まずい。霊夢の実力を侮ったか。
「…くっ!」
怨霊「入鹿の雷」を放つ。
これは負ける。屠自古は悟った。
だが最後まで抗うだけだ。それでも霊夢は避けていく。
「はぁっ!!」
霊夢は最後のひと押しとでもいうように、弾幕を出した。
「うぁぁっ!!」
クリティカルヒット。
あっという間に、倒された。
(思ったより弱いな、自分…)
転生物には大抵チートがつくのだが、ついている様子がない。
精々尸解仙になったことぐらいか。
(いや、尸解仙だけでもありがたいと思わないと…)
屠自古はフルフルと首を振る。
「先いくわ」
「そうだな…。ああ、そうだ。その先には、私と同じ尸解仙になった者が二人いる。私よりも断然強い。まあ、健闘を祈る」
「あら、ありがとう。じゃ」
あっという間に飛び去って行った。
「…いっつつ……神子様…」
もうすぐ会える。そう思えば胸が高鳴る。
なんて声をかけよう。
服は少しボロくなってしまったが、布都もそのうちボロボロになるだろう。
さて、愛する人の眠る場所へ行こう。
それにしても、何か忘れているような。
(ああ、聞こえる…)
神子を求める声が、たくさん。
正直まだ寝ててもいい。だが、この様子だと二人は起きている。
それならもういっそ、起きてしまおう。
「……あれ?」
神子は自分の体を凝視する。
女のからだである。屠自古と比べるといささか貧相ではあるが。
声も高い。といっても、女性の声としては少し低く、中性的な声だ。
「…ああ、青娥か」
青娥の仕業としかいいようがない。
まあどうせだ、これもまた一興。ということで、自分の体については区切りをつけた。
後々の事は考えるとしよう。
「さて、私たちに早速試練と来たかな」
先程から聞こえていた、戦闘音が聞こえなくなった。布都がやられたのだろう。
そして神子もまた、霊夢の戦いに備えた。
「心霊が集まりすぎて、星空のようだわ。なんというか……あまり禍々しい様子じゃないわね。私が間違っていたのかしら?」
「君の行動は全て見させて頂いたわ」
自分の女口調なんて、違和感が凄い。
だが、この体に合わせるにはこれがいいだろう。
ただでさえ、女の行動だけでケチをつけるものがいるからだ。といっても、霊夢はそんなことで気にしなさそうだが。
今、神子は高揚していた。
「さあ、私を倒して見せよ。そして私は生ける伝説となる!」
今、ここに戦いの火蓋が落とされた。
神子の弾幕に、霊夢は少々手こずっていた。
圧倒的な密度の弾幕と、トリッキーな動きのする弾幕。
極めつけは、召喚「豪族乱舞」。
布都と屠自古が出てくる。どっかで見たやつである。
「あー、あの青髪の二番煎じ?」
「青娥もやっていましたか」
「それにしても…なかなか当たらぬわ!!」
布都はぬうぅ、と言いながら策を考えつつ、弾幕を放つ。
だがそれでも豪族乱舞が止み、神子は弾幕を出す。
だが霊夢はこの隙を狙った。ボムを併せで放っているため、神子はもう後がないのだ。
「…いくわよ!」
霊符「夢想封印」。
大きな光の弾が神子に向かって飛ぶ。
(ふむ…これは…私の負けだ)
神子は負けを悟ったと同時に、大きな光が炸裂した。
主人公を尸解仙にする?
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プロローグ詐欺になるし亡霊で
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尸解仙にする
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その他(感想の方に必ず記載)