ヤンデレちゃんとメンヘラちゃん   作:昼間ネル

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あなたには付き合って1年になる彼女がいる。あなたは彼女を誰よりも大切に思い、彼女もあなたに夢中だった。だが、彼女には一つだけ困った癖があり…

※信頼度MAXを行動で示すとこんなやろって話。


試したがる彼女

「あ、こっちこっち~。よく分かったね。何がってこのお店。私、駅前で待ち合わせとは言ったけど、何処とは書かなかったでしょ。まあ、あなたならすぐ分かるって思ったけどね」

 

「何時から待ってたのか?1時間前だよ。ううん、平気平気!私、待つの好きだから気にしないで。それに…」

 

「あなたは絶対来るって思ってたから、全然寂しくなかったよ。えへへっ///」

 

「あ、あなたの分はさっき注文しておいたよ。ちょうど来たね。紅茶とケーキ」

 

「あなた、コーヒーより紅茶が好きだもんね。それに、私といる時は恥ずかしがって食べないけど、あなた、甘い物好きでしょ?」

 

「ふふっ、付き合ってもうすぐ1年だよ、その位分かるって。男の子だからって甘いの好きでも変じゃないから隠さなくてもいいのに」

 

「そんな事よりネズミーランド楽しみだね!私、高校の時以来だから久し振り♪」

 

「あ、生クリーム口に付いてるよ。ふふっ、しょうがないな〜。はいっ、拭いたよ」

 

「どうしたの?ちょっと不満そうな顔して。いつもみたいに口で舐めて欲しかった?流石にお店の中だし…私は良いけど、その方が良かった?」

 

「ふふふ♪私の彼氏は甘えん坊さんでちゅね〜❤大丈夫、それは後で…ね?」

 

「じゃ、行こっか」

 

 

 

 

 

 

 

「ふうっ、今日は楽しかったね。ごめんね、わざわざ車まで出して貰って。あ、あそこのドライブインで夕ご飯食べよう」

 

「…ねえ、ちょっといい?」

 

「えいっ!!」

 

《キーッ!!》

 

「きゃあっ!あいたた…ふう、危ない危ない。もう少しブレーキ踏むのが遅かったら、ガードレールにぶつかってたね」

 

「もう、そんなに怒らないでよ。別に初めてってワケじゃないんだから」

 

「こんな事した理由?前も言ったじゃない。私達は絶対に事故に遭ったりなんかしないって」

 

「だってそうでしょ?私達は愛し合ってるんだから、例え神様でも私達の仲を引き裂く事なんて出来ないもん。絶対助かるって信じてた」

 

「だからこうして無傷で済んだでしょ?あ、そうだね、この車、まだローン残ってるんだよね。私達が無事でも車がおしゃかになっちゃったら大変だね…う、うん…反省してる…」

 

「そんなに怒らないでって。晩ご飯は私が奢るからさ」

 

 

 

 

 

 

 

「どうしたの、急に呼び出して…って言いたいけど、何で呼んだか当ててあげようか」

 

「旅行の相談だよね…場所は…ちょっと待って、実は観光案内の本持って来たんだ。ここでしょ?」

 

「え…どうして分かったって…だって、そろそろ付き合って1年の記念日でしょ?そんな時に会いたいなんて、その話以外にないし、私、前にここに行ってみたいって言ったでしょ?あなたの事だから、それを覚えててサプライズしようと思ってるんじゃないかなって」

 

「…あ、ごめんね!気付かない振りしてた方が良かったかな。でも、実は私もこれ、もう申し込んじゃったからさ」

 

「うん、そこのホテルの宿泊チケット。前から予約してたの。私もサプライズでプレゼントしようと思ってたけど、先越されちゃったね」

 

「あ!ううん!お金は大丈夫。カップル割りで通常より安かったから。それに勝手に申し込んだの私だし」

 

「…どうしたの?」

 

「ええっ?あなたもホテル予約しちゃったの?しかも同じホテル…?」

 

「…そっか。あはは、流石にそこまでは予想してなかったな〜」

 

「でも…うふふ♪嬉しいな。あなたも私と同じ事考えてくれてたんだね。でも、どうしよっか。これじゃ、どっちかのチケット代、無駄になっちゃうね…」

 

「じゃあ、こうしよう!あなたのチケットは私が買い取ります!ああ、違う違う、最後まで聞いて」

 

「で、そのお金で来年、予約してくれる?これなら無駄にならないでしょ?」

 

「それでこれからは毎年ここに来ようよ。来年はあなたが予約、再来年は私が予約って交互にしてさ。二人の思い出の場所にしよ?」

 

「いつまでって…死ぬまでだよ。私、あなたと別れるつもりないし…あなたは私と別れたいの?」

 

「将来の事は分からない…どうして?これはもう決まってる事だよ。私と会った時からね。だから今の質問は、ちょっと傷付いたかも…」

 

「えへへ、冗談だよ。でも、再来年は二人で行くのは無理かもね。どうしてって…んもぅ、イヤだなぁ♪来年はともかく!」

 

「再来年は…赤ちゃんがいるかもだし…❤」

 

「気が早い?そうかな〜。だって私達いつも…ねぇ///」

 

