東方転雷録   作:龍覇

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33話

尸解仙になったからには、修行をせねばならない。

仙人は修行をしなければ、その存在を保てない。

邪仙である青娥も何かしら修行をしているし、まだ会ったことのない茨木華扇も勿論修行をしている。

修行といっても、色々な種類がある。

そんな中、屠自古がとっている修行は、調息、導引術、胎息…主に気の循環を鍛えている。

「……っ」

屠自古は元々じっとしていることが苦手である。

生前は使用人の仕事を一緒にやっていたし、小さい頃は走り回っていた記憶が強い。

「…はぁ」

この修行を続けて何時間経ったのだろうか。

まだ、昼前だろうか。

「お昼作らないと」

屠自古は仙人としての修行の傍ら、家事もしている。

その際は呼吸法に気をつけながら、行気の修行をしている。

屠自古の修行はあまりうまくいかない。

布都の方は修行には慣れているらしく、うまくいっている。

神子も言わずもがな。要領はめちゃくちゃにいい。

「気…気か…」

考え事しながらも、パッパと昼のメニューは仕上がっていく。

「気といえば…」

屠自古は薄い前世の記憶を辿りながら、思い出していく。これもまた修行だと言い聞かして。

「よし、午後から紅魔館に行こう」

オタクとしての聖地巡礼としていいのではないだろうか。

屠自古の頭の中には赤い髪の、門番を思い出す。

名は紅美鈴。能力は気を使う能力。

気を使う、という点と体術はいいのではないだろうか。

「…だけどアポイントとらないと失礼だよな」

屠自古は考える。

華扇は動物がいたからいいが、生憎そんな手段は存在しないと気づくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「すやぁ…」

「物の見事に寝てやがる…」

しかし考えると立ちながら寝るのはなかなか凄いことだ。

「……」

そして、自分は人見知りであることに思い出す。

「あのー」

声をかけても帰ってくるのは寝息。

「……」

紅魔館に入るつもりはないが、入る素振りでもしてみる。

「立ち入り禁止ですよ」

「…!」

振り向くと人の良さそうな笑みでこちらを見ている。

しかし、いつでも戦えるように、自然な所作に見えるが、隙はない。

「いや、入るつもりは無いんだ…あなたに用があって」

「へ?私ですか?」

かくかくしかじかと、話をした。

「なるほど…それで私の能力の出番ですね」

「ああ…それにあなたは武術の心得があるだろう?私に修行を付けてくれないか?」

「もちろんですよ!では早速やりましょうか!」

「…ありがとう」

「いえいえ。では、早速…」

修行は空がオレンジになるまで続いた。

「…ありがとう、ございました…」

「私はいつもここにいるので!またやりましょう!」

「…ああ…」

屠自古は少しよろめきながら、仙界の道を開いた。

このあとは夕飯作り兼修行が待っているのだった。




尸解仙編も異変起こしたいけどどうしたものか…

主人公を尸解仙にする?

  • プロローグ詐欺になるし亡霊で
  • 尸解仙にする
  • その他(感想の方に必ず記載)
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