ヤンデレちゃんとメンヘラちゃん   作:昼間ネル

49 / 61
歴戦の猛者であるあなたは魔王討伐の旅の道中、魔王直属の女四天王と遭遇。仲間の犠牲の上に退けるも、あなたに魔族の血が流れている事を知った彼女は、あなたに興味を持ち着いて行くと言い出す。
そんな彼女の助けもあり、魔王を倒したあなたに彼女は…

※転生した犬の回と違って好感度0%からのスタートです。キャラのイメージは慎重勇者の爆乳ビキニ四天王ケオス・マキナです。


あなたに負けた魔族の獣人

「あらあらぁ、あなた達が最近噂になってる人間ね。あたしは魔王軍四天王の一人、獣王アルシアープ。ルシアって呼んでねん❤」

 

「それにしても、あたし達四天王を二人も倒すなんて…イケない子達ねぇ」

 

「魔王様からは、あなた達を殺せって言われてるけど…勿体ないわねぇ。あたし、人間の事好きなのよ。特にあなた達みたいな…」

 

「壊れにくいオモチャはねぇ…アハハハハ!!」

 

「特に一番前のあなた…イイ男ねぇ。どう?あたしの情夫にならない?可愛がってあげるわよぉ❤」

 

「…そう、残念ねぇ。じゃあ一人残らず…」

 

(なぶ)り殺しにしてあげるわ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「ぐはっ!ば、馬鹿な…こ、このあたしが…人間如きに…!」

 

「お前、一体何者だ?何故お前だけ強い?何故お前の仲間を殺せたのに、お前だけは倒せない?お前、本当に人間か?」

 

「あたしが魔王様以外に…しかも人間に負けるなんて…そんなのあり得ないッッ…!」

 

「降伏だと…?フザけるなっ!今日の所は退いてやる!だが、覚えておけ!お前は必ずこのあたしが八つ裂きにしてやる!楽しみにしておくんだな!アハハハハッ♪」

 

 

 

 

 

 

 

「久し振りだな人間…あたしを覚えているか?そうだ…お前に敗れた所為で、あたしは魔王様にも見放され…ぐううっ…!」

 

「ふうん…よく気付いたじゃない。そう、あたしは以前のあたしじゃないわ。お前を倒す為に強くなった…」

 

「魔族が殺した人間の魂を喰らう事で強くなる事は知っているわね?今のあたしは前とは比べ物にならないわよ?だって…」

 

「100人以上の人間を殺したからねぇ!!」

 

「アハハハ!そんな怖い顔しないでよぉ♪それもこれもあんたが悪いのよぉ?」

 

「獣王の名を持つあたしに、あんな屈辱を…だからあたしは人間共を殺して魔力を吸収したのよ。しかも唯の人間じゃない、お前の様な強い奴を殺してねぇ…」

 

「今のあたしは最強だ!例え魔王様でもあたしには勝てない!もう魔王も何も関係ない…あたしの…獣王のプライドに賭けて…」

 

「お前を殺すッッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「…情けは屈辱よ。さっさと殺しなさい」

 

「言い訳はしないわ。あたしは強くなった。だが、あんたは更に強くなっていた…それだけの話よ」

 

「…どうしたの。何故トドメを刺さない?あたしはあんたの仲間を殺したのよ。あたしが憎くないの?」

 

「あたしを侮辱する気?早くトドメを刺せ!!」

 

「…楽しかった?何の話…何を言っている」

 

「獣人の血が…騒いだ?あんたまさか…あたしと同じ魔獣族か?」

 

「そう…それでそんなに強いのね。なるほど、あたしが敗れるのも納得が行く」

 

「だが、何故あんたが人間の味方を?魔族の誇りは無いのか?」

 

「母親は人間か…あんたを産んだ所為で迫害に遭った?ふん、軟弱な人間のやりそうな事ね」

 

「だからか…だから魔族を目の仇にしてるの?くだらないわね…強い者が弱い者を支配して何が悪いの?あんたは魔獣族より人間の血が濃い様ね。呆れたわ…」

 

「でも…あんたにはそれを言う資格がある。魔族の世界は力が全て。あたしに勝ったあんたの方が正しい。でも、そんな軟弱な考えじゃ魔王様には勝てないわ。だから…」

 

