東方アンテ録   作:謎の通行人 δ

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どうもただの謎存在です。
連投…だと…!?
なんか妙にこちらの筆が進むので連投です。
…多分次の話が書きたくてしょうがなかったんだな、うん。
《※散文注意》



では、本編どうぞ!


異常事態

「んー?おっかしいな…」

確かに吹き飛ばしはしたものの、別に攻撃を加えたわけじゃない。何でだ?と思いながら近づいてみると、

 

「あぁ、なるほど」

彼女の後ろには墓石のようなものがあった。それがちょうどよく後頭部に当たり、気絶にまで持っていった、という感じらしい。

 

「…それじゃ乗せてってもらったほうが良かったな。いやー…ここから歩いてくのだるいな」

とかグチグチ言いながら歩き始めると、

 

ヒュンッ!

 

「!!…Hah?」

後ろから斬撃のような弾幕が飛んできた。幸い軌道は当たるようなものではなく、牽制のようだ。

 

「起きてたのか」

 

「今っ…!起きたんですよ…!」

どうやらいま起きたらしい。さっさと魔理沙と一緒に飛んで行っとくべきだったかー、と思いながら肩で息をしている少女に向き直す。

 

「んで、お前さん名前は?あ、おいらはサンズって言うぜ」

 

「……白玉楼剣術指南役兼庭師、魂魄妖夢といいます。…見抜かれてしまいましたが、確かに、春を集めているのはその通りです」

 

「なら、とっとと終わらせねえと…な!?」

ウィンクをしながらそう言っていると、次の瞬間には妖夢はサンズの懐の中に入っており。

 

「[餓王剣]餓鬼十王の報い」

と、妖夢は横一文字に斬撃を放ち、更にそこから速度の違う弾幕を2種類ばらまき始めた。

 

「うぉっとぉ!?」

MISS MISS MISS MISS MISS MISS MISS MISS

 

が、サンズもそれらを危なげなく躱していく。合間合間に骨を飛ばしたりもしてみるが、あっさり叩き切られた。

 

「いや弾幕切るのありなのか…よっと」

まあ当たりはしねえだろうが…とつぶやきながら弾幕を避けていると、妖夢は、

 

「当たらなければ問題ありません!そして妖怪が鍛えたこの楼観剣…斬れぬものなどあんまりない!!」

とのこと。

 

「全くじゃないのかよ」

 

「まだ私はまだ半人前ですので……現世妄執!!」

と、妖夢が空に飛び上がり、レーザーのようなものを撃ってきた。そこから赤の弾幕がばら撒かれ…

 

「うおっ!?」

急にその弾幕の軌道ががサンズに向かって行くものに変化した。が、

 

MISS MISS MISS MISS MISS

 

「あっぶないねぇ…」

口ではそんなことを言っているが、全て躱していく。そして、

 

「…ま、スペカの連用は確かに効果的かもしれんが…」

サンズは躱し切ってすぐ、右目を青く発光させる。

 

「それは相応に体力使うだろ?一回目で確実に仕留める。それがコツだ」

 

「っ!」

指を鳴らし、勢いよく振り下ろしたサンズの腕に連動して、妖夢は地面に急降下していく。

地面に当たった瞬間妖夢の体を青い骨が計5本ほど貫通する。

 

「こっ…これは…!?」

動揺して動こうとする妖夢に、サンズは右手で制する。

 

青い攻撃(Blue Attack)さ。動くと実体化するから、変に動かないほうがいいぜ。んで…今回はおいらの勝ちってことでいいんだよな?」

 

「っ…そうですね…こうなった以上、私に勝ち目はありません…」

 

「んじゃ、通させてもらうぜ…あ、そうだ」

と、横を通り過ぎようとしたサンズは、妖夢に刺した青骨を抜いて話しかける。

 

「疲れたから黒幕のとこ、連れてってくれね?」

 

「…はい?」

 

─────

 

「この先が白玉楼になります」

 

「石階段なっがかったな…」

ということで現在サンズは妖夢の横にいる半透明の人魂(半霊というらしい)に()()()石階段を上がってきていた。

 

…乗って。

 

つまり、「疲れた(上に歩くのめんどくさいし黒幕どこにいるか探すのもだるいから)黒幕のとこ、(物理的に)連れてってくれね?」ということである。

 

「で?春を集めてるのはその西行妖とかいう桜を咲かせてみたいっつーお前さんの主のわがままだと…」

 

「その通りですね。いつも急に物事を決めるんですよね…酷いと思いませんか!?この間なんて「部屋の模様替えをしたい」って言って始めたのに幽々子様は途中で飽きたからって言って何もせずに最終的に私だけ動かされたんですよ!?」

で、苦労話も聞いていた。

話を聞く限りは、妖夢の上にいるのは西行寺幽々子という人…というよりは亡霊で、割と自由奔放なやつらしい。で、それに仕えてる妖夢は毎回のごとく振り回されて大変な目に合わされる…と。

 

従者っつーのは大変だなぁ、とか考えながらサンズは半霊から降り、大きめの門に向かって歩いていく…と、

 

ドンッ!

