ヤンデレちゃんとメンヘラちゃん   作:昼間ネル

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今回のは2000文字位でオチもない話です。2〜3分で流し読み出来ます。
作品のタイトルがヤンデレ〜なので載せようか迷いましたが、この為だけに別作品として独立させんの面倒なので一緒にしました。他の話で陰鬱な気分になった時の口直しと思って頂ければ。もちろん今までのシリーズは続けるのでご安心を。

設定としては主人公は大学生でヒロインは年上の風俗嬢、事が終わった後のピロートークだと思って下さい。


出会い系アプリで知り合ったお姉さんの身の上話

「ふぅ…お疲れ。フフッ、そんなに良かった?」

 

「あ、飲み物、私が持ってくるよ。いつもの缶コーヒーで良いんだっけ?」

 

「君、いつもこの缶コーヒーだね。美味しいの?ああ違うの。私、コーヒーは好きじゃないの。ココアとか紅茶とか甘いのが好きなの」

 

「あ〜っ、馬鹿にしたな〜?良いですよ〜、どうせ私の舌はお子ちゃまですよ〜だ!」

 

「…舌もだけど、心もまだまだ子供なのかもしれないわね。体は自信あるけどね。ふふっ♪」

 

「…ちょっと私の話、聞いてくれる?…ありがと」

 

「私が風俗の仕事やってるのは知ってるよね。うん、今日もこの後仕事…まあね、君としてる事と同じ事するだけなんだけどね」

 

「何で私がこの仕事してるか解る?うん、まあ、そういった事が好きってのもあるけど…」

 

「学生時代はモテたろうって?そう思うでしょ…ふふっ、ハズレ。学生時代は全然モテなかったよ…ホントホント、それどころか地味で真面目な優等生だったんだから!」

 

「高校の時の友達が見たらびっくりするだろうな…あの真面目な委員長が風俗嬢なんて…」

 

「私の親ね、再婚なんだ。父親が幼稚園の時に死んじゃってね。当時はお父さんがいないって虐められたりもしたっけ」

 

「母もまだ若かったから、小学校の時に再婚したんだけど…私、新しい父親の事、あまり好きになれなかったの」

 

「別に変な事されたとか、そういうんじゃないの。ただ、私にとって父親は一人だけだったから知らない男の人と一緒に住んで、しかも父親になるなんて私の中では有り得ない事だったの」

 

「新しい父親は、私に気に入られようと玩具や服を買ってくれたり遊園地に連れてってくれた…でも、私は恥ずかしさもあって、仲良くするもんかって意地になってた」

 

「でもね…それから一年位経って…父も母も私に構わなくなったの。どうしてか解る?」

 

「…妹が生まれたの」

 

「父も母も浮かれて、私の事なんか二の次に考える様になった」

 

「そうなると現金なもので、私は捨てられちゃうって恐怖を覚えて必死に媚びを売り始めた」

 

「私は今までの事を反省して、ひたすら良い子になろうとした。勉強も頑張った、家の手伝いも妹の世話もした」

 

「でも…もう遅かった。父と母は、私より妹を選んだ…」

 

「父に嫌われるのはまだ良い…でも、血の繋がった母でさえ、私の事を自分の幸せを邪魔する厄介者って思ってる…それがひしひしと伝わってきた」

 

「自業自得よね…私でも全然懐かない子より妹の方が可愛いって思うもん…ホント馬鹿みたい」

 

「それでも私は父と母に可愛がって貰いたくて、勉強を頑張った。県内でも有名な大学に入れば、きっと二人共私を認めてくれる…そう思って必死に勉強した」

 

「そのお陰で無事合格した。これで今度こそ私を認めてくれる…二人共喜んでくれるって思ってた」

 

「でも…二人共喜んではくれなかった。父は一人暮らしするならお金は出すって言ってくれたけど、私が聞きたかったのは、そんな言葉じゃない…」

 

「一年後、妹が高校に受かった。その時の父と母の喜びようったらなかった…ピザ取ってパーティー開いちゃって…アハハッ♪私の時はしてくれなかったのに!」

 

「その時に私、気付いたの…この家に私の居場所は無いんだ…私は家族じゃなかったんだって…」

 

「それから私は家を出た…大学も辞めた。いくつか仕事もしたけど、結局夜の仕事に就く事にしたの」

 

「何で私がこの仕事してるか…理由は凄く単純。この仕事をしてる時だけ…男の人に求められてる時だけ、私は必要とされてるんだ…生きてて良いんだって実感出来るの」

 

「でも仕事で会う男達は、私を愛してる訳じゃない。私の体が欲しいだけ…ああ、ごめんなさい、君の事責めてる訳じゃないのよ?それに、それはそれで女としては嬉しいし❤」

 

「ただ…君は終わっても、一緒に居てくれるでしょ?こうやってつまんない身の上話も聞いてくれる…」

 

「私はね、それだけで救われるの…心が満たされるの…」

 

「それに、私、本当は妹より弟が欲しかったから。姉妹なんて要らない…女は一人でいい…」

 

「…ゴメンね、湿っぽくなっちゃって。そうだ!ラーメンでも食べに行かない?この先に太郎系のお店あるの。話聞いてくれたお礼に奢るからさ」

 

「彼女と一緒だとラーメン屋なんて行けないでしょ?私、そういうの気にしないから、どう?」

 

「…あら〜?どうしちゃったのかな〜?どうして毛布被ったままなのかな〜?お姉さんが良い話してるのに、君は何を考えてるのかな〜?」

 

「全くもう…でも、そういう所も素直で好きだけどね。男の子はその位でなきゃ」

 

「じゃあ、ラーメンを食べる前に、君を食べさせて貰おうかな〜❤」

 

「ふふっ♪」

 

「…大好きだよ」

 




今まで読んでくれてる方には物足りないと思いますが、前日譚的な、この後何かありそうだなって考えてもらうと面白いと思います。本編とは違って甘々8、毒2くらいの、ほのぼの系だと思って下さい。
キャラのイメージはウマ娘のマルゼンスキーです。
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