ただ一つの事を除いては…
※ネチネチお説教される話です。メンドくさいよ!
サディスティックな彼女
「ねえ…どうしてメールに返事くれなかったの?この包帯…後で話すよ。そんなことより、どうして?」
「30通もって…じゃあ、一言返事くれれば済むよね?君が返事くれないから心配で送っただけじゃん。何で私がおかしいみたいに言うの?」
「次からは気を付けてね」
「でさ…これ見てくれる?ここに写ってるの、君だよね?で、この娘誰?…うん、知ってる。違う学科の娘だよね。私が聞いてるのは、どうして君とこの娘が一緒に歩いてるのって事」
「同じ講義だっただけ?…ふ〜ん。でもさ、この後一緒に帰ってたよね…途中の駅まで一緒だった?じゃあ、これは?」
「駅で降りた後、ファミレスに入ってるよね…何でこんな写メ持ってるって…尾けたからに決まってるじゃん。どうしてって、今はそんな事どうだっていいよね?話逸らさないでくれる?」
「ねぇ…どうして私が怒ってるか解る?…違うよ、確かにそれも許せないけどさ。この写メよく見て…そう、君の顔」
「この顔…何?」
「何で笑ってるの?人間なんだから笑うの当たり前…?ハァ…君ほんっとうにニブいよね」
「…何で私以外の女に、こんな笑顔見せてんのかって事」
「この笑顔は彼女である私だけの物でしょ?何でこんなブスに私だけの笑顔見せてるの?」
「この笑顔を見て良いのは私だけなの。私以外に見せちゃいけないの。何でこんな簡単な事が解らないかなぁ…」
「私さぁ、君が他の女と話してても文句言わないよねえ。ちゃんと我慢してるよねえ。どうしてか解る?」
「この盛りの付いたメス共は君の表面しか知らない。でも、私はこいつらの知らない君の内面も知ってる。このメス共に見せない笑顔も私にだけは見せてくれる。だから私は平静を保っていられるんだよ?」
「こんな事したら君の価値が下がっちゃうじゃん。どうして自分を安売りする様な事するのかなぁ…」
「こんな笑顔見せて、こいつらが勘違いしたらどうするの?愛情と優しさの区別も付かない連中にさぁ」
「…もしかして私の事、重いって思ってる?」
「でもさ、私付き合う時に言ったよね?私、ちょっと重い女って言われるけどいい?って。君、そしたら何て言った?『そんなに愛されるなんて幸せ』って言ってくれたよね」
「私、前に付き合ってた彼氏にも重いって言われたけど、私は全然そんな事ないと思う。私は好きな人の事を何でも知っていたいし、今何してるのかなって考えてるだけじゃん。そうする事で、例え会えなくても繋がってるって感じるの。あなただってそうでしょ?」
「私に言わせれば、私の愛が重いんじゃないの。その人の愛が軽いの。その程度の愛情しか持ってないの。私の方が普通なんだよ」
「かわいそうだよね…そんな薄っぺらな愛情しか知らないんだから…私達とは大違いだよね」
「…まず1回ね。腕、出して」
「何って…いつもの罰だよ。私以外の女に君の笑顔見せた罰。大丈夫、いつも目立たない所にやってるでしょ。早くしなよ」
「じゃあ行くよ」
《ビリィィッッ!!》
「痛かった?痛かったよね!?ああ、私なんて事…!!本当にゴメンね?ああっ…スタンガンの痕…こんなに」
「私も辛いの。大好きな君に本当はこんな事したくないの。でも、悪い事したら罰を受けるのは当然だよね?君が悪いんだよ…」
「…念の為、スマホもチェックするね。出して。もしそいつの番号入ってたら…解ってるよね?」
「見せて。いいから貸して…早く」
「写真は…うん、ちゃんと私のしっかり入ってるね。あ、この写真消していい?この日、髪が決まってなかったから恥ずかしいよ」
「…このサークルの写真は要らないよね?消すよ」
「ちょっ…!離して。大丈夫だよ、このイヤらしい動画は消したりしないから」
「…やっぱり消していい?だってこれ視て一人でシテるんでしょ?君も男だし、この位は許してあげようと思ったけど…やっぱりムカついてきた」
「こんなの視るなら私を見てシなよ。ちょっと待って…今、ブラ外すから…何って、流石にここで全部は脱げないけど胸だけなら撮ってもいいよ。大丈夫だよ、後ろからは見えないから。後で下の写真も送るね❤」
「…不満そうな顔してるね?もしかして、私はどうなんだって思ってない?」
「私は大丈夫だよ。他の男の人の事なんて考えてないから。ほら、私のスマホも見せてあげる。写メもメールも電話も全部チェックしていいよ。私には何一つやましい事なんて無いから」
