真写りは悪いけど…もうちょっと目とか盛れたらな〜」

 

「それに…約束したでしょ。何があっても絶対にあんたの側にいるって。あんたも私以外に喋る人いないんだからさ…幽霊同士仲良くしようよ」

 

ふっふふっウヒヒッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絶対にさないんだから

 




知ってる人いると思いますがシックスセンスって映画が元ネタです。設定を補足すると、彼女は自分で死んだので学校に縛り付けられて封印状態、主人公は事故で巻き込まれたみたいなものなので、学校の外にも出れます。




今日のお友達

水野 舞 うっかり足を滑らせて死んだが異世界転生はしなかった。20年以上前に死んでるので微妙に感性が古い。最近のマイブームは写メに写って驚かせる事。元キャラはアイアンフリルのライデイン。

紺野 咲夜 付き合った彼氏とは舞ちゃんの自殺が原因ですぐ破局。その後、真相が明るみに出て暫くボッチに。今は心底反省してる。大学卒業後教員になるも赴任先がまさかの母校。主人公(あなた)の転落事故の第一発見者。ちょっと漏らした。
モデルは持ってない子。

巧先生 面倒事は嫌い。アイドルと競走馬を育成している。幸太郎、悪い子だ…。

浜田先生 ヴァアエアアッ!!

好きな属性は?(姉、妹は書く予定です)

  • 弟くんハァハァなお姉ちゃん
  • お兄ちゃん大好きっ子な妹ちゃん
  • 母性本能コッコロレベルなママン
  • 嫌じゃ!人の子など孕みとうない系の人外
  • ぼ、ぼく…君の事考えると…おっきく…
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