そんな彼女に親切にした事がきっかけで、彼女はあなたに恋心を抱く。しかし自分に好かれても迷惑だろうと彼女は気持ちを押し殺していた。
ある日、彼女はネットで奇妙な儀式を発見する。遊び半分で儀式を試すと、彼女の周囲に変化が起こり…
※今回はヒロインの独白メインで、あなたとの会話シーンは最後にちょっとあるだけです。
一応バッドエンドです。
あ〜…今日も学校か…
だいたい何で高校に1年も通ってんのに、彼氏どころか友達も出来ね〜んだよ…
女子高生って人生で一番モテるんじゃないのかよ…クソ!
そりゃ自分から話さなきゃって解ってはいるけど…私、オタクだし、初めて話す時はドモっちゃうんだよな…その所為で1分以上会話が続いた事ねーよ…帰って乙女ゲーやりてー…
あ…彼だ!
先生に頼まれたプリント、廊下に派手にばら撒いた時、皆が笑ってるのに一人だけ拾うの手伝ってくれた…
話したのはその時しかないけど…優しいよなぁ…彼にだったら抱かれてもいいわ…
でも…ははっ…
私、背も低いし胸も無いし…こんな貧相な体じゃ、
「お、おはよう…き、今日…日直一緒だね…エヘヘ…」
「あ、そう言えば…美化委員は…放課後に集まれって…理由?た、多分、掃除する
「う、うん…それでさ…あっ、あの…!」
そりゃ、私と一緒に居る所なんか見られたくないだろうけど…
そんな露骨に避けなくても…傷付くなぁ…
やっぱり、前に私に優しくしてくれたのも、単なる気まぐれなのかなぁ…
ちくしょう…
「あ、あの…そこ、私の席なんですけど…す、すいません…」
「えっ…そ、掃除…私一人で…あ、大丈夫です。やっときますから…」
「うおっ!?あ、す、すいませっ…い、いえ!私の方こそボーッとしてて…ご、ごめん…なさ…い」
クソ…毎回私の席に座って喋りやがって…
話しかけても「あ、いたの?」って感じだし…気、効かせて、わざとゆっくり来てんの知ってるのか?
私と掃除当番になると、露骨に嫌な顔しやがる…
こっちだって、お前らと一緒に掃除なんかしたくねーよ…
そっちからぶつかっておいて、どうして私の方が謝らなきゃならねーんだよ…
ぶつかったのが私だって知ったら「げっ…」って顔しやがって…私は、ばい菌扱いかよ…
こっちだって、お前みたいなブサ面に触れたくもねーっつうの!
まぁいいや…
だって放課後は…ウェヒヒッ♪
愛しの彼と一緒に美化委員だもんね!
やっぱり私達、縁があるんじゃないかな…
この後、一緒に帰らない?な、なんて…
これって彼の攻略ルートに突入したんじゃね♪
よ、よおし!が、頑張るぞお!
えい、えい、むんっ!
そう思っていた時期が…私にもありました…
何だよぉ…
せ、せっかく隣同士に座ってるのに、一言も話し掛けてこないって、どういう事だよ…
私から話し掛けたら迷惑かなって思ったから、黙ってたのに…
チラチラこっち見てたから、絶対脈あると思ったのに…
言いたい事あんならハッキリ言えよ…別にお前ブスだなでもいいからさぁ…乙女ゲーで鍛えたアドリブで、そこからでも巻き返してやるのによぉ…
やっぱり他の男子と同じで、私の事根暗でキモい女って思ってんのかな…マジヘコむわ…
やっぱ私みたいな陰キャは、一生喪女のまま人生終わんのかな…
ん…何だこれ…
ネット漁ってたら変なサイトに来たけど…
『好感度を逆転させる儀式』…?
