東方アンテ録   作:謎の通行人 δ

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どうもただの謎存在です。
何か、未完作品を三連投したどっかのバカがいるらしいんですよぉ!
なぁーにぃー!あぁ、俺だそれ。
ということで多分三連投稿の最終です。
というかこの話が書きたかったっ!悔いはない!ヨシ!(深夜テンション)



では、本編どうぞ!


妖々夢終結

「サン、ズ………」

幹に貫かれたフリスクはそう呟くとその場に倒れ、()()()

まるで粉々になって消えていくモンスターかのように消えてしまった。

 

「は…?」

魔理沙から気の抜けた声が聞こえると同時に少し離れた場所で、強い黄色い光が現れた。目を見開いてそちらを向くと、ぐったりとした様子で倒れたフリスクが現れた。

サンズは急いで駆け寄り、脈を確認する。……生きている。貫かれた胸は元通りに戻っており、服も体もまるで傷ひとつついていない。時間が巻き戻ったようだが、時間軸自体は異常な動きを見せてはおらず、ただ、本人の時間が巻き戻った上で疲労困憊になっているだけのように見える。

 

「……Ha…」

と、サンズは息を吐いて少し安堵し、笑う。

生きていてよかった、そう思った。同時に、どうして、とも思う。ケツイの力とは、決意を抱いたところに戻らされる(loadされる)…というものだが、これは少し違う。死に戻りなんかではなく、本当に生き返ったという感じだ。

そんな思考をぐるぐると回すが、サンズはそのすべてを掃き捨てる。今はそんなことはどうでもいい、とサンズの左目の青い光が強くなり、燃えるように青い光の陽炎が伸びる。

 

「サ、サンズ?」

 

「紫」

動揺したように声をかけた魔理沙を無視して、サンズは親指を西行妖に向けて紫に声をかける。

 

「あれ、どうするんだ?俺としても許すつもりは毛頭ないわけだが」

 

「封印措置をとるわ。当然そのままにして置くわけにはいかないのだけれど…何義なもので倒すわけにも行かないの」

紫が扇で口元を隠し、少し視線を下に向けて言うとサンズはHa、と鼻で笑い、西行妖に向き直す。

 

「…そうか。どうせ封印も弱らせないとできないんだろ?んじゃ、俺はあれを弱体化させるからあとはそっちでどうにかしろ」

 

「!もうだいぶ元の封印が解けかけちゃってるから一人じゃ危ないわよ!」

霊夢がサンズを静止しようと腕を掴もうとするが、

 

MISS

 

「知るか。あの程度、俺一人で十分だ」

瞬間移動してその腕から逃げ、右手の指を鳴らして近くにガスブラを出現、それに飛び乗る。

そして青く輝く右目で、西行妖を()()

 

「……Loveが46にExpが140000ちょいか。…ったく、どこの世界でも雑草はクソみたいな真似ばっかりしやがる」

西行妖が再び大量の弾幕を展開する…が、

 

「舐めるなよ」

そうつぶやくとサンズはそれと同等…否、相手を圧倒する勢いで数えきれない程の骨を展開、発射し、次々に弾幕を相殺していく。更に…

 

「…そこだ」

ショートカットで相手の背後に転移し、前後左右、四方からガスターブラスターを照射、光で視界を眩ませたところで弾幕を相殺し終えて残った骨を西行妖の頭上に纏め、

 

「 穿 け 」

ザアアァッ!と雨が降るように骨の束が次々と木を削っていく。

 

 

「…サンズってあんなに強いの?」

「おっかしいなぁ…私達がめっちゃ頑張っても傷一つ入らなかったのは何なんだろうなぁ…」

攻撃をほぼすべて命中させつつ、相手の攻撃をすべて躱していくサンズの戦い方を見た霊夢と魔理沙は、もはや戦闘において手を出せる隙はないと判断してフリスクを介抱しながらぼやいていた。

まあ、サンズの場合はカルマという特殊効果を働かせることができるため、Loveが高いほどダメージが入りやすくなるという特性があるが、それにしても人外じみた(まあ実際人外なのだが)動きを易々としているのもまた恐ろしい。

 

 

「硬い上に速いな…こいつは苦戦させられそうだ」

一方で、そんなことは一切意に介さずにサンズは西行妖を相手取っていく。とはいえ相手が相手、なかなか弱体化どころか動きを鈍らせることすらままならない。

しかし、分かった事もある。サンズが攻撃するたびに西行妖の桜の花が少しずつ減っているのだ。

目に見えての減少は見られないが、それでも最初よりかは減っている。

つまり、この花弁の量が西行妖の体力指標(HPゲージ)。これをすべて削り取れば無力化ということだろう。

そんなことも考えながら、サンズは攻撃を続ける。あとどれくらいかが目に見えていれば、まだ少しはやりやすいのだ。

ブラスターで焼き、骨で貫き、ソウルの操作で千切り、次々とダメージを蓄積させていく。

弾幕は全て瞬間転移で回避、たまに避けられない弾幕も飛んでくるがそれはすべて骨で弾くなり防ぐなりできる。

更に球状に展開した骨を全て照射、次々と枝を刈り取り、幹に穴を開けていく。

それでも、攻撃の手は緩まらない。

 