「もう二人とも社会人だし、私はいつそうなっても大丈夫だよ。でもデキ婚は嫌かな。お腹が出たらウェディングドレス似合わなくなりそうだし」

 

「あ、そうそう、このホテル、育自施設も充実してて…」

 

 

 

 

 

 

 

「どう?ここ良い景色でしょ。この公園、一度来てみたかったの。特にここ、下の景色が一望出来るこの場所。凄いよね。柵はあるけど、ここから落ちたら怪我じゃ済まないね…」

 

「そんな事より、お弁当も作ってきたから。さ、食べて食べて!」

 

「っと、その前に…これ見て。うん、一見すると何かの錠剤だね。何の薬か?ふふっ、何だと思う…風邪薬?胃薬?それとも…」

 

「危ない毒薬かも…」

 

「毒ってのは冗談だけど、怪しいお店で買った薬で、飲むと丸一日は動けなくなるんだって。子供が飲んだら死ぬかもって言ってた」

 

「この薬をどうするか…ふふっ、ちょっと後ろ向いてくれる?そう、そのまま。で、目の前には私とあなたの器が二つありま〜す。そこに…」

 

「こっち見ていいよ。はい、薬はなくなっちゃいました。どこにあると思う?そう、そのまさか。どっちかの器に入れちゃいました〜」

 

「どっちかが毒入り、確率は二分の一。食べてくれるよね?それとも、せっかく私が作った料理を無駄にするつもり?」

 

「どうしてこんな事を…?う〜ん、何でだろうねぇ。もしかしたら口にしないだけで、あなたに不満あるのかも」

 

「さ、どっちを食べる?」

 

「…ふふっ、ありがとう、あなたなら必ず食べてくれるって信じてた。実は…あっ!」

 

「…」

 

「ふ、二つとも食べちゃうなんて…流石にこれは予想出来なかったかな…」

 

「何で両方共食べたの?二つ食べたら確実にどっちかが当たりなんだよ。それなのにどうして?」

 

「…自分に毒なんて食べさせる訳ない?もしそうだとしても、食べた…?」

 

「…」

 

「私、最低だね…自分の事、こんなに愛してくれてる人を試すなんて…」

 

「ネタバラしすると、あの薬は…下剤。ちょっとお腹の調子が悪くなる程度。それに本当は…ほら。うん、袋を破いて入れた振りしただけ。ゴメンね。お詫びに…よっと」

 

「危ないって…そうだね、柵の上に立って…落ちたら死ぬかも…ねっ!!」

 

《ガシッ!!》

 

「あうっ!うっ、い、いたた…」

 

「だ、大丈夫…あなたが手を掴んでくれたから、軽く打ち付けただけ…」

 

「やっぱり私、最低だなぁ…ううん、ここから飛び降りようとした事じゃなくて…」

 

「本当はね、さっきの薬の時…私、あなたは絶対食べるって疑ってなかったの。私の想像通り、あなたは食べてくれた。それも二つも…」

 

「あなたが食べるのを見てたら、こんな素敵な人を試すなんて、私はなんて最低な女なんだろう、死んで償おうって本気で思って…柵の上から飛び降りれば死ぬかもって思って…」

 

「その時もね、全然怖くなかったの。私、本気で飛び降りるつもりだったけど、心の底でこうも思ってたの」

 

「あなたは絶対、私の手を掴んでくれるって…」

 

「あなたが助けてくれる事を期待して飛び降りるなんて、我ながら最低だなぁって思って…」

 

「ゴメンね、びっくりさせちゃって。こんな頭おかしい女なんか、別れたくなっちゃった?いいよ、別に。例え捨てられても文句言えないもん。それだけ酷い事しちゃったもんね」

 

「…本当?本当に…良いの?」

 

「ははっ、やっぱり私、最低だ。あなたがそう言ってくれるって思ってたから、全然悲しくなかった…グスッ。じゃあ、お礼に…」

 

「私の残りの人生をあなたにあげる…」

 

「病める時も健やかなる時も…ってやつ。あなたが私を嫌いになるまで、ずっとあなたの側に居る。あなたに何かあったら、私の血でも心臓でも全部あげる。それが私の償い。それでいい?」

 

「…」

 

「…え、ちょっと、どうして黙って…や、やだ…さっきは何ともなかったのに、どうしてこんなに不安に…お、お願い!いいって言って!私の償いを受け入れるって!わ、私、あなたと別れたく…!」

 

「…ホント?」

 

「仕返し…?もう!馬鹿!私、本当に捨てられるかもって、びっくりしたんだから!」

 

「まあ私が悪いんだから、このくらい仕方ないか。全く…」

 

「これからも…よろしくね、旦那様…」

 

 




最後の飛び降りる所、一発だけ拳銃に弾込めて撃つロシアンルーレットみたいな方が壊れてて面白いなと思うんですが、いきなり拳銃出てくるのは不自然なのでこうしました。
作中では彼氏君も彼女にべた惚れなんで無難に済んでますが、人を試すのは止めた方がいいと個人的には思います。



今日のお友達

高梨 楓 25歳、どこにでもいる普通のOL。主人公とは仕事の取引先で知り合う。相手に自分の理想を押し付けるきらいがある。痛みや恐怖に対する耐性がズレてるので主人公君はいつもヒヤヒヤ。キャライメージはアイマスの高垣楓。

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