不本意ながらも戦争に参加する表明をしたからには、戦いの術を身につけなければならない。しかしいくら能力が高くても、武というものは一朝一夕で、身につくものでは無い。
しかも戦争がない日本で生まれ、血を見ることに慣れていない者に魔物や魔族と戦うなど、不可能である。
流石にその辺のことは予想していたのか、聖教教会の神山の麓のハイリヒ王国にて受け入れ態勢が整っているとのこと。
その後イシュタルは、魔法を行使しハイリヒ王国の王城へと、足を踏み入れたのだった。それを見たもの達は、これから起こる冒険と、魔法を使えるという事実に、胸を膨らませていた。
王城に入ると怜達は、玉座の間に案内された。その道中騎士やメイドとすれ違うのだが、皆が彼、彼女らに期待の眼差しを向けていた。
玉座の間では、覇気と威厳を纏った初老の男が立ち上がって待っていた。その隣には王妃とおもわれる女性。そのさらに隣には、十歳前後の金髪碧眼の少年と、十四、五歳の金髪碧眼の少女が控えていた。
イシュタルは怜達を玉座の手前で留め、国王の元に歩み手を差し出した。国王はその手を恭しく取り軽いキスをした。怜は教皇の方が立場が上だと理解したと同時に、周りに意識を向けた。
その後晩餐会が開かれたが、怜は食事に手をつけずに警戒していた。その光景を見ていた王女は、周りが料理を堪能しているのに対し、一切料理に手をつけない怜に興味を持った。
ちなみに殿下は、白崎に大して必要に話しかけており、それを見た南雲が矛先が殿下に向けばいいと期待していた。
「すいません、貴方のお名前を伺ってもよろしいですか?」
怜は話しかけられるとは思わなかったため、返事に少しの時間を要した。
「.........俺か?」
「はい。そうです」
「俺の名前は神崎 怜........好きに呼べ」
「はい!では怜さんとお呼びさせていただきますね!私のお名前はリリアーナ・S・B・ハイリヒです!ぜひリリィとお呼びください!」
「断る」
「むー。なんでですか?」
「俺は人を名前で呼ばん」
「それは何故ですか?」
「大した理由じゃない 故に言う必要が無い」
「どうしてもですか?」
「どうしてもだ」
「分かりました。ですがいつの日か名前で呼んでくださるよう期待していますよ!」
「俺に
そんな問答をしている内に晩餐会は終わり、各自一人ずつ与えられた部屋に案内された。皆一様に明日の鍛錬について思いを馳せているであろう。
そんな中、怜は警戒を絶やすことなく、天蓋付きベッドで眠りについた。
リリアーナの口調が分からない(´・_・`)
話の大まかな流れはできてるけど中盤以降の流れだから難しい
ここまで読んでくださりありがとうございます!
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