「あんたに着いていくわ…」

 

「勘違いしないで!人間の味方をする訳じゃない!あたしはまだあんたを倒す事を諦めていない!そのあんたが、あたし以外に敗れるなんて許せない!それだけよ!」

 

「魔王様を裏切る?フッ、さっきも言ったでしょ。魔族は力が全て。もし魔王様があんたに敗れたなら、しょせんそれだけの器だったと言う事…」

 

「それに四天王はまだ一人残ってるわ。奴…冥王(めいおう)厄怪(やっかい)よ。あんたの仲間を殺した、あたしが言うのも何だけど…あんた一人で戦うつもり?」

 

「ね?選択の余地は無いでしょ?あたしが加われば百人力よ」

 

「それに…あたしは見てみたいの。あんたがどこまで行けるのかを。このあたしを打ち負かした男の最後をね」

 

「あんたがイヤだと言っても無理やり着いていくわ。大丈夫、骨は拾ってあげる」

 

「…ふふっ、そうこなくちゃね。ええ、あたしの命、あんたに預けてあげる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ!何をしてるの!早くそのゾンビ共を倒すのよ!」

 

「かつての仲間を殺せない…?馬鹿!さっきも言ったでしょ!冥王は死んだ者を操れるって!そこに居る仲間はもう死んでるのよ!さっさと殺して楽にしてあげなさい!」

 

「…!そうよ!それで良いのよ!それでこそあたしが見込んだオスだわ!」

 

「冥王、あんたのお人形遊びもこれまでね…後はあんただけ…まだ死者を召喚する気?なっ!お前らは!」

 

「あいつに倒された四天王の二人…!で、でもこの人間のメスは何なの?何の力も感じないが…」

 

「ぐわあっ!あんた、何をボサッとしてるの!幾らあたしでもこの二人を同時に相手するのはキツいわ!は、早くその人間を殺してあたしを…!」

 

「な、何で攻撃を避けないの!そんな攻撃なんて目を(つぶ)っても交わせるでしょ!どうした!毒でも喰らったのか!?」

 

「…あんたが殺した…母親…?」

 

「…」

 

「代われ!そいつは…あたしが殺すっ!!」

 

「フッ!やっと元のあんたに戻ったわね!あたしが憎い?結構よ!でもあたしを殺したいなら、まず目の前の敵を倒さなきゃねぇ」

 

「あの二人はあんたが倒したんでしょ?なら倒せない相手じゃないわ!それに今はあたしも着いて…」

 

「ど、どうした?刺された所が痛むのか!?」

 

「…うっ!あたしを倒した時以上の闘気を感じる…こ、このあたしが…(ひる)むなんて…!」

 

「え、ええ!一気に…行くわよッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「…どう?少しは落ち着いた?痛みでそれどころじゃない?フッ、確かにあんたにとっては辛い戦いだったかもね」

 

「ところで…いいの?何って…あたしはあんたの母親に手を掛けたのよ、憎くないの?」

 

「怒りは全ての感情に勝る。発破を掛ける為とは言え…悪い事をしたわね。せめて一発位殴りなさい」

 

「…ッ!」

 

「馬鹿ね…そんな張り手じゃ、あたしの皮一枚傷つけられはしないわよ。やっぱりあんたは人間ね」

 

「一つ聞いていい?あんた、母親を殺したって言ってたけど…何があったの?」

 

「…あんたを庇って村人に殺されそうになって…気が付いたら母親諸共皆殺しに…」

 

「ふぅん…良かったじゃない。そんな弱い母親が居てもお荷物なだけよ。村人もあんたを馬鹿にしてたんでしょ?一石二鳥じゃない」

 

「…ちょっと!何を怒ってるの?あたし、間違った事言ってないわよ…は、母親の事を悪く言ったのは謝るわよ。ごめんなさい…」

 

「でも死んだ奴の事なんて考えても意味ないわよ。勝って生き残った方が支配する。この世はそれが全て。だからあたしは魔王様に忠誠を誓っていたのよ」

 

「…あたしもね、ガキの頃は貧弱な魔獣だった。あたしの一族は元々非力だったし、あたしはメスだから、力の強いオスの魔族に何度も酷い目に遭った…」

 

