東方転雷録   作:龍覇

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30話

どんちゃん騒ぎ、だ。

異変は終わった。もちろん、霊夢の勝利だ。

これは今は異変解決と歓迎会を兼ねた宴の最中。

そして今、目の前にいる東風谷早苗と、射命丸文に質問攻めされていた。

神子と共に。

「あ、あの!お二人が夫婦なのは本当ですか!?」

という爆弾発言に、今まさに注目の的。

「うむ、そうだな!二人は十三歳の元服と同時に結婚したぞ!」

「な、何で布都が答えるんだ!!」

「だってそうであろう?子どももいたことだしな」

「子ども!?」

もう布都は黙らせた方がいいのだろうか。

神子もやれやれといった表情である。

「もしかして山背大兄王たちのことですか!?」

「どうしてこんなに詳しいんだ…」

早苗は歴史オタクなのか。

屠自古も、子どもたちも教科書に載らないというのに。

(……)

ふと、残していった子どもたちのことを頭によぎる。

聞きたい気もしたが、多分、今聞いてはいけない気がした。

「って、太子様を揺するな愚か者!」

「それでそれで!どう告白したんですか!?」

「そりゃあもう…」

「酔ってる!?」

神子の顔は赤い。

随分と飲んだものだ。

そして神子は屠自古の手を取った。

「私はあなたの事をお慕い申しております。今は頼りないですが、いつの日か貴方を振り向かせてみせます。それまで、待っていてください…とね」

色めき立つ周囲。更には冷やかしまで聞こえる始末。

「〜〜っ!!」

今度は屠自古が固まる。思い出すのは、告白された七つの時。

顔が一気に赤くなる。

これはまずい。

神子は酔うと、嫁自慢に走るか嫁を抱く、の二択。結局の所、屠自古を照れ殺しにしたい所だろうか。

「太子様っ…お酒はもうっ…」

「屠自古…私の体が女性になっても、愛してくれますか?」

「女になっても!?」

神子は元々男である。更なる爆弾に周囲は驚く。

だが神子は気にしていた。自身が女であることを。

この体では、屠自古を守れるのかと。

「当たり前ですっ!あなたがどんな姿になっても、私はあなたの妻なんですから!!」

屠自古は捲し立てるように答える。

屠自古にとっては、性別は些細なものだ。神子という、一人の人間が好きになったのだから。

沸き立つ周り。完全に夫婦のターンとなっている。

布都は泣いている。べそべそと。

神子は満足そうに笑う。

「とりあえず…記事に載せるのであれば、蘇我屠自古は私の妻と。でかでかと書いて頂きたい!」

「それならっ…!太子様は私の夫と…!」

屠自古もまた、酔っていた。

いつの間にやら、たかが外れたようだ。

「これはこれは…中々のおしどり夫婦ですね…!」

文は若干引いていた。

宴会はさらにカオスを深めることになった。

主人公を尸解仙にする?

  • プロローグ詐欺になるし亡霊で
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