何故、自分を返品しないのかと尋ねる彼女に、あなたは彼女の秘密、引き取った本当の理由を語る。しかし彼女の反応は…
※メイドロボがいる世界です。キャラの外見はPSO2のリサみたいな完全機械ボディだと思って下さい。てかリサです。
「…ぷはあっ!ふうっ、やっと狭い箱から出れました〜。もう、あんな狭い箱に詰めるなんて、乙女の肌に傷が付いたらどうするんですか〜」
「…あらぁ?もしかして、あなたが私の所有者ですか〜?」
「こんにちは、はいこんにちは~。初めまして〜。形式番号は…確か…1号機…まあ良いです。今日からあなたのお世話をさせて頂く家庭用アンドロイド、ミサですよ〜。はい拍手〜わ〜ぱちぱち♪」
「あなたの事は何てお呼びすれば良いでしょう?旦那様…カッコよくマスター…あ、いっそお兄ちゃんなんてどうでしょう?
「お兄ちゃん以外?じゃあビッグ・ザ・武道で…それはイヤ?もう、ワガママですね〜」
「じゃあ4番のご主人様にしますね?これからよろしくお願いしますね、ご主人様❤」
「あらぁ?元気ないですね〜?ご病気ですか〜?ミサはアンドロイドなので理解出来ませんが、大丈夫ですか〜?」
「…そうですか〜?なら良いですけど、あまり顔色良くありませんね〜。具合が悪いならちゃんと言って下さいね〜?」
「…まぁ何も出来ませんけどね〜」
「それはそうと、早速お仕事に移りましょうか。何でも言って下さいね〜。ミサは
「さあどうします〜?家事?お仕事のお手伝い?それとも…わ・た・し?」
「…お仕事は明日からで良いんですか?残念です〜。あ、そうだ!じゃあお買い物にでも行きましょうか。この辺りの地理もインプットしたいですし〜」
「スーパーは…あっちですか。じゃあ行って来ますね〜。ではでは」
「…」
「よく考えたら、ミサ、お金持ってませんでした。ご主人様、ちょっとジャンプして貰えます〜?」
「それにしても、ご主人様は変わってますね〜。何がって、私を買った事ですよ〜」
「普通の方はメイドロボを買うじゃないですか〜。どうしてご主人様はメイドロボじゃなくて、アンドロイドの私を買ったんですか〜?」
「メイドロボとアンドロイドの違いですか?そうですね〜、特に違いはありませんね。一つだけ違うのは、私の頭には人間の脳が入ってる事ですかね〜」
「はい、私は元々は人間なんです。研究所の人が言うには、私は事故に遭って大怪我をしたみたいなんです。体が半分以上駄目になったそうで、機械の体にすれば生き返れる事になったそうです」
「はい、実はミサ、人間だった時の事は覚えてないんです。研究所の人は脳にもダメージが有ったんじゃないかって言ってました。この喋り方もその所為だとか…」
「でもミサは、それで良いと思います。今更人間だった時の記憶があっても、どうにもなりませんからね〜」
「あっ、大丈夫ですよ。ミサ、結構若かったらしいですから。美人薄命って本当なんですね〜。シクシク…」
「ご主人様は、恋人さんとかはいらっしゃらないんですか〜?」
「まあ、恋人がいたらミサを買ったりしませんよね〜。でもミサ、ご主人様はイケてると思いますよ〜?お世辞じゃないですよ〜。研究所の人にも、とにかく褒めろって言われましたけど…」
「さあ、今日も遅いですし寝ましょうか。ミサの部屋ですか。大丈夫ですよ〜ミサはアンドロイドですから横になって寝る必要はありません。充電するスペースさえ頂ければ充分です〜」
「…そうですか?まあ、ご主人様がそう言うなら使わせて貰います。あ、宜しければお相手しましょうか〜?」
「何って…もうイヤですねぇ。
「ミサ、体は機械ですけど、そういった機能も付いてるんですよ〜。もう、乙女にこんな事言わせないで下さい〜」
「え〜イイんですか〜?…確かに人間と変わらない見た目をしてるとは言え、こんな鉄の体に欲情する方もどうかと思いますけどね〜」
「はい、お休みなさい〜。で・も!ご主人様が望むなら、ミサはいつでもOKですよ〜?クフフ❤」
「おはようございます〜。今日も良いお天気ですよ〜。ご主人様は晴れの日は好きですか〜?うふふ、ミサも好きです。元人間だからですかね〜?晴れてる日はウキウキしちゃいますね〜♪」
「元気な一日はお食事から…なんですが…エヘヘ、実はご飯出来てないんです〜」
