しかし、本気であなたに入れ込み始めた彼女は店を辞めて二人で暮らそうと迫り始める。煩わしく思ったあなたは彼女を捨てようとするが…
※あなたは聖夜と言うホストで、ちょいクズです。まあ最後は酷い目に遭うんやけどなぁブヘヘヘ
「ひゃっ!は、初めまして!え…緊張し過ぎ…?す、すいません、私、ホストクラブっていうか…男の人と二人っきりで話すのって初めてなので…ふひひ…」
「せ、
「え…どうして指名したかですか?そ、それはもちろん、聖夜さんが私のタイプだったのもありますけど…す、すみません!私みたいな地味な陰キャに好かれても迷惑ですよね…」
「さ、さっきも言いましたが…私、男の人とお話するのって初めてで…なので、聖夜さんみたいな落ち着いた感じの人が良いなって…」
「え…?わ、私も落ち着いた感じに見える?そ、そんな!私なんて、男の人を前にしたら何を話していいか解らないだけで…学生時代は、何考えてるか解らないからキモいって…」
「お喋りなタイプより、ずっと良い…そ、そうですか?男の人って、私みたいな地味な女より、明るくてハキハキしてる方が好きなんじゃ…」
「無理に明るくなる必要なんてない…?大人っぽく見えて好き…?」
「ぜ、全然そんな事ないですよ!もう、聖夜さんったら///」
「でも…男の人に、そんなふうに褒めてもらったの…生まれて初めてです…」
「あ、あの…お酒、頼みましょう!そ、その…私と聖夜さんの出会いを記念して…乾杯…なんて…駄目ですか…アハハ…」
「…は、はいっ!じ、じゃあ…これ、お願いします」
「あっ!せ、聖夜さん!また来ちゃいました…」
「え…お金ですか…?大丈夫です。実は私の家、医療系の会社やってまして…えっと…この会社です。聞いた事あります?はい、そこ、私の一族の会社なんです」
「なので、じ、自慢じゃないですけど、お金には余裕あるんです。だから、こうして毎日会いに来てるんです」
「それもこれも聖夜さんに会う為です。もしかして迷惑でしたか…?」
「そ、そうですか!私も聖夜さんとお話出来て嬉しいです…うへへ♪」
「…あ、あの…どうかしましたか…?表情が暗いですけど…やっぱり私なんかの相手をするのは嫌でしたか…?」
「そんな事はない…じゃ、じゃあどうしたんです?何かあったんですか?」
「…恥ずかしくて言えない…?そ、そんな事言わないで下さい!私、聖夜さんには、いつも元気を貰ってるんです。その聖夜さんが困っているのに放っておける訳ありません!」
「…ホストを…辞めようと思ってる…?」
「な、何で…どうしてそんな事…私、聖夜さんに会いに、ここに来てるんですよ?聖夜さんが居ないんじゃ、ここに来る意味がありません!」
「…私以外に指名が入らないから、売り上げが最下位…?」
「そんな…聖夜さん、とってもカッコいいし、私なんかの話も嫌がらずに聞いてくれるのに…」
「…」
「あの!このお店で一番高いお酒下さい!私しか指名入らなくても、売り上げが上がれば、聖夜さん辞めずに済みますよね?」
「どうしてって…私、聖夜さんに辞めて欲しくないんです。その…お、重い女って思われるかもしれないですけど…私が幸せになった様に、聖夜さんにも幸せになって欲しいんです。その為だったら私、何でもします」
「だから、辞めるなんて言わないで下さい…」
「あ、あの!どのお酒注文すれば、売り上げ一位になれますか?遠慮なく言って下さい!」
「お金の事は気にしないで下さい。これ、ブラックカードです。私、聖夜さんをこの店のナンバーワンにしてあげます」
「あ…聖夜さん。やっと来てくれましたね」
「べ、別に文句じゃないんです。ただ、聖夜さん、ナンバーワンになってから、指名が沢山入る様になって…前みたいに中々聖夜さんとお話出来ないなって…」
「私も聖夜さんが売れっ子になって、前みたいに辞めるなんて言わなくなったのは嬉しいですけど…」
「聖夜さんと話す時間が減るのは嫌だなって…私がナンバーワンにしてあげたのに…」
「な、何でもないです。あ、そう言えば今日、会社で…どうしたんですか、気分悪そうですけど…」
「…3回指名が入って、しこたま飲んだから、少し酔ってる…?」
「…チッ」
「わ、私も注文します!どれにしましょうか?」
「…今日は売り上げ3位以内だから、安いのでいい?」
「…」
「…駄目ですよ、もっと高いのにしましょう」
「何故って…聖夜さんを一番好きなのは私ですから。少し売れてきたからって指名する様なミーハーより安いお酒なんて注文出来ません」
「すいません!ドンペリお願いします!」
「聖夜さん、これで今日も売り上げ一位確定ですね♪さ、乾杯しましょう!私、聖夜さんが男らしく一気に飲む所見たいです♪」
「…飲めますよね」
「…こんばんは。はい、ちょっと不機嫌です。今日も私以外の指名入ってたみたいなので」
「ええ、解ってます。私だけに指名されるより他の人にも指名される方がナンバーワンになれるんだって。でも…」
「聖夜さん…以前は仕事辞めたいって言ってましたよね…あの…」
「いっその事、本当に辞めませんか?」
「聖夜さんが売れっ子になるのは嬉しいです…でも、私以外の女にも、こうして優しい言葉を掛けてるって思うと…少し複雑なんです」
「聖夜さん、ホストなんか辞めて別の仕事してみませんか?そうだ!私が父に頼んで、父の会社で働ける様に掛け合ってみますよ!」
「今程は稼げないかもしれないけど、夜の仕事続ける位なら絶対にそっちの方が良いですって!」
「そ、それに…そうすれば、いつでも私と会えますし…❤どうですか?」
「…」
「ほ、本当ですか?考えてくれるんですか!?」
「嬉しいです。これで聖夜さんが他の女に媚び売ってるのを見なくて済みます…」
「明日にでも詳しい話を聞きたい?え、明日の夜、外で…それってアフターじゃなくて…デート…あわわ///」
「はい!楽しみにしてます❤」
「あの…今何て…気の所為ですよね、もう会えないって聞こえたんですけど…」
「そう言った…?ちょっ、ちょっと待って下さい!
