ヤンデレちゃんとメンヘラちゃん   作:昼間ネル

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上級生の先輩から演劇部に誘われたあなた。部長を務めるボーイッシュな彼女は、男子よりも女子に人気がある爽やかなイケメン女子。男装で舞台に立つ様は、男のあなたでさえ惚れ惚れする程。
ある日、ふと漏らした一言から彼女はあなたを意識し始める。
やがて、意を決した彼女はあなたに告白するが、あなたの答えは…

※年上ボクっ娘+童顔主人公…
何も起きないはずがなく…


イケメン女子の先輩

「やあ、君ちょっといいかな。僕は演劇部の部長をしている3年の…へえ、僕の名前を知ってるのかい。それは光栄だね。今、時間あるかな?君に話があってね」

 

「一週間後の文化祭は知ってるね?僕達演劇部も劇をするんだが、問題が起きてしまってね」

 

「僕は主役の騎士を演じるんだが、僕の従者を演じる子が病気で入院してしまってね。代役が必要になってしまったんだ」

 

「その出れなくなった子、君も知ってるだろう。そう、君のクラスの彼女。彼女から君の事を聞かされてね」

 

「ははっ、察しが良いね。そのまさかだよ。君に彼女の代役を頼みたいんだ」

 

「どうして自分がって顔してるね。まあ人手不足が一番の原因だけど…君、男の子の割に背も低めだし…あっと、悪気はないんだ、気に触ったらゴメンよ。背格好も彼女と変わらないから、衣装も作り直す手間が省けるだろう?」

 

「君の言いたい事は分かるよ。演劇なんてした事ないって言いたいんだろう?でも大丈夫。セリフはほとんど無いから。出番も最初の数分だけ、素人の君でも問題ないよ」

 

「どうだい?何も演劇部に入ってくれと言ってるんじゃない。あくまで今回限りだ」

 

「僕と一緒に…来てくれるよね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや〜、すまないね。無理やり頼んで。でもその衣装、とても似合ってるよ。いっそ入部したらどうだい?歓迎するよ」

 

「解ってるよ、唯の冗談さ。あくまで今回限りだろう?ちゃんと覚えているから安心してくれ」

 

「台本は読んだかい?じゃあ軽くおさらいしておこうか。僕が主役の騎士で、君はその従者だ。僕が襲われそうになったお姫様を救うんだが、彼女は一族の(かたき)の娘だったんだ」

 

「そうとは知らず愛し合う二人。でも遂に、お互いの身分に二人は気付く。騎士は気持ちを押し殺し、姫を遠ざけようとするんだ」

 

「やがて仇討(あだう)ちに成功するも、彼女を殺せと命じられる。騎士は彼女を助ける代わりに自害、それを見た彼女も後を追い、二人はあの世で結ばれるって話だよ。まあベタな話だけど、この手の話は女子に受けが良いからね」

 

「…どうして僕が騎士の役なのかって?ふふっ、僕以上に騎士に相応(ふさわ)しい人がいるかい?なんて言うのは冗談だよ」

 

「恥ずかしい話なんだが、僕は女子にモテるみたいなんだ。ほら、女にしては身長も高いし性格もこんなだろう?それに僕の男役を楽しみにしている女子は大勢いるからね。期待に答えない訳にはいかないさ」

 

「それはそうと…君、本当に(さま)になっているね。その衣装、女子のサイズで作ってあるのにピッタリだ」

 

「どうだい?いっそウチの部に入ったら。男子はほとんどいないからね。君、顔もかわいいしきっとモテモテだぞ?」

 

「その手には乗らないか…やれやれ、賢い従者を持って僕は幸せだよ」

 

 

 

 

 

 

 

「今日は悪かったね、無理やり付き合わせて…そう言ってくれると助かるよ」

 

「で、どうだい。出来そうかい?僕は問題ないと思うけど…本当かい?いや〜、一時はどうなるかと思ったよ」

 

「…どうしたんだい?変な顔して。演劇部に男子がいない理由?僕が一年の頃はいたんだよ。当時は僕も村の娘とか女役をやっていたしね」

 

「ある時、先輩に冗談で王子役を演ってみないかって言われてね。周りも悪乗りして面白がるものだから、僕も断れなくてね」

 

「試しに文化祭で演ったらバカ受けしてね。特に女子の人気が凄い事になって、男子は居場所がないからって徐々に減っていったんだ。それ以来、僕が男役を演じるのが暗黙の了解になってしまったんだ」

 

