ある日、あなたは意中の彼女に告白するもフラレてしまう。そんなあなたを慰める女友達。ヤケになっていたあなたは彼女に告白し…
※…おや!?かのじょのようすが…!
「あ、おはよう。う、うん、今日は私も講義、午前中なんだ…」
「レポート?一応やってあるよ。やってこなかったの?」
「見せるのは構わないけど…前も…ううん!何でもない!これだよ。今の内に写しちゃえば間に合うよ。他には何かない?私で良ければ協力するよ?」
「…金欠?そ、そうなんだ。因みに…幾ら位必要なの?」
「…冗談?あ、あはは、そうだよね。ごめん、私ったら本気にしちゃって」
「でも、君って一人暮らし…だったよね?本当に必要だったら私立て替えるよ?ほら、私、実家暮らしで、お金は掛からないから」
「うん…いつでも言ってね。話は変わるんだけど、さっきみんなと話してたら、今日飲み会やろうって話になってね。どうする?行く?」
「私…?お酒はあまり飲めないけど…君が行くなら行こうかなって」
「…彼女?さっき聞いたら出るって…そ、そう。じゃあ今日の7時に…場所は知ってるよね?」
「うん、じゃあ…」
「…」
「あの子に教えるんじゃなかった…」
「…そっか。彼女、もう彼氏いたんだ。まあ彼女、女の私から見ても可愛いし、無理もないよね…あ、ごめんごめん!」
「彼女のどこを好きになったの?顔?それもあるけど…他には?」
「気配り上手な所とか…困ってる時にフォローしてくれる優しい所か…そうだね、私もそんな事されたら好きになっちゃうかも」
「でもさ、君は彼女の顔だけが好きな訳じゃないんだよね。中身が好きなんだよね?じゃあさ…」
「私なんて…どうかな…」
「どういう意味って…うぅ、そんなふうに聞き返されると照れるよ…」
「彼女じゃなくて…私じゃ駄目かな?」
「本当は、私が君の事どう思ってるか…気付いてるんじゃないかな。あ、責めてる訳じゃないの。言い出せなかった私が悪いんだし。君が彼女の事好きなの知ってたから、私も言いづらくて…」
「顔は彼女程可愛くないかもしれないけど…君の言ってた条件は満たしてると思うんだよね」
「彼女の代わりでもいいの。私、いっぱい尽くすよ?君の事、絶対に飽きさせない。だからお願い…」
「私と…付き合って下さい」
「…本当に?わ、私から言っておいて何だけど…本当に良いの?な、何か今になって照れてきたよ。恥ずかしいな〜///」
「…うん。これからよろしくね」
「あ、こっちこっち。ううん、全然待ってないよ。待ち合わせの1時間前に来ただけだし。それより映画楽しみだね♪」
「あ、それとね。君、一人暮らしって言ってたでしょ?だから今日は君の家に行っていい?晩ご飯作ってあげるよ!」
「材料費…?そんなの気にしないでいいよ!私が好きでやってる事なんだから!」
「…そ、それとね。もし…良かったら…朝ご飯も作ってあげたいんだけど…ほら、私達、付き合ってそろそろ2週間位だし…」
「う、うん!私、結構料理上手いから期待しててね!夜の
「これ、少し早いけど誕生日プレゼント。開けてみて?その時計、前に君が欲しがってたやつ。えへへ、びっくりした?」
「値段の事なんて気にしないで!確かにちょっと高かったけど、君の喜ぶ顔が見れるなら安いものだよ」
「あ、それとね。前にアパートの家賃高くて大変って言ってたでしょ?だから、これ…3万位で足りるかな」
「いいの!これは私が勝手にやってる事だから!もちろん返さなくてもいいからね!」
「…どうしたの?借金があるの?い、幾ら?」
「バイク買うのに使ったんだ…そっか、それで最近忙しいって言ってたんだ…」
「その借金、幾ら?私が出すよ!」
