※ありえない…この俺が…
「ただいま〜。ゴメンね、遅くなっちゃって。今日トラブルがあって大変でさ〜。あ〜疲れた〜って…」
「まだ怒ってるの?喧嘩してもう1週間だよ?そろそろ機嫌直してよ。ほら、ビール買ってきたから。あなた、これ好きだったでしょ?」
「あ、そう言えば経理のあの子知ってる?美奈。あの子もね、今、彼氏と揉めてるみたい。最近彼氏が冷たいってグチってた」
「でも、今日はニコニコしてたから、仲直りしたのかな。あ〜あ、ウチの彼氏はどうしてこんなに執念深いのかな〜」
「ちょっ…そんなに睨まないでよ。冗談だってば。た、確かに私も悪かったって反省してるし、口ぐらい利いてくれてもいいんじゃない?」
「…意地悪。いいですよ〜、一人寂しく晩酌するから。その前にお風呂入ろ。沸かしてある?」
「1日中家に居るんだったら、そのくらいやってよ。もう、都合が悪くなると黙るんだから…」
「一緒に入る?ふふっ、照れてるの?別に良いのに♪」
「あ〜さっぱりした。ほら、そんな所に立ってないで、あなたも座ったら?」
「それにしても…ここに引っ越して来て1ヶ月だけど、この辺りって色々あって便利だよね。駅前にリオンあるし、すぐそこにコンビニあるから今日みたいに疲れた時は助かるし。あなた、こんな良い所住んでたんだね。もっと早く教えてよ」
「あ、そう言えば今日、あいつに会ったよ。ほら、あんたが付き合ってた女。私を出せって会社に乗り込んで来てさ」
「こっちは仕事中だから帰ってくれって言っても帰らないから警察呼ぶ騒ぎになったし、部長にも全部説明する羽目になって仕事どころじゃなかったんだから」
「でも、私も『もう彼はあんたの所には戻ってこない』ってハッキリ言ってやったから、もう来ないとは思うけどね」
「『どうしてそんな事が分かるの』って言ってたけど、そんなの分かりきってるじゃんね〜。まあ、あいつには分からないだろうけど…」
「だいたい、あいつも図々しいんだよね。たまたまあなたに会ったのが私よりちょっと先だっただけなのに。それであなたが私と付き合い出したら逆恨みしちゃってさ。みっともない」
「私があなたを寝取ったなんて言うのよ?失礼しちゃうよね!自分がしっかり繋ぎ止めておかないのがいけないんじゃん。あったま来ちゃう!」
「それに寝取ったとしても…あなたは自分の意思で私と寝た訳だし…私だけが悪いみたいに言われてもね〜♪」
「ちゃんと聞いてる?あなたも悪いんだよ?あなたがはっきりしないから、
「そ、そんなに睨まなくても…まぁ私も反省してるよ。つい…」
「あなたを殺しちゃったのは…」
「私があの女と別れてって言ってるのに、あなた絶対に別れないって言うんだもん。それで頭に来て…」
「刺して海に突き落とした…みたいな…」
「世間では、あなた行方不明扱いだって。てっきり私も疑われると思ったけど、案外バレないもんだねぇ」
「でも一番驚いたのは、空き部屋になったあなたの部屋に引っ越して来たら…地縛霊って言うの?あなたがいた事かな」
「前みたいに愛し合え無いのは残念だけど、私はこうしてあなたと話せるだけでも幸せだよ」
「それにさ…どうしてあなたは、そんな形になってまで、この部屋に居るの?あの女に未練があるから?それとも私を恨んでるから?」
「私は、どっちでも構わないよ。もし私を恨んでいてもね。だってそうでしょ?私を恨んでるって事は…」
「それだけ私の事を想ってくれてるって事でしょ?それって考え方によっては凄く幸せな事じゃない?」
「朝も夜も…ず〜っと私の事だけを考えてくれる…これって愛情と変わらない…私はそう思うよ」
「私はこれからも、この部屋に住み続けるよ。ここにあなたが居るから。だからね…」
「ずっとずっと私を恨み続けて…私の側に居てね…」
主人公君は刺された後に海に落ちてますが、多分テトラポットか何かに引っ掛かって死体は挙がってません。彼女に対する憎しみが消えない限り成仏できないので、当分は同居する羽目になります。
今日のお友達
三浦 彩奈 主人公に横恋慕した元ストーカー。止める代わりに一回寝て貰ったが、やっぱり諦めきれず主人公を殺害してしまう。霊となった主人公と意思の疎通は出来てる様なので元々霊感が強いのかもしれない。キャライメージはフリーレンのアウラ。