 

と内蔵に響くような音がすると同時に、彼は目を見開いた。

 

目の前にあったのは大きな桜の花。特段大きなこと以外は別に異変はない。

 

()()()()()()()()()()()

 

その木の幹は枝を伸ばし、根を張り、生き物のように動いていた。

そして、何より…

 

「フリ…スク…!?」

その声で呼んだ友人の胸には木の幹が貫通しており。

 

幾度となく見聞きした、赤いソウルの割れる状況が目に、耳に入ってきた。

 

─────

《サンズが妖夢と戦っている頃》

 

「よっ、と。到着だな」

魔理沙はフリスクを乗せたまま、白玉楼に到着していた。

 

「ちょ、魔理沙、さん…飛ばしすぎ、です…!」

一方後ろに乗っていたフリスクはまだ少し足をガクガクさせながら魔理沙の方を持っていた。

 

「あぁ、悪い悪い。いつものことだから慣れてたぜ。次からは気をつけないとな」

そんなことを言いながら白玉楼内に入る…と。

 

「……はぁ?」

そこには、ここの主と思われるピンクの髪をした死人装束をまとった者と霊夢が戦っていた。

 

「あいつなんでいるんだよっ!?あんだけ動く気なかったくせにっ!?」

「というかいつの間に……?」

魔理沙は憤りを、フリスクは疑問を感じていると、横から声がかかった。

 

「ごめんなさいね、少し事情が変わったのよ」

そこには、趣味の悪い空間から色々な書物のようなものを取り出しているスキマ妖怪がいた。

 

「んぁ!?紫!?お前さん今、冬眠中じゃなかったのか!?」

 

「紫さん冬眠するんですか!?」

そう、スキマ妖怪こと八雲紫である。

確かにこの頃見ていなかったがまさか冬眠していたとは知らなかったフリスクは一旦おいておいて、紫のその顔にはいつものような胡散臭さはなく、真剣そのものだった。

 

「勝負はまた今度して頂戴、事情が事情なの。それと、霊夢は私が叩き起こしてスキマでここに直通させたからあなた達より早かった、それだけよ」

次々と書物を取り出しては中身にパラパラと目を通し、戻していく紫。そして、

 

「あった、よし」

 

「な、何がどうなってるんだぜ…?」

 

「説明は後でするわ。それと、あなた達にも少し手伝ってもらわないといけないかもしれない。一応これだけ言っておくと、失敗したらここにいる全員が死ぬ上に幻想郷が崩壊する可能性があるからそこのところお願い」

 

「「急に話が重いなおい(ですね)!?」」

急にスケールが大きすぎる話が飛び出たことによって二人からツッコミが入るが、気にしている暇はないらしい。紫は無視して幽々子(親友)と弾幕ごっこをしている霊夢の方を見つめる。

 

「(どうか間に合って…!)」

と、霊夢が放った夢想封印が幽々子に命中し、一旦は幕を下ろした。

 

「霊夢!封印の手順を伝えるからこっちに…」

が、遅かった。

ゴゴゴゴゴ…と地響きのような音がなると同時に桜の木…西行妖が枝を揺らし、根を地面から抜き出すように動き始めた。

 

「まずい…!」

と、霊夢は幽々子を抱えてこっちに飛んでくる。

 

「ちょっと紫!これ大丈夫なの!?」

 

「全く。これは、まずいわ…!」

と、西行妖は花のあたりから大量の紫の小弾幕をばらまいてきた。その密度は、人一人がギリギリ通れるか通れないかぐらい。

 

「っ!フリスク!下がっとけ![恋符]マスタースパークッ!!」

魔理沙はフリスクを下がらせ、ミニ八卦炉を帽子から取り出すとレーザーを放って弾幕を相殺していく。

が、それでも相殺しきれなかった弾幕が次々と襲ってくる。

 

「くっそ…![恋符]ノンディレクショナルレーザー!」

「ボクも…やります![決意]ディターミンナイフ!」

魔理沙の放った多方面に拡散するレーザーに合わせるように、フリスクもスペルカードを発動する。

弾幕の発射源はおもちゃのナイフ。しかし、そこから発される追尾する赤い斬撃は紛れもない弾幕だ。

しかし、スペルカードを3枚も消費して何とか西行妖の初撃を振り切ることができるレベルの弾幕。

 

「まずいわね…三人とも、できる限りあれを弱らせるわよ。今の状態で封印をかけてもまたすぐに解かれてしまう」

そしてその作戦通り、霊夢と魔理沙は飛び、紫とフリスクは地上で、と役割を分担して西行妖に攻撃を入れようとする。が、

 

「くっそこいつ弾幕濃すぎだろ!?」

 

「これほとんど不可能弾幕じゃないの…スペルカードルールからほとんど逸脱してるわよ」

理不尽とも言えるほどの弾幕密度。躱せることを前提としているスペルカードルールからは逸脱した、ただの弾幕攻撃。

そして、そのときは訪れる。

 

「!フリスク!避けろ!」

魔理沙の声に気づいたときには遅く、弾幕攻撃に気を振っていたフリスクの胸に、木の幹が突き刺さっていた。

 

感じたことのある、ソウルの割れる感覚があって、意識が暗転した。




はい。
……はい。
何も言うことがないですので、とりあえず感想と評価お待ちしております。

では、最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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