神子は、屠自古に興味を示していた。
他の人と"何か"が違うと。
見た目は可愛らしい女の子だ。だが中身は異質である。
まるで、元々あった物が混ざったような。
「太子様…?」
「あ、ううん。それで?」
「それでですね…」
話を聞いても、特に変わったところはない。
"欲"も、別に変わったところはない。
だが、何かが違う。この違和感はなんだろうか。
この違和感を知らずにはいられない。
恐らく、こちらから切り込まないと話が出ない。
神子は思い切って聞くことにした。
「あなたは…何者なんですか?」
「!!」
聴かなくても分かるぐらい、目に見えて動揺した。
そして、欲が20も別れる。
「…なっ!?」
「太子様!?」
流れるのは二人の"欲"。
だが一瞬にして二人分の欲は一人分になった。
「これは…どういう事だ…?何故、あなたから二人分の欲が聞こえるんだ…?」
「……それは……」
屠自古という少女はわかりやすい。
今まで見た人達よりも分かりやすく、少しまっすぐだ。
まっすぐすぎない方がいい。その方が、折れない。
(だけど今は折れて欲しいな。例え、それが現実味のない話でも)
「…あの、もっと人出のない所へ行きましょう。その方が話しやすいです」
屠自古は観念したらしく、すごい不安そうにこちらを見つめる。
随分とコロコロ変わる表情だ。
この先、ある意味汚い豪族の世界の中で生きていけるのだろうか。
少しその事に心配しつつ、屠自古に案内をしてもらった。
(やばいやばいやばいやばい!!!)
想像以上だった。
神子が思ったより優秀すぎた。
それよりも顔が意思に反して出やすい。所詮子どものからだということか。
恐らく能力なくても察せられたと思われる。だから詰め寄られた。
(ああ…これからどうすればいいのだろう…)
ここから約1400年後という未来から何故か転生したこと。
恐らくあったであろう屠自古と自分の人格が混ざっているか、もしくは自分が転生してしまったことで屠自古の人格が消されたかもしれないこと。
正直、今でも状況を理解出来ていない。
この状況に詳しい人などいるはずもなく。
ようやく目的地について、耳のいい神子に聞くことにする。
「ここで大丈夫ですか?」
「確かにあまりこちらに人は通らないようですね。…では話してください。あなたは、何者ですか?」
「…私は…」
緊張で息が詰まる。
歴史の事を聞かれたらどうしよう。
もし全部話したら、神子が他人に全部話してしまったらどうしよう。
どうしたら、これを切り抜けられるか。
神子は屠自古の手を握る。
「…大丈夫です、落ち着いて話してください。この事は誰にも言いません」
「…はい。私は約1400年後の未来から転生しました。名前は思い出せません…」
ここから今までの自分のこと、東方Projectのこと…教科書で学んだ歴史の事を全て話した。
どうか、この事を誰にも聞かれないように、と。
太子様には思い切って主人公に切り込みましたね。
多分能力とか解釈違いかもしれないし、どうしてそんなすぐに転生のことを吐かせるかといいますと、後の二人の関係についても進展させる一歩目でもいいなと思って書きました。決してまどろこっしい訳ではなく←
ちなみにこの時の太子様は、能力等のおかげで少しずつ政治に参加し始めた感じです。そして今は付き添いとしては来ていますが、裏では後の婚約者探しだったりします(太子様もそれを察してます)。
婚約者探しも何度かやって辟易ぎみだったり。
でも本人は一番は屠自古がいいと思っています(興味的な意味で)。
屠自古の方は婚約者なんてまだ先だろうという認識です。
主人公を尸解仙にする?
-
プロローグ詐欺になるし亡霊で
-
尸解仙にする
-
その他(感想の方に必ず記載)