「でもあたしは、そんな境遇が嫌で戦いに明け暮れた。戦って戦って…気が付いたらあたしの前に立つオスは居なくなっていた」

 

「その時、あたしは悟ったのよ。この世は力が全て。力があれば何もかも自由に出来るって」

 

「…間違ってる?何が?あんたの母親に力があればあんたを守る事が出来た。あんたも力があれば母親を死なせずに済んだ…全部、無力が招いた結果よ。違う…うわっ!何をする!?」

 

「…ええ。その通りよ。あんたはあたしに勝ったんだもの。このままあたしを殺すなり犯すなり好きにすれば良いわ。どうしてそうしないの?」

 

「…矛盾している?どこが矛盾しているの…え?あたしが…」

 

「震えている…?」

 

「ふ、震えてなんかいない!あたしを侮辱するな!幾らあんただからって容赦しないわよ!」

 

「負けて全てを受け入れるなら…侮辱されても受け入れろ…?」

 

「へ、屁理屈を言うな!あんたはあたしと同じ魔獣族の血を引くのに…偶に人間くさい事を言うわね」

 

「人間…?それが屁理屈って言うのよ!○ツの穴にスライム流し込むわよ!?まったく…」

 

「ところで…いつまであたしに覆いかぶさってるつもり?なぁに?あたしに欲情しちゃったの?」

 

「ま、待て!何故手を離す!さっきも言ったでしょ。あたしをどうするかはあんたの自由だって」

 

「あんたはあたしに勝ったのよ…抵抗なんてしないわ…」

 

「メスのあたしにここまで言われて悔しくないの?悔しかったら、あたしを力づくで組み伏してみたら?それともあんたみたいな坊やには無理かしら?アハハッ♪」

 

「…何よ。やれば出来るじゃない。後は嫌がるあたしを無理やり犯せばいいのよ。何度も何度も…あたしがあんたの物になるまで…」

 

「でも、そう簡単に懐くなんて思わない事ね。仮にもあたしは獣王よ、甘く見ない事ね」

 

「きゃあっ!フフフ…♪」

 

 

 

 

 

 

 

「魔王の城に来るのは久し振りね。解ってるとは思うけど、あたし達、囲まれてるわよ。もう魔王を倒さない限り、生きては帰れないわね」

 

「その前に聞いておきたいんだけど…もし魔王を倒す事が出来たら…あたしと共に魔界へ行かない?」

 

「あんたには魔獣族の血が流れている。もしあんたが魔王を倒しても、人間はあんたに感謝なんかしないわ。今度はあんたが人間に迫害されるだけ。馬鹿馬鹿しいと思わない?」

 

「でもあたし達は違うわ。魔界は力のある者が支配する素晴らしい世界。例えあんたが半分人間でも強ければ皆従うわ」

 

「それに…あたしはあんたと共に生きたい。あたしを倒す程の強いオスであるあんたと…あんたとあたしなら、魔族も人間共も支配出来ると思わない?」

 

「…興味ない?この戦いが終わったら、また冒険者として生きる?冗談でしょ?あんた程のオスが…」

 

「それに…例えあんたがそう思っていても、人間達はあんたをどう思うかしらねぇ…」

 

「考えてもみなさいよ。魔王を倒す程の力があるって事は…魔王以上に強いって事よ。人間が今まで通りにあんたに接してくれるかしら?」

 

「へぇ…昔、母親共々人間に迫害されたっていうのに、随分と人間の肩を持つのねぇ?そんなに人間である事が大事かしら。あたしには理解出来ないわ」

 

「…」

 

「ああ、そうそう…前に倒した冥王だけど、一つ思い出した事があったわ。あいつが使った術、覚えてる?そう、死んだ者を呼び出して操る術」

 

「前に聞いた事があるんだけど…あの術は死んだ者なら誰でも呼び出せる訳じゃないのよ。ある条件があるの。一つは相手と関係があった者、もう一つは…」

 

「相手に恨みを持つ者…」

 

「四天王の二人があんたを恨んでるのは当然として…あんたの仲間と母親は、誰に恨みを持ってたのかしらねぇ…」

 

