「ふぅ………」
神子は今日の作業を終えて、一息ついていた。
この歳で昇進をどんどん進めていき、やがて馬子と同じ地位に行くだろう。
それなりに心労が積もっていくが、それでも理想の為ならばといくらでもやれた。
(…婚約の件、届いたかな)
神子はいずれ、無理が祟って体にガタが来るだろう、ということで周りは7歳である神子に婚約者を見つけろと言われた。
神子としては霍青娥をなんとしてでも見つけて、仙術を少しでも早く会得したいところだが、中々そうはいかない。
仕方なしが半々、屠自古なら一番マシだと半々。
そういうことで屠自古を婚約者にした。
馬子はとても驚いていたが、喜んでくれた。
「屠自古、か……」
正直会いたい。
何故こんなにも会いたいのだろう。
それを聞こうにも、布都はいない。いや、布都は知っているのだろうか。
「……うーん……」
他の、女性たちを考えてみる。
欲は家の誇りだの、顔だの、身分だのと醜い部分がある。
屠自古はどうだろう。
会えないのでなんとも言えないが、神子を神子として見てくれる。
文面からしても、周りの話とか、そんなもの。
明らかに媚びたものはない。
「…考えても仕方ないか。…さて、もう眠ろう。眠ってしまおう。」
神子はさっさと寝床へ行った。
次の日。
「太子様。やはりそれは恋では?」
その事を布都に話した。
鯉。濃。乞。鱣。
「……こいとはどの?」
「おっと太子様とあろうお方が。恋は恋ですぞ。恋愛の、恋ですぞ」
「………」
思わず書類から手を離してしまった。
「でも動悸はないですよ?」
「それは屠自古に会っていないからでしょう。屠自古に会えば自ずとわかるでしょう。屠自古も隅に置けませんなあ」
また、黙り込む。
布都の欲が騒がしい。
両思い、夫婦、やった、これから会わせるの楽しみだ…。
「……両、思い?」
「太子様…聞こえてしまいましたか」
「ああ、ごめん。…で、両思いとは?」
「それは昨日、屠自古が固まってしまいましてな。それはもう、頭から煙が出るくらいで」
「それは人間の構造的に大丈夫ですか?」
「その後はいつも通りでしたから問題はありませんぞ。多分」
「………」
顔が、熱い。
熱があるのだろうか。
「といっても屠自古の方は無自覚ですな。太子様は今日自覚なされたみたいですが。」
布都は神子の顔を見るとニヤリと笑う。
「太子様。お顔が真っ赤ですぞ」
「…ちょっと頭を冷やしてきます」
ふらりとした足取りで執務室を出る。
書類は今日出さなくてはいけないものではない。
神子は気を紛らわせるために、黒駒の所へ行った。
主人公を尸解仙にする?
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プロローグ詐欺になるし亡霊で
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尸解仙にする
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その他(感想の方に必ず記載)