「ほら、見て。電話番号も家族と女友達以外入ってないでしょ?何なら全部消そうか?…はい、全部消えちゃった♪私のスマホに掛けていいのは君だけ!どう?嬉しい?私はとっても嬉しいよ。だって、これからは私のスマホに掛かってくる電話は全部君なんだもん。私のスマホは君専用だよ❤」
「…電話番号だけど、これ誰?前にチェックした時は登録されてなかったよね」
「サークルの先輩…ああ、あの化粧の濃い女ね」
「消せない…何で?色々と世話になってるから…?」
「チッ…欲求不満のババアが。人の男に色目使いやがって…彼氏のチンポでもしゃぶってろってんだよ…クソが」
「何?もしかしてワンチャンあるとか思ってない?ちょっと優しくされたからって勘違いしてないよね?あいつ、彼氏いるよ」
「これは予定外だけど…手、出して…早く。悪いって思うなら出せるよね」
《バチバチッッ!!》
「ゴメンね。少しイラッとしたから強めにやっちゃった。本当にゴメンね。後でちゃんと
「…でも、まだ聞く事あるよ。当然その分…痛いよね…怖いよね?私も辛いよ…私も本当はやめたいの…でも、これは必要な事なの。私も最後までやりきってみせるから君も頑張ろう?」
「次なんだけど…今日、ここに来てって私から電話したよね…それがどうしたって…気付かないの?」
「…そう。私と電話する時は、絶対にそっちから切らないでねって、私、前に言ったよね?」
「その時言わなかったっけ?どうしてか」
「そっちから電話切られるとね、もう私なんかと話すの嫌なのかなって思っちゃうの。あ、ゴメンね!君の事疑う様な事言って!」
「君がそんなヒドい事考える訳ないって解ってる。解ってるの…でも、前の彼氏もそんな事言って、私の事平気で捨てたから…どうしても疑っちゃうの」
「ゴメンね…君の気持ち知ってるのに疑うなんて…私、本当にヒドい女だよね…」
「でも、私と付き合ってるんだから、私を不安にさせないで欲しいの。そう言ったよね?言ったのに…」
「何で『分かった』って切ったの?」
「全然解ってないじゃん!」
「私は君の事信じたいの!君の事疑いたくなんかないの!それなのに、どうして私を不安にさせるの?お願いだから、私を不安にさせないでよ!」
「私はこんなに君の事好きなのに…ずっと好きでいさせてよ…」
「…嘘よ!男なんてみんな同じよ!どうせ君も私の事、面倒臭い女だって捨てるんでしょ!だったら最初から優しくなんかしないでよ!」
「…」
「…本当に?」
「…」
「ごめんなさい、取り乱しちゃって…」
「でも、罰は受けなきゃね。それで許してあげる」
《バチイッッ!!》
「痛い?痛いよね…でもね、私はもっと辛かったよ」
「大好きな人を信じれない事が、どれだけ辛いのか…今の君になら理解出来るよね。私は、君が人の悲しみをちゃんと理解出来る人だって信じてるからこそ、心を鬼にして君に罰を与えてるの」
「…うん。君ならそう言ってくれるって信じてた。やっぱり私達は心が繋がってる。そこら辺の安っぽい連中とは訳が違うんだよ。私、君の事好きになって本当に良かった」
「…でも、心が繋がってても、それを言葉にしなきゃ意味ないよね?」
「もう一つ…忘れてるよね?」
「…」
「…今更言ったって遅いよ」
「そう…私に会ったら、最低でも3回は、私の事褒めてって言ったよね」
「君に会う前に私が何してたか分かる?」
「君は男の子だから解らないかもしれないけど、女子はね、支度に時間掛かるの」
「きちんとメイクして、髪型整えて、どの服来て行こうか悩んで。もちろん歯も磨いて…誘われても良い様に下着も可愛いの履いて…どうしてこんな事してるか解る?」
「全部君の為だよ。君に嫌われたくないからだよ。大好きな君には一番可愛い私を見て欲しいの」
「その努力を解ってなんて言わない。でも、私言ったよね?努力はちゃんと認めて欲しいって」
「会ったら今日も可愛いねって言って欲しいの。私、今日も可愛いんだって自信が付くから」
「デートしてる時もちゃんと褒めて欲しいの。君がちゃんと私の事見てくれてるって安心するから」
「帰る時もキスしながら今日も楽しかったって囁いて欲しいの。君が私と同じ位幸せなんだって伝わって来るから」
「女の子はね、好きな人に可愛いって言われる度に綺麗になるの」
「…でもね、君の言葉はシンデレラに掛かった魔法と同じなの。君が可愛いって言ってくれなきゃ、すぐに魔法は解けちゃうの」