「借金が減れば君も無理に働かなくてもいいでしょ?それに最近、あまり会えてないから、もう少し君と会う時間増やしたいし…」
「大丈夫、私、あんまりお金使わないから。それに君の役にたてるんなら、全然平気だよ!」
「でも、次からは高い物買う時は私に言ってね?少し位なら私も出してあげるからさ」
「この後、予定ある?久し振りに何処か行かない…予定がある?そ、そう…うん、残念だけど仕方ないね。じゃあまた今度ね」
「ねえ…少しいい?話があるんだけど…」
「その…昨日、女の子と歩いてたよね。あの子、誰なのかなって気になっちゃって。もしかして妹さんか何かかな…」
「君の事、疑ってる訳じゃないの。で、でも…昨日は用事があって会えないって言ってたのに、私以外の子とお出かけしてるから…」
「あの子、誰?妹さんか何かだよね。ねえ、そうだって言ってよ…違う学校の子?ど、どうして一緒に?」
「…デート?」
「何で…何で私以外の子とデートしてるの!?君の彼女は私だよね?そんなのおかしいよ!」
「…彼女じゃない?向こうが…本命?じゃあ…私は…唯の遊びなの?ひどい…ひどいよ」
「ねえ!私の何が駄目なの!?私、何か気に入らない事した?なら言ってよ!駄目な所全部直すから!」
「別れる…?ま、待ってよ!私、君と別れたくないよ!待ってってばぁ!」
「…」
何で…何でこうなるの…?
私達、お互い好きだから付き合ってたんじゃないの?
好きだったのは私だけで…
彼は私の事なんか好きじゃなかったの…?
顔じゃ他の女の子に勝てないから…
私、一生懸命尽くしたのに…
それでも私は彼の一番になれないの…?
馬鹿にして…ッッ
許さない…!!
「何?私に何か用?話がある…?私、忙しいんだけど…謝りたい?私を傷つけた事を…何で急に?」
「彼女にバレて…フラれた?友達にも、お前が悪いって言われた…何だ、結局本命にフラれたから寄りを戻したいだけじゃない」
「馬鹿にしないで!そんな身勝手な理由で寄りを戻す訳ないでしょ!私を何だと思ってるの!?」
「別れてから…私がどれだけ自分を大事にしてくれたか解った…?」
「ふぅん…」
「いいよ、また付き合っても。ええ本当よ。私も君の事、まだ好きだもん」
「その代わり…」
「お待たせ。じゃあ行こっか」
「何不満そうな顔してるの?もしかして遅刻した事?たかが30分遅れただけじゃない。そんな事で文句言ってるの?」
「私は君にデートに誘われたから来てあげてるんだよ?それが気に入らないなら、もう帰るよ?」
「解れば良いのよ。こんなくだらない事でいちいち文句言わないでよ。せっかくの楽しい気分が台無しじゃない」
「まあいいわ。君も改心したみたいだし大目に見てあげるわ。私は君と違ってデートをすっぽかしたりはしないからね。ほら、早く行きましょ」
「明日のディスティニーランド行く話だけど、やっぱり無しね。急に行きたくなくなっちゃった。もうチケット買ってある?知らないわよ、そんなの。あなたが勝手に買ったんじゃない」
「うるさいなぁ。気が変わったものは仕方ないでしょ!男の癖にいつまでもグチグチうるさいのよ!あ、それと今日、同じ学科の子と遊びに行くから…ええ、男の子よ。それがどうかした?」
「フン、何偉そうな事言ってるのよ。あんただって私との約束破って他の子とデートしてたじゃない。彼女である私を放っておいて」
「それとも何?私のやる事に文句でもあるの?だったら何時でも別れてあげるわよ。別に男はあんた一人じゃないんだし」
「…そうよ、解れば良いのよ。じゃあ、そういう事だから。あ、今日の講義、代返お願いね」
「何よ、急に改まって。前の約束すっぽかした事まだ怒ってるの?違う?じゃあ何?」
「…別れたい?」