「チッ、」

と、視界外から飛んできた幹が頬を少し掠る。

 

「(まずいな…少し疲れてきた。クソ、元々戦いに向いてる質じゃないんだよなぁ…あぁいや、でも()もこんなので斬られて負けたんだっけか)」

ペチ、と自分の頬骨を叩いて眼の前の敵を、睨み直す。

なら尚更早く決めないとな?と呟き、両手で指を鳴らす。と、西行妖の両サイドにガスターブラスターが現れ、幹を焼く。更に、円形に骨を展開して次々と幹を、枝を貫き、弾いていく。

 

が、ここで、サンズは一つ気付いた。

 

「…こいつ、回復してやがるな…」

見ると、刈り取られたり焼かれたりして少なくなった枝は再生する。その代わりに花弁が減るのだが、一部一部新しく花弁が咲いている箇所もあった。実は、まだ春は常に現世から集められている状態であり、外部から体力回復アイテムが投げ続けられている状態なのだ。

道理でなかなか弱まらねぇわけだ、と心のなかでも悪態をつき、一度地面に足をつける。

そして、

 

「…ま、倒す前に回復しちまうようなお前みたいなやつは… 一 撃 で 屠 っ て し ま え ば 問 題 な い 」

ズドドドドン!と上から太い青骨が5本、西行妖を拘束するように降ってきて、更にその下から5本、隙間を埋めるように青骨が生える。

 

「Hah、相変わらず反省の意志はゼロってか。なら…」

それでも尚暴れ続け、弾幕や幹を伸ばしてこようとする西行妖に対してサンズは軽く嘲笑い、指を鳴らしてカッ、と見開かれた右目で相手を睨むと、青い光が更に強くなる。

 

C o u n t y o u r k a r m a(お前の業を数えろ)…!」

後ろにいて、戦いを見ていただけの霊夢、魔理沙、紫の3人にも、その威圧感が感じ取れた。顔も見えていないし、そもそもこちらを向いてすらいない。それでいて、足が、腕が思わず震えるほど感じ取れるそれは怒り、そして…決意。

サンズは再びブラスターに飛び乗り、拘束された西行妖の高さまで飛ぶ。そしてゆっくり右手を上げ…

 

「[罪符]Karmatic Punishment(業の懲罰)!!!」

勢いよく、振り下ろした。

刹那、拘束していた青骨が通常の骨に変わり、西行妖を貫いた。と、

 

「───────────!?」

西行妖から初めて、声にならないというべきなのか、そんな甲高い金切り声のような叫び声が上がった。

しかしもちろん、その程度でサンズのスペルカード(懲罰)は緩まない。

さらにその内側から食い破るようにガスターブラスターが3体現れ、それぞれが西行妖を飲み込むほどのサイズに変化する。

そして、3体のブラスターは敵を取り囲むように拡散し、不規則に、そして、小刻みに、各々が好きなタイミングで光線を連射しはじめた。

更にその上からダメ押しと言わんばかりに青骨と白骨が切り替わりながら高速で降ってくる。その骨は地面に当たると跳ね返り、空へとまた戻っていく。

そして、最後に…

 

「チェックメイトだ」

サンズ自ら飛び、西行妖の頭上へ。そして拡大された3体プラス自分の乗っていた一体の計四体分のブラスターの光線が照射され、西行妖の花をすべて散らせた。

そして、その時だ。

 

「行くわよ、霊夢![境符]四重結界!並びに…弾幕結界─無限泡影─!!」

「あーもう分かったわよ![霊符]夢想封印![霊符]封魔陣!」

サンズはショートカットでその場から離脱した次の瞬間には、霊夢と紫の二人の結界弾幕によって、西行妖は完全に再封印を施され、春は、また花びらに込められて地上に戻っていったのだった。




[罪符]カルマティック パニシュメント
勝手な造語なので調べても出てきませんよー。

さてサンズのスペカの2枚目が出たわけなんですが、実は十枚のスペカの設定だけは全部既にあったり。
でもほぼ絶対出ることはなかったり。
何ならこれの投稿、この話が最後になる可能性もあったり。
とまあ色々とあるわけなんですね、えぇ。とりあえずはまた未完作品の扱いに戻りますので。



というわけで、最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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