なになに…
『この儀式を行うと、あなたの周囲の人間の好感度を逆にする事が出来ます』
『あなたを好きだった人は大嫌いに、逆にあなたの事が嫌いな人は、あなたに夢中になります』…
アホくさ…そんな事ある訳ないっつーの
まだ催眠アプリの方がリアリティあるよ…こんなのに引っ掛かるのなんて小学生くらいだろ…
『ただし、一度儀式が成功したら、二度と元には戻りません。くれぐれも注意して下さい』
そんなの平気だよ、せっかくモテモテになるのに、わざわざ今の生活に戻りたいなんて思う訳ないじゃん
もしそうなったら、私、学校でモテモテになるのかな…
一気にカーストトップに浮上して、男から毎日告白されて…グフッ…ウフフッ♪ぎ、逆ハーレムも夢じゃないかも…
やめて!私を取りあって争わないで!…なんつって♪イヒヒッ♪
彼も…私の事、好きになってくれるのかな…暇潰しにやってみよっかな…
え〜と…まずは魔法陣を描いて…
あ〜良く寝た…そろそろ学校か…
そう言えば、あの儀式、効果あるのかな…って、何言ってんだ私…んなもん嘘に決まってんじゃん
でも本当だったら、今日から薔薇色のスクールライフが始まったりして♪
女子はみんな私と友達になりたがって、男共はみんな私に夢中♪
やっべ!体持つかな〜♪
でも浮気は良くないよな…志々雄だか伊藤何とかみたいに刺されてバッドエンドにも成りかねない…
でも本命は彼だからな〜♪
…アホな事言ってないで、学校行こ…
「おは…ひゃっ!な、何ですか、いきなり呼び止めて…そ、それに何で私の方を見て…あ、もしかして邪魔ですか?す、すみません…」
「あ、あの…席に座りたいんですが…」
「えっ!?ど、どうして急に謝るんですか?そ、そんなに謝らなくても…」
な、何だ…?
妙に怯えてるみたいだけど…からかわれてるのかな…
そ、それに女子がみんな、こっちを見てる気がする…
女子だけじゃない…男子も…どうして…?
もしかして、昨日、お風呂に入らなかったから匂う…いやいや、夏でもないし、そんな匂うなんて…
でも、他に何も思い付かないし…
あ、あの子は…うちのクラスの陽キャ女子グループの…私を見てる…?
何でこっち来んだよ…私、何もしてないだろ…朝から勘弁してくれよ…
「ひゃっ、ひゃいっ!わ、私ですか…え?RINEの交換…何で…」
「いっ、いえっ!イヤじゃありません!イヤじゃありませんけど…ど、どうして私なんかと…?」
「は、はい…じゃあ、お願い…え、えっ?お昼御飯を…一緒に…?で、でも…私と居てもつまらないんじゃ…」
「…ええっ?あ、憧れの…私と御一緒出来るなら…死んでもいい…!?」
な、何言ってんだコイツ…頭湧いてんのか?
もしかして、そういう罰ゲームか何かか?
そうだよ、そうに決まってる!でなきゃ、私とメシ食おうなんて言う訳ない…それに周りの奴らもニヤニヤして…
ない…?
それどころか、まるで羨ましいみたいな目で見てないか…?
何だ…一体どうしたんだ?
冗談なんだろ?お願いだから、そうだって言ってくれよ…
「ど、どうも、お待たせしました。は、はい、知ってます、3年のサッカー部のキャプテンしてる方ですよね…うちのクラスでも好きって女子何人かいますから…」
「そ、そんな方が、私みたいな女に何の用でしょうか…わ、私、お金持ってないですよ…カツアゲじゃないんですか…じゃあ一体…」
「…えっ?わ、私の事が…好き…付き合って欲しい…!?」
「あ、あの…誰かと間違えてませんか?もしかして罰ゲームで、私に嘘告してこいって事ですか…?」
「ほ、本気…?な、何言ってるんですか…私みたいに地味でキモい女を…キモくない…わ、私が…学校一の美少女!?」
「ちょっ…!い、いくら嘘でも流石に有り得な…嘘じゃない?そ、そんな事、急に言われても…!」
「…ご、ごめんなさい!」
おいおい…一体どうなってんだよ…今日だけで5人に告白されたぞ…
それだけじゃない…今日はやたら男子に話しかけられるし、みんな妙に優しい…いつもなら、私なんて空気扱いなのに…
女子も私と友達になりたがるし、まるで女王様みたいな扱いだし…
いくら何でも、これが全部ドッキリでした、なんて有り得ないし…
あの儀式の効果なのか…?
信じられない…こんな事が本当にあるなんて…
もし、本当にあの儀式の通りなら、全部納得が行く…
私の事を嫌ってた女子が、みんな私を好きになって…私をブスだと思ってた男子が、みんな私の事を可愛いと思って…
ハハ…す、凄い…理想の世界じゃん…
私は学校一の美少女でモテる女、しかも女子の憧れの存在…
ウヒッ♪ウヒャヒャ♪
アハハハハッ!!
やった!やった!やった!やった!!
何もかも思い通り!私の時代だ!!
これからは
でも、私はあんな奴ら相手になんかしないもんね!
今まで散々、私の事無視しやがって…!せいぜい、私のパシリとしてこき使ってやる!
私が振り向いて欲しいのは、彼だけ…
嫌われてた頃に、唯一私に優しくしてくれた彼だけ!