「何、もしかして私の態度に怒ってる訳?あんたにそんな事言う権利あるの!?違う…?じゃあ何で別れるなんて言い出したの?」
「…もう疲れた?」
「はあっ!?疲れたのはこっちの方よ!あれだけ尽したのに、私以外の女を作って!結局私の事なんて金と体だけが目当てだったんでしょ?そんなあんたを許してあげたのよ?一体何が不満だって言うのよ!?」
「そ、そうよ!全部あんたが悪いんじゃない!私はあんたと同じ事をやってるだけよ。文句言われる筋合いはないわ!」
「ちょっ…ちょっと待ってよ!あんた、私が好きなんでしょ?私が好きだから、私と寄りを戻そうって言ったんでしょ?そうよ…私は悪くないわ…」
「あっ、待って!分かった!分かったから!私も意地悪し過ぎたの認めるから…だから、一旦落ち着こう?私も悪い所全部直すから…別れるのは…」
「お願い!待って!私、まだあなたと別れたくない!そ、そうだ!前みたいに私が本命じゃなくても良いから!他に彼女作っても大目に見るから!だから別れるなんて言わないで」
「ね?私、二番目でも良いから…だから考え直して?ま、待ってよ!待ってったら!」
「…」
「何で…何でこうなるの…私の何がいけないの…どうして…」
「こ、こんにちは。来ちゃった。ここでバイトしてるんだね…あっ!ちょっと!」
「どうしてここにって…だって君、全然私と話してくれないんだもん。メールしても返事くれないし。だから君の跡を着けて…」
「話す事なんてない?どうしてそんな酷い事言うの?私、まだ君と別れるなんて言ってない」
「だからちゃんと話し合おう?私達上手くやってこれたじゃない。お互い誤解してるだけなんだよ。もっとしっかり話し合えば…」
「借りた金は返す…?ち、違うよ。私、そんな事言いに来たんじゃない!お金なんてどうでも良いよ!私はただ、君と仲直りしたいだけで…痛っ!な、何するの?」
「ストーカー…何でそんな事言うの?私達、付き合ってるんだよ?彼女に向かってストーカーなんて酷いよ」
「…他に好きな子が居る?知ってるよ。さっき見掛けた髪の長い子でしょ?可愛い子だね。君が好きだった子と似てるよね」
「でも、まだ付き合ってないんでしょ?じゃあ、まだ君の彼女じゃないじゃん。それに君の彼女は私なんだから」
「彼女と付き合ったら別れる?もう、何言ってるの?私、言ったよね。二番目でも良いって。だいいち彼女と付き合えるって決まった訳じゃないでしょ?」
「止めといた方が良いんじゃないかな。彼女、とっても可愛いし、もう彼氏とか居るんじゃない?それに君、彼女の顔が好きなだけでしょ?君が思ってる様な子じゃないかもよ?だったら性格も何も知ってる私の方が無難じゃない?」
「今度…デート…?」
「ふ、ふ〜ん…良かったね。あ、そうだ!じゃあ3人でデートに行こうよ!前に行けなかったディスティニーランドとかどう?私も彼女が君に相応しいかどうか知りたいし」
「何を怒ってるの?非常識…どうして?私は別に君が彼女と付き合うのに反対してる訳じゃないんだよ?」
「そんな事したらフラれる?アハハ♪それは私が悪いんじゃないよ。その程度で君の事を嫌いになる彼女が悪いんだよ。そんな子と付き合ったって長続きしないんじゃない?」
「もし私だったら、むしろ嬉しいよ。だってそうでしょ?彼女は私に無い物を補ってくれるんだから。私は彼女には無い君との歴史がある。彼女は私には無い可愛さがある。浮気性の君にはちょうど良いんじゃない?」
「ね?両手に華だよ?悪くない…あっ!」
「…」
馬鹿みたい…どうせフラれるのに
君の良さを解ってあげられるのは私だけなのに…
そうよ…君みたいな、いい加減な人、好きになる子なんて私しか居ないのに…
すぐに解るよ…
君の一番は私だって…
二番目なんて無いんだって…!