「僕も派手なアクションシーンは楽しいからね。イヤではないよ」

 

「それに…学校でも言ったけど、僕は女子にモテるみたいなんだ。多分、上の兄貴の影響だと思う。女の子と遊ぶより、兄貴や男の子とサッカーして遊ぶ方が好きだったから」

 

「気が付いたら女の子が僕の周りに集まりだして…でも友達と言うより、まるで自分の彼氏みたいに接してくるんだ」

 

「兄貴や親にはもっと女の子らしくしろって言われるけど…よっと!」

 

「ほら、どうだい?君、バク転出来るかい?僕は男の子みたいな事するのが好きなんだ。今更女の子らしくって言われてもねぇ…」

 

「…どうしたんだい…下着が見える?」

 

「あははっ♪気にしなくて良いよ。僕の下着なんか見たって嬉しくないだろう?何ならもっと見るかい?ほら」

 

「…そ、そんな恥ずかしそうな顔しないでくれよ。何だか僕まで恥ずかしくなってきたじゃないか…///」

 

「…」

 

「な、なあ…正直に答えてくれ。僕なんかの下着見て…嬉しかったかい?」

 

「…」

 

「…エッチ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、君か。良かった、ちゃんと練習に来てくれたんだね」

 

「ああ、これかい?ちょっと困った事が起きてね。実は姫を演じる子が病気になってしまって、当日は出れそうにないんだ」

 

「代役を誰にするかで悩んでいてね…そこで僕に提あ…どうしたんだい?」

 

「…」

 

「僕が…お姫様役…?」

 

「…は、ははっ!何を言ってるんだい。僕が女の子役なんて出来る訳ないだろう?それに女子生徒は僕の騎士役を期待してるんだ。今更演らないなんて言える訳ないだろう」

 

「か、かわいい…僕が…?」

 

「い、いきなり何を言うんだ///そ、そんな訳…」

 

「ほ、ほら。みんなも言ってるだろう。僕がお姫様役なんて柄じゃない。無理に決まってるだろう」

 

「それに…僕にあんなかわいい服…似合う訳ない…」

 

「他に適任がいないって…」

 

「…」

 

「なあ、君も今回の舞台、成功するように協力してくれるんだよな」

 

「出来る事なら何でもする?ふふっ、かわいい顔してる癖に男らしい事言うじゃないか。じゃあ、僕に一つ提案があるんだ」

 

「…お姫様役…君が演ってみないか?」

 

「君に出会った時から、ずっと思っていたんだ…君、絶対女役の方が似合うって」

 

「君は顔も童顔だし、身長も僕より低い。化粧すれば女の子でも充分通じると思うんだ…どうだい?」

 

「おっと…男の自分が女役をって理屈は無しだよ。僕だって女だけど男役を演っているだろう?それに、さっき何でもするって言ったよね?あれは嘘だったのかい?」

 

「そんなに心配しなくても大丈夫だ。セリフも可能な限り減らすし、僕もみんなもフォローする。なあ、そうだろう、みんな!」

 

「みんなも、ああ言ってくれているぞ。まさか、この状況で断ったりは…しないだろう?」

 

「…」

 

「フッ、そうこなくっちゃ」

 

「さあ、みんな!聞いた通りだ!これで代役の件は問題ない。本番まであと三日。大丈夫、みんなで力を合わせればきっと上手く行く!一緒に頑張ろう!」

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ様。一時はどうなる事かと思ったけど、無事に終わって僕もホッとしてるよ。本当にありがとう」

 

「それにしても…君も(すみ)に置けないねぇ♪何がって…まあ、あんな大勢の前で演技するんだ。緊張で周りが見えなくても無理ないけど…君、気付かなかったかい?」

 

「男子が…君の事、かわいいって言ってた事」

 

「からかってなんかいないさ。舞台が終わった後、あのお姫様役の子は誰なんだって男子に聞かれたんだから。ふふっ、心配しなくてもいいよ。君だって事は秘密にしてあるから」

 

「僕もとっても似合ってたと思うよ。化粧してスカート履いてるから、何度も女の子って勘違いした位さ」

 

「ぶっちゃけ、どうだったんだい?あんな大勢の前で女装してみて…君も満更じゃないって顔してたけど。誰にも言わないから教えてくれよ。かわいいって言われて…本当は嬉しかったんじゃないか?」

 

「…フッ、アハハッ♪ああ、悪い悪い。でも、そんな顔真っ赤にしちゃ丸分かりだよ。君、やっぱりそっちの気あるんじゃないかい?」

 