この世界が本物なら、彼も私に夢中の筈…
明日…明日、彼に告白しよう…
そして二人で幸せになるんだっ!!
「あ、来てくれたんだね。嬉しいよ。どうして呼んだか?ふふふ、そう急かさないでよ」
くふふっ…照れてる照れてる♪
そりゃそうだろ、こっちの世界じゃ嫌われ者の私は学校一モテる女の子だもん、そんな私に呼び出されて照れない訳ないよね〜♪
「呼んだ理由なんだけど…本当は解ってるよね?」
「私と…付き合って下さい」
「どうして自分と…?そ、そうだね。いきなり言われてもびっくりするかもね」
「君は、前の私がみんなにどんな扱いだったか…覚えてる?うん、つい数日前の私」
「今はみんなが私の事を慕ってくれるけど、前の私は男子にも女子にも嫌われてた。まあ仕方ないよね、オドオドして気持ち悪かったろうし…そんな事はない?ふふっ、ありがと」
「前に廊下にプリントばら撒いちゃった時の事、覚えてる?そ、そう、その時!覚えててくれたんだね!」
「君だけが、前の私に優しくしてくれた。私ね、あの時から…君の事が好きだったの。分かってる、本当は君も私の事、キモいって思ってたんだよね」
「でも、今はどうしてか解らないけど(ってのは嘘だけど♪)、みんなに好かれる様になった。だから勇気を出して告白しようって思ったの」
「お願いします、私と付き合って下さい!」
「…」
「…え?」
「…気の所為かな…い、今…イヤだって…聞こえたんだけど…」
「気の所為じゃない、そう言った…?ちょっ、ちょっと待って!」
ど、どうなってるの!?何で断られるの?もしかして儀式の効力が切れたんじゃ…
そ、そんな訳ない…ついさっきも男子にしつこく言い寄られたし…それに効果はずっと続くって書いてあった…!
「ね、ねえ…どうして駄目なのかな…自慢じゃないけど、私、この数日で10人以上に告られてるんだよ?男子で私の事嫌いって人、見た事ないんだけど…どうして?」
「私の事が…嫌い…?」
「な、何で…あの儀式は好きと嫌いが逆になるはず…あ、こっちの話…何で私の事が嫌いなの!?その…君も私の事が好きじゃなきゃおかしいよ!!」
「数日前に…急に大嫌いになった…?は、はあ!?」
「ちょっと待ってよ!そんなのおかしいよ!何がって…それはその…と、とにかく!君も私の事嫌いでキモいって思ってたんでしょ?え…違う…?」
「私の事が…好きだった…?」
「じゃ、じゃあ何で今まであんなに…!そ、そうだよ!委員会でも、ずっと私の事無視して、目も合わそうとしなかったじゃない!」
「…緊張して…目を合わせられなかった…?」
そ、そんな…
じゃあ、私は嫌われてなんかいなかったの…?
単に照れ隠しで、私に素っ気ない素振りしてただけで…私の事、好きだったの…?
そ、それじゃ私、一体何の為に…!!
「ね、ねえ…お願いだから…私の事好きって言ってよ…もし付き合ってくれるなら、私、他の男子とは口も聞かないから…君の言う事、何だって聞くよ!?」
「そ、そんな事言わないで…お願いだから…」
「私の事、好きって言ってよぉ!!」
「おはよう…ふふっ、また無視?酷いなぁ、幾ら毎日でも傷付くよ…」
「どうして僕の所に…?昨日も言ったでしょ、私の告白を断った事を知ったみんなが、怒って君の事除け者扱いしてるでしょ?だから一緒にお昼食べてあげようと思ってるって」
「余計なお世話…か。そうかもしれないけど、こうなったのは、私の所為でもあるから…」
「それに前も言ったでしょ?私、君の事が好きだったって…」
「君は…ふふっ、そうだったね、君は私の事、大嫌いなんだよね…」
「うん…それでも良いよ。君に嫌いって言われるの、私とっても嬉しいの…違うって、別にそういう趣味じゃないから」
「だからもっと、私の事、嫌いって言って…毎日…私に嫌いって
「うん…私も君の事…グスッ」
「大嫌いだよ…」
以前のアプリネタ、一回で終わらせるの勿体ないなと思って似たようなの考えてみました。この後も、今回の彼みたいに自分を嫌う男を好きになるので、ハッピーエンドとは言い難いです。
今日のお友達
黒井 智美 黒髪ロン毛でアニメ好きの陰キャな女の子。見た目とドモリ癖でクラスではかなり浮いている。主人公の彼も彼女と同じ陰キャタイプなので、彼女にはシンパシーを感じていた。イメージキャラはわたモテのもこっち。