「彼女と…正式に付き合う事になった…?」
「そ、そうなんだ…良かったね。じゃあ今度彼女に会わせてよ。どうしてって、私達三人で付き合うんだし、挨拶するのは当たり前じゃない」
「…別れる?だから言ったじゃない。私、二番目でもいいよって。私、別れる気無いからね。それとも君が私にした事、全部彼女にバラしても…え、あなたは…」
「ちょうど良かった。私もあなたに会いたかったの。私、彼の彼女。これから彼と三人で仲良くしましょうね」
「…彼からは別れたって聞いてる?それは嘘。私、まだ別れたつもりないもの。ねえ、ちょうどいいから彼女に話しちゃおうか?」
「全部…彼から聞いてる…?そ、それでも彼と付き合うの?」
「…何で…何であなたは許せるの?彼、私にあんな酷い事したんだよ?彼、また浮気するかもしれないんだよ?それでも良いの!?」
「…」
「どうして彼を信じれるの…君も…どうして彼女には全部出せるの…?私の事は騙してたのに…」
「…」
「はは…私、またフラれちゃったんだ…二番目にもなれないのかぁ…」
「大丈夫…一人で帰れるから」
「…お幸せに」
何で…何で彼女なの…
私の時は裏切ったのに、何で彼女は裏切らないの?
何で私は二番目だったのに、彼女は一番目なの?
私は…結局、彼の一番には、なれないのかなぁ…
もう、忘れた方が良いのかな…
やだ…そんなのやだ…
私の方が好きになのに…
私の方が彼の事、一杯知ってるのに…
もう…これしかないのかな…
こうすれば…
彼…私の事を…
「こんにちは。えへへ、デートのお邪魔だった?」
「何しに来たって…そんな事言わないでよ。分かってるよ、私とは別れたんだよね。残念だけど彼女の座は、そっちのあなたに譲るよ」
「でも…彼の一番は…譲れないかな《ヒュッ…》
「ああ、このナイフ?別に君を刺そうって訳じゃないよ。ふふっ、大丈夫。私は冷静だよ。そんなに怖がらないで」
「いいなぁ…私もそんなふうに守って欲しかったなぁ…」
「ごめんね。君の事、忘れようと思ったけど…やっぱり無理みたい。君が私以外の女を見てるの…私、耐えられないの。だからね…」
「こうする事にしたの」
《ザシュッ!!》
「あううっ…うう…私が死ねば…もう見なくて済むよね…」
「さよ…なら…」
ああ…そんなに強く抱き締めてくれて…
こんな顔、初めて見たな…
そんなに私の事が心配?私の事で頭が一杯?
えへへ…嬉しいなぁ…
ふふっ、彼女もあんなに悲鳴あげちゃって…
今、彼はあなたじゃなく、私の事だけを考えてるのよ
今だけじゃない…あなたと居る間は、ずうっとあなたじゃなく私の事を思い出すのよ…残念ね…
痛いな…血がこんなに出て…この服、気に入ってたのに、こんなに汚れちゃった…
目が霞んできた…私、死んじゃうのかなぁ…
でも…初めて私の事を一番に考えてくれたね…
これで君の中で、私は絶対に忘れられない女の子になったね…
やったぁ…私、彼の一番になれたんだ…
ふふふ…
嬉しいなぁ…
地味な女の子が悪い男に騙されてグレちゃう感じです。一応、手首を切っただけなので死んじゃったかは不明ですが、どの道彼氏君には一生物のトラウマ作る事に成功したので大勝利エンドです。
今日のお友達
財津 千代 クラスに一人はいる、顔は知ってるけど名前は覚えて貰えない地味なモブ子。女友達にも二番目、三番目扱いされてるので自分は脇役ポジションだと自覚している。イメージはウマ娘のナイスネイチャ。