「別に悪い事じゃないだろう。例え男だって、かわいいものはかわいい。良い事じゃないか」

 

「褒められてるのに複雑な顔してるね。素直に喜べば良いのに」

 

「僕も…その…う、嬉しかったんだ。何がって…君が言ってくれた事だよ」

 

「僕の事…かわいいって…」

 

「僕は見た目も中身も男みたいだし、周りの女子も僕の事は男子のように接してくる。演劇部に入ってもそうだった。僕も男の子を演じる方が楽だったし、それで良いと思ってた」

 

「でも…本当は僕もお姫様役を演ってみたかったんだ。でも、みんなは僕が男役を演るのが当たり前だと思ってる。だから僕も自分が女の子だって事は忘れようとしてた…」

 

「そんな時、君が僕の事をかわいいって言ってくれて…なんて言えば良いのかな…僕も女の子だって思い出したんだ」

 

「そうしたら…君の前で男の振りをするのが急に恥ずかしくなってきたんだ」

 

「…思い切って言うよ」

 

「僕と…私と付き合って下さい…」

 

「あっ!へ、返事は今すぐじゃなくて良いから!知り合って間もないし、君も考える時間は必要だもんね。でも、私…」

 

「君が望むなら女の子らしく振る舞うし、髪型や喋り方も女の子らしくする…」

 

「他の子には今まで通り男の子に見られても構わない。でも…君にだけは…私の事を女の子として見て欲しいの…」

 

「…」

 

「さ、先に帰るね///また明日!じゃあね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、お待たせ。急に呼び出したりしてゴメンね。部活…?サボっちゃった」

 

「その…すぐそこが私の家なの。急だけど、私の家に来て欲しいの。その…私、実はかわいい服集めるのが好きなの。誰にも見せる事はないって思ってたけど…」

 

「大丈夫、親は出掛けてるし、お兄ちゃんも大学だから今は誰も家に居ないの」

 

「君には、私の本当の姿を見て欲しいの…」

 

 

 

 

 

 

「…もう入っていいよ」

 

「ど、どうかな…私、こんなゆるふわ系のかわいい服が好きなの。その…似合う?私みたいな背の高い女がこんな服着るなんて…おかしいかな」

 

「…ほ、ホント?」

 

「あ、ありがとう…エヘヘッ♪

 

「それでね…良い機会だから思い切って聞くね?この間の…うん、私と付き合って欲しいって話…せっかくなら、この姿で言おうと思って。お願いします…私と付き合って下さい…」

 

「…」

 

「…え?」

 

「ねえ…からかってるなら、やめてくれないかな。流石にこんな時に冗談言われても笑えないわ…」

 

「…」

 

「ど、どうして…どうして付き合えないの?何が駄目なの?やっぱりこの服似合ってないの…」

 

「…何とか言ってよ」

 

「どうして目を逸らすの!?酷い!私に嘘吐いたの!?似合わないなら似合わないってはっきり言ってよ!」

 

「私がこの姿を君に見せるの、どれだけ恥ずかしかったと思ってるの?見たくないなら見たくないって、最初から言えば良かったじゃない!!」

 

「ねえ…一体何が駄目なの?私、自慢じゃないけど男子にもモテるし、モデルにならないかってスカウトされた事もあるのよ?はっきり言って、そこら辺の女子なんて私の前じゃ霞んで見えるわ。その私が付き合って欲しいって言ってるのよ?おかしいでしょ!」

 

「…」

 

「女の子っぽい子が…好き…?」

 

「…フッ、フフフッ♪」

 

「何だ、君も結局みんなと同じだった訳ね。私の事、男の子として見ていたのね」

 

「そうとは知らず、私は一人で浮かれてこんな恥ずかしい姿まで見せて…アッハッハ♪お笑いね!そうだ、来年の文化祭はこれを劇にしてもらいましょうよ。きっとみんな笑ってくれるわ。男女(おとこおんな)が勘違いしてるって!アハハハハッッ♪」

 

《ビリッ!ビリビリッ!!》

 

「離して!止めないでよっ!君だって本当は心の中で笑ってるんでしょ!?だから破いてるのよ!こんな服…こんな服!!」

 

「慰めないで!余計惨めになるわ!ううっ…」

 

「…」

 

「ああ…落ち着いたよ。すまないね、取り乱してしまって。君が僕の事を嫌いだってのは…嫌いじゃない?」

 