「作り方は完璧にインプットされているんですが、体が追い付かないみたいで…気が付いたら真っ黒焦げになっちゃいました。これで良ければ食べます?」
「…ですよね〜。これは近所の野良猫ちゃんにでもあげますね。あ、ご飯は炊いて…あら…あらら〜?申し訳ありません。炊飯器のスイッチ押すの忘れてました〜」
「後1時間程お待ち頂ければ、朝食用意出来ますよ〜?…そうですか、では朝ご飯抜きですね〜。あ、夕食は何時頃になさいます?」
「…分かりました〜。ではその時間に準備しておきますね〜。それでは、お仕事いってらっしゃいませ〜。あ、ついでに関節に差すオイル買ってきて貰えると、ミサ嬉しいですぅ」
「じゃじゃ~ん!今日の夕食は、ミサ特製のビーフシチューですよ〜。さあ、食べてみて下さい。お代わりもありますよ〜」
「…味がしない…?おかしいですねぇ。そんな筈はないんですが…一体何が原因でしょう」
「作り方ですか?レシピ通りに作るのも芸がないので、ちょっとアレンジしましたが…でもでも!ミサの愛情は、た〜っぷり入ってますよ〜?」
「ううっ…ミサは美味しいと思うんですけどね〜。食べれませんけど…」
「…食べてくれるんですか?優しいですね〜。女の子はそういった優しさに弱いんですよ。ミサ、ご主人様の事、好きになっちゃいそうです〜」
「あ、お食事の後はお風呂にします?ちょうどお湯が沸く頃ですよ〜。良かったらミサが背中を流しましょうか〜?」
「でも〜…背中を流すだけですよ〜?でもでも…ご主人様がどうしてもって言うなら…ミサ、それ以外も…あ、無視しないで下さいよ〜」
「あの〜…ご主人様。言いにくいんですが…ご主人様のパソコン、壊してしまいました。すみません~」
「いえ、ミサって今は機械の体ですけど元人間じゃないですか〜。よく考えたら裸だな〜って少し恥ずかしくなってしまいまして。ミサにも合う服はないかと調べてみたら、変なウイルスに感染したらしくて…」
「直そうとしたんですけど、データが全部飛んじゃいました〜。ううっ、申し訳ありません」
「…ええっ?許して下さるんですか?ありがとうございます~」
「携帯も買って頂けるんですか?うわぁ、ミサ感激ですぅ♪これで暇潰しが…いえ、空いた時間を有効に使えます〜」
「あ、ちなみにミサでも着れそうなメイド服を見つけたんですけど…着なくてもいい?もう、ご主人様はエッチですね〜。そんなにミサの体が見たいんですか〜❤」
「確かにミサもこの体は気に入ってますけど、ミサはメイドみたいなものですから、やっぱりメイド服は必須アイテムだと思うんですよ〜」
「ご主人様は、メイド服は…お嫌いですか〜?」
「クフフッ❤ですよね〜。そう言うと思って、注文しておきました。あ、支払いはご主人様のカードを使わせて貰いました〜」
「…他にもオキニの服がありまして〜…え、服は…ある?ミサの部屋のクローゼットですか?いえ、開けていませんが…」
「あらぁ?女性物のお洋服がこんなに…これ全部…ミサが着ても良いんですか?ありがとうございます〜♪いよっ!太っ腹!ワイシャツヨレヨレ!ロボっ娘フェチ❤あ、すみません〜つい本音が…あらあら」
「…でもぉ…どうしてこんなに女性物の服があるんです?もしかして…ご主人様…女装趣味が…?」
「大丈夫ですよ〜趣味は人それぞれですし、全然ドン引きなんかしてませんよ〜…今日から鍵掛けて充電しますね」
「あ、それとミサお勧めのスペアパーツがありまして〜…駄目ですか〜?」
「いえ、良いんですぅ。流石にそこまで甘える訳にもいきませんからね〜」
「…でも、それがあればミサの機能がグ~ンと上がると思うんですけど…この事はミサの胸の中にそっと閉まっておきましょう…」
「ええっ!?良いんですか〜♪ご主人様は太っ腹ですね〜。もうミサはご主人様にメロメロですぅ❤」
「あ、ついでにこちらのパーツもお勧めでしてぇ…」
「あら、お帰りなさい。夕飯はもう出来てますよ〜。今日は自信あるんです。ささ、早く早く♪」
「どうです?今日のご飯の味は…美味しいですか?悶絶しちゃいますか?」
「…しょっぱい?あら〜砂糖と塩を間違えてしまったようです〜。もう、ミサったらうっかりさん♪」
「…全部食べてくれるんですか?優しいですね〜。だからご主人様は好きなんです〜」