「…メイクなんてしてなくても可愛い?ありがとう。凄く嬉しい…でもね、もしシンデレラが魔法に掛かる前の汚い娘だったら、王子様はシンデレラを選んでくれたかな」
「私はそうは思わない。シンデレラは若くて綺麗だからこそ、王子様に選ばれたの。もちろん、君が見た目だけで私を選んだんじゃないって解ってる。でも、可愛くなきゃ、君は私の事好きになってくれなかったでしょ?」
「あの日、君が私を選んでくれた日から、私はずっと魔法に掛かってるの。その魔法が解けたら、きっと君は私を捨てちゃう…」
「…本当に?」
「じゃあ、言って?今日君に会ってから、もう5分経つけど…まだ一度も私の事可愛いって褒めてないよね?」
「ねえ、言って?私の事、本当に可愛いと思ってるなら、ちゃんと言葉で言って?」
「…」
「う、うん…ちょっとだけ前髪切ったんだ。前に髪は短い方が好きって言ってたから///」
「…」
「そ、そう?大胆じゃない?私、ノースリーブって着た事なくて…そんなに?それは言い過ぎだよ…エヘへ❤」
「…」
「そ、それは…脇の方が傷も目立たないし…あまり目立つ所にスタンガンしたら、君も迷惑だと思ったから…う、うん。そんな気遣い出来るなんて…気が利く…?」
「…」
「ま、待って!もういい!もういいから!もう…破壊力有り過ぎだょ…そんな事言われたら、私、何でも許しちゃうよ…フヒッ♪」
「まあ、あまり目立つ所にやると、女共が余計な心配するからなんだけどね…」
「…あっ!い、いけない!嬉し過ぎて忘れる所だった。手、出して。右手ばっかりじゃ痛いだろうから、今度は左手にやるね?」
《ビリィィッッ!!》
「痛かった?…うん、そうだよね。痛いよね。でも私の為に耐えてくれたんだよね?私の事が好きだから、痛いの我慢したんだよね?」
「…うん。君の気持ち、ちゃんと伝わったよ」
「じゃあ、最後の仕上げしなきゃ」
「ち、違うよ!もうお仕置きは終わったよ。理由もないのに君を傷つける訳ないじゃん」
「この包帯…外すから見て」
「…」
「心配してくれるの?ありがとう…うん、スタンガンで自分を傷付けたの」
「どうしてって…例えどんな理由があっても君を傷付けた事には変わりないでしょ?だから、君に撃つ予定の3回分、先に自分でスタンガン撃ったの」
「…そうだね。3回とも同じ場所に撃ったから、皮膚が焼け焦げちゃった。痕が残るかも…」
「…そう?心配してくれるのは嬉しいけど、私は幸せだよ。君と同じ痛みを分け合ってるみたいで。それに、この傷を見る度に君の愛を感じる事が出来るもん。一生消えないで欲しい位だよ」
「でも、君に撃ったのは4回。予定にない1回が増えちゃったから、その分、もう一度…」
《ビリビリッッ!!》
「…え…えっ?」
「な、何で?何で…私を庇って…」
「だ、駄目だよ。君はもうちゃんと償いをしたんだから。これ以上君が傷付く理由なんてないんだから!」
「ああっ、ど、どうしよう…ごめんね…ごめんね…こんな目立つ所に…本当にごめんねぇ…」
「…」
「ゆ、許してくれるの?君を傷付けた私を…」
「そんな事…女の子とか関係ないよ。私は君を傷付ける罰を自分に与えただけだもん」
「本当に…?」
「…」
「分かった…でも…」
《ビリビリッッ!!》
「ああっ!!い、痛い…痛いよぅ…どうしてって…そんな事されたら…自分に罰を与えなきゃ気が済まないよ…」
「これでおあいこだよね。エヘへ❤」
「…うん、この傷、絶対消えないよ。まるで君の気持ちみたいだよね」
「ああ…私、幸せだなぁ…こんなに想って貰えるなんて…」
「ねえ…私、傷が痛むの…とっても痛むの。でもね、今日一日一緒にいてくれたら、痛みも消えると思うの…」
「でも…消えなくても…いいかな」
「だから、今日は私と一緒にいなきゃ駄目。分かった?」
「…うん」
「今日はず〜っと…私の事、離さないでね❤」
虐待ちゃんの逆バージョンです。この話みたいに浮気がバレても絶対に認めずにシラを通すのが一番の解決じゃないかと個人的には思います。責任は持ちません。
彼女に体罰される系の話、人気あるならまた書いてみたいです。
今日のお友達
高部 沙織 二十歳の大学生。あなたとはサークルで知り合い、半ば強引にメルアドをゲットした。夏用の水着も買ったが傷痕をどう隠すか思案中。スタンガンは同じサークルで妹がストーカーに付き纏われてる先輩から譲って貰った。元キャラはあんこうチームの通信手。