「はあ?何を言ってるんだ?僕の事を嫌いだからフッたんだろ?今更取り繕ったりしないでくれ。じゃあ、どういう意味…」

 

「…最初の印象が強すぎて、女の子に見えないだけで…嫌いな訳じゃない…?」

 

「ほら、やっぱりそうじゃないか。君も僕の事、男の子に…」

 

「…」

 

「ちょっと待ってくれ。その…ひとまず整理しようか」

 

「君は僕を女の子としては見れない。でもそれは、僕の事を男として見てるからであって、嫌いな訳じゃない…そうだね?」

 

「ふむ…なるほどね…」

 

「…」

 

「さっきの告白だけど…取り消していいかい?君に僕の彼氏になって貰うのは、残念だが諦めるとしよう。無理を言ってすまなかったね」

 

「だから、こうしよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「僕の…彼女になってくれないか…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…いや、聞き間違いじゃないよ。そう言ったんだよ。彼氏じゃなく、彼女って」

 

「僕、考えたんだけど…君は僕の事を男として見てるだけで、決して嫌ってる訳じゃない。つまり元の…今までの僕で何の問題もない訳だ」

 

「それに君には何度も言ってるけど…僕はねぇ…君の事、女の子みたいでかわいいなって思ってたんだ」

 

「お姫様役の子が病気になっただろう?実はあれ、嘘なんだ。役の子に文化祭が終わるまで病欠してって頼んだんだ。彼女、僕の事が好きだからね。一回デートに付き合うって言ったらあっさりOKしてくれたよ」

 

「何故そんな事を…?簡単だよ、君にお姫様役を演って貰う為さ」

 

「男の子の君をかわいいと思うなんて、我ながらおかしいと思ったさ。だから君の一番かわいい姿を目に焼き付けて、我慢しようと思ったんだ…思ったけど…」

 

「男の子とは思えない華奢(きゃしゃ)な体、人形のような小さな顔、つぶらな瞳…僕の中で君に対する想いは日増しに募るばかり…練習にかこつけて何度も君の体に触ったっけ…ウフフ…」

 

「確かここに…あった。この服、かわいいだろう?中学の時に買ったんだけど、恥ずかしくて着れなくてね。でも捨てないで良かったよ」

 

「さ、その服を脱いでくれ。何故って…決まってるだろう?この服を着るんだ」

 

「どうして恥ずかしがるんだい?ここには僕と君しかいないじゃないか」

 

「君は僕と居る時は女の子になるんだ。僕も君と居る時は今まで通り男の子を演じる。まあ僕は性格が男の子に近いからね、演じるまでもないけど」

 

「どうだい?お互いにとって理想の形じゃないかい?…フフッ、とぼけちゃって。君も前に認めたじゃないか。男の子にかわいいって言われて満更じゃないって」

 

「それに…嫌がってる割に、どうして逃げないんだい?この部屋に鍵は掛かってないよ。それに男の子の君に力づくで抵抗されたら、女の僕じゃ敵わない。なのに、どうしてさっきから逃げようとしないんだい?」

 

「…もう認めたらどうだい?君は女の子になりたがってるんだ。君と僕は似た者同士なのさ」

 

「ああっ❤そんなに怯えちゃって♪君は本当にかわいいなぁ❤その顔、滅茶苦茶にしてやりたいよぉ❤」

 

「こら、やめろだなんて…女の子がそんな汚い言葉使っちゃいけないなぁ。どうやら君にはじっくり仕込んであげなきゃ駄目みたいだねぇ…女の子らしい振る舞いを」

 

「ああ、ゴメンねぇ、怖がらせちゃって。せっかくのかわいい顔が台無しだ。そんなに怯えなくても大丈夫だよ。僕は優しいからね」

 

「ほら、捕まえた❤ウフフッ、細い腕だねぇ。僕の手を振り解く事も出来やしない♪」

 

「これで解ったろう?君は僕からは逃げられない。解ったら大人しく…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「僕のモノになれよ…」

 




みことさんって方がよくボーイッシュ系の役をするので考えた話です。ボクっ子とギャル系は言いたい事ズバズバ言えるので書いてて楽しいです。主人公は、わたモテの和田君みたいな感じです。





今日のお友達

双葉 リナ 長身細身の宝塚系女子。その王子様ムーブで落とされた女の子は数知れず。女子だけのファンクラブが存在する(非公認)。主人公に出会ってショタ趣味に目覚める。元キャラはウマ娘のテイエムオペラオー、後半タキオン。
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