「あたしに恨みを持っていたから呼び出せた…そう捉える事も出来るけど…本当にそうかしら?実はあんたに恨みを持っていたり…」

 

「それにあんたの母親はどう説明するの?あんたの母親が呼び出されたって事は、あんたに恨みがあったって事でしょ?」

 

「あんたに殺されたから当然だとしても…それがあんたのしてきた事の結果なのよ。これでもまだ人間共に与するって言うの?」

 

「…やっぱりあんたは魔獣族ね。その頑固さ、まさに魔獣のソレよ。あたしは嫌いじゃないけどね」

 

「あたしが言った事、よく考えておいて。答えは戦いが終わった後に聞くわ。それじゃ…」

 

「派手に暴れてやろうじゃない…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あたしの声が聞こえる?返事して!やった!やっと目を覚ました!」

 

「あれから三日経ってるけど、覚えてない?あんたは魔王と相討ちになったのよ…そう、思い出してきた?」

 

「あたしもあんたが死んだと思ったけど、魔獣族は生命力が強いから駄目元で試してみたの。上手く行ったみたいね」

 

「…何を試したか?あんたもう忘れたの?あたしが前にどうやって復活したか。それと同じやり方よ」

 

「何がって…だからあんたを回復させる為に人間共を殺してきたのよ。そうね、多分…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「1万人位かしら…」

 

 

 

 

 

「あたしが配下の魔物と一緒に一つの国を滅ぼしたの。あんたを蘇らせる為の魂を集める為にね」

 

「あんた程の奴を蘇らせるとなると、国一つ分の人間を殺さなきゃいけなかったんだから、感謝して欲しいわね。お陰であたしも更に強くなれたわよ」

 

「ぐっ!…何故怒る…あたしは…あんたを助けようと…」

 

「ガハッ!ハァハァ…せっかく生まれ変わったというのに今だに人間気取り…?よく自分の姿を見てみなさい。フッ、今頃気付いた?そう、あたしはあんたを人間として蘇らせたんじゃないわ」

 

「魔獣族として…魔王として蘇らせたのよ…」

 

「あたしはあんたの事は気に入ってるけど、人間の部分は嫌いだったの。だから良い機会だと思ったのよ。あんたに魔族としての踏ん切りを付けさせるにはね」

 

「どう?新しく生まれ変わった気分は?文字通り生まれ変わった気分でしょ?それもそうよね。あんたには一万人分の人間の魔力が宿ってるんだもの」

 

「前に冥王の術の話したわよね。あれ、半分嘘よ。あんたに人間と決別させる為に言ったんだけど…あの術は相手に関係ある者なら誰でも呼び出せるの。だからあんたの母親が、あんたを恨んでたかは判らないわ」

 

「それに…あんたが人間として生きたくても、もう無理よ。人間の国に攻め込んだ時にあんたが魔王になったって言いふらしたからねぇ。あんたの名前は世界中の人間に知れ渡るわよ」

 

「新しい魔王としてね…♪」

 

「もうあんたは人間としては生きられない。あたしと共に生きるしかないの。覚悟は決まったかしら?」

 

「フッ…ウフフ…アッハッハ!!そう!それでいいのよ!さあ!共に世界を支配しましょう!人間共を皆殺しにして我ら魔族の楽園を!!」

 

「あんたはあたしを倒す程のオス…貧弱な人間で良い訳がない。魔王の名こそ相応しい…!」

 

「ハァハァ…頼む…あたしに命令してくれ…オレの子を産めと…あんた程のオスの子を産めるなんて…考えただけであたしは…ううっ…///」

 

「さあ、我らに命令を!我らの王…」

 

 

 

 

 

「あたしの愛しい魔王よ…」

 

 

 




以前のワンコちゃん回の今のアンタはボスとして認めない!の逆で、お前がボスになるんだよ!な話です。見た目女王様なタイプが屈服して発情してくるのっていいよね。



今日のお友達

アルシアープ 巨体、巨乳、ドム脚のミノタウルス系女子。本気出すとロト紋の獣王グノンみたく四足歩行に。性格は傲慢だが大好きな主人公を蘇らせる為なら国を滅ぼしちゃうくらい健気な一面も。主人公と行動し始めてから体臭を気にしだした。冥王は嫌い。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。