「もう店に来るな…?聖夜さん…一体何を言って…」
「あの!もしかして、売り上げ下がったんですか?だったら、もっと高いお酒頼みます!それとも他の女に嫉妬したのが気に入らなかったですか?だったら我慢します!だから…!」
「…最初から辞める気なんてない?本気になってきたからウザくなった…?」
「何でそんな酷い事言うんですか!聖夜さんが私にそんな事言う訳ない!そ、そうだ!これ冗談なんですよね?私が驚いてる姿が見たかったんですよね?ねぇ!そうだって言って下さい!」
「きゃあっ!」
「…」
「…フザけんな」
「馬鹿にしやがって…一体誰のお陰で売れっ子になれたと思ってるんだよ…」
「あたしだろ!あんたがナンバーワンになれたのは、あたしのお陰だろうが!あたしが金に糸目を付けずに使ってやったからナンバーワンになれたんだろ!?」
「あたしが来なきゃ、あんたなんかずっと売れないホストだったんだ!ちょっと人気出たからって調子に乗りやがって…!!」
「…あ!ご、ごめんなさい!違うの!今のは聖夜さんが驚かせる様な事言うから、私もついカッとなったって言うか…」
「だから、ね?考え直して?今は売れっ子かもしれないけど、前みたいに売れなくなったらどうするんですか?そうなる前に、私の言う通りにすれば…」
「…そうですか。考え直しては、くれないんですね」
「分かりました。あ、そうそう。今日は聖夜さんにプレゼント渡そうと思ってたんです。これ、前に聖夜さんが欲しいって言ってた時計です」
「気に入ってくれました…か!」
《ビリビリッ!!》
「スタンガンって初めて使いましたけど、こんなに威力あるんですね。私より大きな男の人があっさり倒れちゃうなんて」
「聖夜さん、聞こえます?今からちょっとだけ痛い事しますねぇ?」
「え〜っと…あった。失礼しますね。あ、動かないで!大丈夫ですよ。この粉自体は毒じゃないですから。ちょっと引火しやすいだけで。前に言いましたよね、私の家、医療関係の会社なんで、こんな物も簡単に手に入るんですよ」
「聖夜さん、ここに…ライター持ってましたよね。何するって…うふふ♪もう解ってる癖に」
「どうしてこんな事をって…そんなの決まってるじゃないですか。聖夜さんを私しか見れなくするんですよ」
「聖夜さんに群がってくるメスブタ供は、結局、聖夜さんの顔しか見てない…でも私は違う。私は聖夜さんがどんな姿になっても愛してあげる」
「だから…」
「ちょっとだけ…我慢して下さいねぇ…♪」
「おはよう。今日も良い天気よ。そろそろ外に出てみない…まだ
「ご、ごめんなさい。私に言われたくはないよね…エヘヘ。でも…聖夜さん、私の言う通りにして良かったでしょ?」
「警察なんかに言うより、私と一緒に暮らせば一生安泰だって…」
「少し落ち着いたら、親の会社に雇って貰いましょう。傷は…一生消えないかもしれないけど…」
「例えどんな姿になっても…ずっと、あなたの側に居てあげるからね…」
硫酸テロみたいなオチをやりたくて考えた話です。結果だけ見ればバッドエンドですが、このままホストを続けても売り上げ下がって辞めると思うので、長い目で見ればハッピーエンドなのかもしれません。
今日のお友達
神山 琴美 容姿は悪くないが異性と話すとキョドる。そんな自分を変えるべくホストクラブで、あまり人気なさそうな聖夜を選ぶも沼にハマる。元キャラはわたモテのこみなんとかさん。