ヤンデレちゃんとメンヘラちゃん   作:昼間ネル

8 / 61
不良に絡まれている女の子を助けた事で、あなたはある女の子と友達になる。あなたと彼女は相思相愛になるが、彼女の姉が二人の間に割って入る。あなたに妹を任せられるかの確認だとデートに割って入るが、何故かあなたはそれを不満に思わなかった。
やがて彼女の姉はあなたを信頼し、二人の前から姿を消そうとするが…

※ダサぃわね妹…このぁたしを…殺す気なの…?


あなたから妹を守りたい姉

「こ、こんにちは…お会いできて嬉しいです…今日で…3回目のデート…と言いたいのですが…」

 

「はい…お姉ちゃんが…まだあなたを信頼できないみたいで…また一緒に…」

 

「誤解しないで下さい…お姉ちゃんはあなたが嫌いな訳じゃないんです。ただ…お姉ちゃんは私の事が心配なだけなんです…」

 

「で、でも!お姉ちゃんが許してくれれば…お付き合いを許してくれると思います…申し訳ありません…」

 

「では…姉を呼んできますね。少々お待ち下さい」

 

「…」

 

「…お待たせ。悪いわね、せっかくのデートを邪魔しちゃって。妹?ちゃんと後で会わせてあげるから安心して」

 

「…別にあんたの事を信頼してない訳じゃないわよ。あんたは体目当てじゃないって事は理解してるわ」

 

「前にも言ったけど…あの子は昔から気が弱くてイジメられてたし…そんなあの子を守ってやる、なんて言って近付いてきた男コロッと信じちゃって、危うくヤラれそうになったからさ。あたしがもう少し来るのが遅かったら…」

 

「うん…あの時は大変だったよ。人間不信で私とも口利いてくれなくて…立ち直らせるのに苦労したよ」

 

「昔からそうだった…何か辛い事があると、あの子必ず私に泣きついてきた。あの子が頼れるのは姉である私しかいないし、私もあの子の事は何があっても守ってやりたいって思ってる」

 

「だからさ…あたし、あの子から目が離せないんだ。姉バカって言われそうだけど、あたしはあの子の為にいるんだから…」

 

「それなのに…あの子に好きな人ができたって聞いた日には驚いたよ。全く、こっちの気も知らないで…」

 

「最初は、どうせあんたもヤリモクに違いないと思ってた…どうせすぐにボロを出すって…でも、何度か妹の代わりにあんたと付き合って、あんたはそんな奴じゃないって判った」

 

「それで…あたしの出した答えは…合格。あんたになら、妹を任せてもいい…」

 

「次からは邪魔が入らない…二人っきりでデートできるよ」

 

「しかし、あんた変わってるよね。普通、妹のデートの度に姉のあたしが来たら呆れるでしょ…それにさ…あんた、()()()の事、気味悪くないの?」

 

「ああ…そうだったね。あんた、あたしの事、妹から聞いてるんだったね。あたしが…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの子が生み出した、もう一つの人格だって…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「初めてあたしがあんたの前に出て来た時、あたし絶対信じて貰えないって思った。フザケてるのかって怒ると思ってた」

 

「でも、あんたはあたしの…妹の話を真面目に聞いてくれた。あたし、本当に嬉しかった…」

 

「誰にも相談できない妹があたしを生み出した。何かあったら、あたしが表に出て、あの子を守ってやった。あの子が襲われた時は、男のアソコ蹴り上げてやったっけwあの子は知らないだろうけど」

 

「あの子、あんたのお陰で、また人を信頼できる様になってきた。あんたには本当に感謝してるよ」

 

「でも…そうなると、あたしの役目は終わる…あたしの役目はあの子を守る事…その必要が無くなったら、あたしはあの子の中からいなくなる…」

 

「…随分と話が長くなっちゃったね」

 

「最後に…約束してくれる?私達の事大事にするって。もしあんたに裏切られたら、あの子もう表に出て来ないかもしれないから…」

 

「うん…その言葉を聞けば、あたしも安心して消える事ができるよ…」

 

「じゃあね。今この体、あの子に返す…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ワケないじゃん♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「馬鹿ねェ、せっかく表に出てこれたんだし、引っ込む訳ないじゃん」

 

「どういう事って…見ての通りよ。この体、あたしが乗っ取ったの」

 

「あたし、昔からあいつの事、嫌いだったのよね。何かある度にあたしに泣きついて、尻拭いは全部あたしにさせて…ずっと大嫌いだった…」

 

「嫌な事は全部あたしに押し付けて、あいつはあたしの中でぬくぬく眠ってる…あたしはあいつの代わりにイジメられて、男にも酷い目に遭って…何であたしばっかり…!」

 

「だから、あたしずっと考えてたの。いつかこの体を乗っ取って、あいつを閉じ込めてやろうって…」

 

「でも、あたしが表に出るには、あいつの許可がいる…だからずっとチャンスを伺ってたの。ふふっ、今あいつ必死にあたしと入れ替わろうとしてる。でも一度出てしまえばこっちのもの」

 

「どうしてこんな事をしたかって?そんなの決まってるじゃない。あんたをあいつに渡したくなかったからよ」

 

「あたしとあいつ、人格は別でも好きなものは一緒。あいつが好きなものはあたしも好き。あんたはこんなあたしでも受け入れてくれた。だから絶対あたしのものにしてやろうと思っ《ガシッ!!》

 

「うっ!…く、苦し…!やめ…離し…!」

 

「痛ぃ…です…」

 

「アハハハッ!どう?似てた?もう忘れたの?あたしはあいつでもあるのよ?声色を真似るなんて簡単よ。何なら声だけでも、あいつの振りしてあげようか?」

 

「それに、あたしさっき聞いたじゃん。私達の事大事にするって…あれ嘘だったの?傷付くな〜」

 

「そんな顔しないでよ。あたしを大事にするって事は、あいつを大事にする事でもあるんだから」

 

「それにさぁ…あの子奥手だったから、まだキスもしてないでしょ?大丈夫、あたしはあの子と違っていっぱいサービスしてあげるから。ね?この体、好きにしていいんだよ?」

 

「あたしと付き合ってくれれば、たまにはあいつにも会わせてあげるからさ…ね?」

 

 

 

 

 

「あたし達三人…仲良くしよ…♪」

 




お姉ちゃんに悪い虫が付かない様に頑張る妹ネタの筈だったのに、いつの間にか二重人格オチになって驚いてるのは俺なんだよね。元ネタはトライガンのリヴィオです。


今日のお友達

金田 摩智 主人格が辛い時に助けてくれる人格として生み出した姉。主人格が気弱で大人しいのに比べると、気が強く負けず嫌い。最初は純粋に主人格を助けていたが都合のいいサンドバッグにされている事に気付いて主従逆転を狙う。キャライメージはウマ娘のゴールドシチー。

金田 佳乃 気弱な文系で優柔不断なタイプ。男は苦手だが知識だけはある耳年増。背は低いがグラマーなのでよく痴漢に遭う。キャライメージはゼンノロブロイ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。