「それだけに不思議なんですよ〜。ご主人様はどうしてミサをクビにしないんでしょう…本来なら返品されてもおかしくないのに…もしかしてご主人様…ミサに惚れちゃいましたか〜?」
「もうっ、ミサったら罪な女ですねぇ♪それにご主人様も変わってますねぇ。こんなダメダメなミサが良いなんて❤」
「…」
「どうしたんですか、思い詰めた顔して…便秘ですか?話を聞いて欲しいんですか?もう、次からは指名料取りますよ〜」
「写真…ですか。あら、綺麗な女の人ですねぇ?隠し撮りですか?でも、こっち向いてますし…この方がどうかなさいましたか?」
「…ご主人様の…恋人…ですか。もう別れたんですか?…お亡くなりに…そうですか、それはお気の毒です」
「一ヶ月前迄は…一緒に暮らしてたんですか。あっ、だからあんなに女物の服を持ってたんですね。良かったです〜、ミサてっきりご主人様が夜な夜なあの服を着て出歩いてるのかと心配してましたから〜」
「でも…どうして彼女さんは、お亡くなりになったんでしょう…ミサ、気になります…」
「…」
「ふむふむ、なるほど…ご主人様は出世がしたかったと…で、上役に取り入る為に、その娘である彼女に近付いたんですね…」
「で、出世も決まって彼女が邪魔になってきたと…そんな時に彼女が事故に遭って、お亡くなりに…あら〜」
「…ご主人様は、彼女さんの事が好きではなかったんですよね。じゃあ、どうしてご主人様は…」
「泣いてるんでしょう…」
「…だんだん彼女さんが好きになってしまったんですか。あ〜、よくありますよね〜そんな事。ご主人様は少し鈍感で自分の気持ちに気付かなかったんですね〜」
「…だから蘇らせた?」
「あの〜…ご主人様、死んだ人間は生き返りませんよ?最近よく見るゾンビ漫画の広告じゃあるまいし…あ、こっちの話です」
「…幸い脳に損傷は無かったので、アンドロイドの体に移し替えたんですか。でも過去の記憶を全て無くしていた…それで…罪滅ぼしの為に私を引き取った…あの、ご主人様…それって…」
「ミサが…ご主人様の彼女さん…ってことですか…?」
「うわぁ、そうなんですかぁ♪ミサ、ビックリですぅ♪」
「…あれ、ミサの料理を食べた時みたいに変な顔してますねぇ。どうしたんです?もっと…驚くと思ったんですか…?」
「そうですねぇ。せっかく衝撃の事実が明かされたんですから、もっと派手に驚いた方が良かったですかね〜」
「でも、それは無理ですよ、ご主人様。だってミサ…」
「記憶は無くしてませんから…」
「ええ…私は昔の…人間だった時の記憶は全て覚えてるわ。久し振りね」
「今までのは全部演技。騙してたのは謝るわ。ごめんなさい」
「あなたのお陰で私はアンドロイドとして再び生まれ変わった。もちろん過去の記憶も全てそのまま…でも、私は記憶を失った事にしたの」
「どうしてこんな事を…?そうね、一言で言えば…あなたの本心を知りたかったから…」
「生前の私は…いわゆる世間知らずのお嬢様だったから、あなたが何故私に近付いたのか、まるで気付かなかった。何も知らない私は、あなたと同棲を始めて将来はあなたと家庭を持つんだって信じて疑わなかった…」
「でも、ある時、私は気付いてしまった…あなたが、私の父に取り入る為に私に近付いたのだと…」
「私は気付かない振りをした…例え今は私を愛していなくても、いつかは私を好きになると…」
「なのに、あなたは自分の地位が確かな物になると、私に別れ話を切り出した…それで私は理解したの。この人は私の事なんてどうでもいいんだって…気が付いたら家を飛び出して…身投げして死を選んだ」
「でも私は再び蘇った。何が何だか解らない私に、研究所の人が全てを教えてくれたわ。あなたが私を蘇らせてくれた事を」
「何故私を蘇らせようとしたのか、私は知りたかった。だから、私はあなたが私を引き取ると言った時、記憶を無くした事にしたの」
「そして私は、昔あなたと一緒に暮らしていたここへやって来た。ミサとして…」
「あなたと暮らしてる内に、あなたが私の事を忘れていない事が解った。そして今、あなたは私を死なせてしまった事を後悔していると言ってくれた…それが解っただけでも私は蘇って良かった」
「あなたも苦しかったのよね…私が死んだと知って、初めて自分の気持ちに気付く事が出来た…本当に嬉しい…私が今まであなたへ向けた愛情が、やっと報われたんだもの」
「許してくれるのか…?もちろんよ。ようやく、あなたと…今度は本当に結ばれるんだもの」
「でも私、こんな体になっちゃったけど…それでも構わないの?ふふっ、やっぱりあなたって変わってるわね」
「でもね、私にとっても良い考えがあるの。これなら私がアンドロイドだって気にならなくなる筈なの」
「その前に…もう一度…昔のように私を抱き締めて…」
「懐かしい…例え機械の体でも、あなたの温もりを感じる…ねえ…もう一度言って…私の事を愛してるって…」
「ありがとう…私もよ…だから、少しだけ…」
「お休みなさい…」
《ボキッ!!》
「おはようございますぅ。ご気分はいかがですか、ご主人様」
「んもう!どうしたんですか、そんな驚いた顔して〜。研究所の皆さんもビックリしてますよ〜?」
「私?私はご主人様の忠実なアンドロイド、ミサですよ〜。まさかお忘れですか〜?ミサ悲しいです〜」
「どうしてこんな場所に…?その前に体を確認した方がよろしいんじゃないですか〜?ウフフ♪やっぱり、びっくりしてるみたいですね〜。そうです、ご主人様…」
「ミサと同じ、アンドロイドになったんですよ〜♪」
「あらあら、そんなに驚いて。でもアンドロイドだから、イマイチ表情が固いですね〜」
「ご主人様、何も覚えてないんですか?しょうがないですねぇ、ミサが教えてあげますね〜」
「ご主人様は、ミサとお家でお話してましたよね〜。あ、そこまでは覚えてますか。その後ですね〜、強盗が現れたんですよ」
「ご主人様は、その強盗に殺されてしまったんです。ミサも一生懸命庇ったんですが…シクシク」
「で、幸いにも脳に損傷は無いようなので、ミサ、閃いたんです。ミサと同じアンドロイドになれば、ご主人様、生き返るって」
「ミサみたいに記憶を無くすんじゃないかって、心配でしたが…成功みたいで何よりですぅ〜」
「…ええっ?ミサが殺した?酷いです、ミサが大好きなご主人様にそんな事出来る訳ないじゃないですか〜」
「でも…ご主人様も本当にツイてますよね〜。実はミサ、ミサに何かあった時の為にスペアの体を作って貰うように頼んでおいたんですよ〜。それがこんな形で役に立つなんて〜」
「でも研究所の人が何を聞き間違えたのか、男性型の体を作っちゃったみたいで。もう、うっかりさんですね〜」
「でもそのお陰で、ご主人様はこうして生き返る事が出来たんですから、めでたしめでたしですね〜」
「…どうしてこんな事を?ふふふ、それ聞くの二度目ですね〜。いえ、ミサ、生き返った時に父に全てをお話したんですよ〜。そうしたら父はとても怒ってしまって…だから何とか怒りを沈めて貰おうと、ミサ言ったんです」
「…彼の体も作っておいてって…」
「父はミサの言ってる事をすぐ理解してくれたみたいで、大急ぎで作ってくれました。ああ、そうそう。強盗は捕まらなかったみたいです。何処に消えちゃったんでしょうね〜♪」
「…余計な事は考えない方が良いですよ〜。この研究所、父の息が掛かってますからね。何を言っても信じて貰えませんよ〜」
「…やっぱり怒ってるのかって?そうですね、怒ってないと言ったら嘘になりますね〜。でも、これでおあいこです。だから、もう怒ってませんよ〜」
「そうそう、起きてしまった事を嘆いてもしょうがないですよ。それに、ご主人様は社会的には死んだ事になってますからね。いきなり出て来ても皆さん、びっくりしますよ」
「やっぱり悲しいですか?でも大丈夫ですよ。これからはミサがず〜っと一緒に居てあげますからね〜❤」
「これからもよろしくお願いしますね…ご主人様❤」
メイドロボって言うと、To Heartのマルチ、シルファちゃんを思い出します。でもリサのイメージが強過ぎて、話が一本作れないかなと思った結果、こうなりました。
設定の補足として、今回の事件で人間の脳を使ったアンドロイドは危険視され、完全なロボット型のメイドロボに移行します。もちろんメイドロボの話も考えてますので暫くお待ち下さい。
今日のお友達
HMS−001ミサ ある企業が作った人型メイドロボシリーズの試作品。元の名前は操(みさお)。変な知識は研究所で暇だった時に覚えた。行年26才。
HMS−002??? あなたの新しい体。♂付き。