皆さんはいつか考えたことはないだろうか。
「吸血鬼って最強じゃね?」と
まぁ確かに夜は無敵だし(諸説あり)そもそも不死だし(諸説ry)怪力だし(諸)槍出すし(しy)大体のゲームとか漫画とかで強キャラだし()
んで弱点って言ったらニンニクとか十字架とかまぁ様々あるけども
それでもやっぱり強いって思うじゃん。
んでそんな吸血鬼になったらそりゃはしゃぐじゃん。
「俺最強じゃね!?」ってさ。
しかも日光に当たっても大丈夫なのよ?
そりゃ俺TUEEEEが出来るって思うじゃん。
…でもさ。
「それだけしかないってどうなのよ…」
●●●●●●●●
私!アヘン!ピッチピチの18歳!(男)
実は私には隠してる秘密があるの!
そ、れ、は、♪
前世の記憶が断片的にあることでーす!
…このノリ疲れたな…
止めていい?んじゃあ普通に話すわ
前世の記憶とは言ったが分かることなんて精々こことは異なる世界…所謂異世界とやらに住んでいたこと位しかわからんね。
え?何で死んだか?知らんな。
まぁ普通に生きて死んだんじゃない?
まぁそれはおいといて。
というか前世よりも大事な隠し事が俺にはあるのだ。
それは…
「うわっ…魔族じゃん…」
「近寄らんとこ…」
はい!魔族でぇす!
ついでにいうと吸血鬼と人間のハーフでぇす!
…つれぇわ…
俺が住んでいるこの都市ベディは昔魔族の侵攻があり、さらに悪政を敷いていたらしく魔族の印象は最悪だゾ♪
お陰で俺は子供の頃から中々ないじめにあってきている
靴を隠されたり机に落書きなんて朝飯前!
教科書が捨てられるレベルなら甘い甘い!
教科書は当然の如く焼かれたりずぶ濡れになったり…
あとは無理矢理服脱がされたりかな?
いや流石に裸にはならなかったけど。
パンツがなければ危なかった…
んでその事をオカンに言っても
「気合いで頑張れ。多分リンゴが応援してくれるさ」
とめっちゃ適当に返された。
まぁ前世の記憶が多少なければ死んでいたね。確実に。
そんな俺だがついこの間オカンが適当に持ってきた本で吸血鬼のことを見た
ちなみにこの本はオカンが近所の家庭からゴミとして出ていたものらしい
「それって泥棒じゃないの?」と聞いたところ「私はゴミ回収の仕事してるからセーフセーフ」とのこと
んでその中の一つの本の表紙に「最強!?魔族tear1は吸血鬼で確定か!?」というまぁまぁ嘘臭い事が書いてあった
俺は興味に釣られ中身を読んだんだが…
「吸血鬼は夜は無敵!?」「吸血鬼、血さえあれば不死説」「ついでに不老説」「昼は吸血鬼が苦手な太陽が出ているので倒すとしたら昼が濃厚か!?」
まぁ俺とは違ったよね。
そもそも俺斬られたら死ぬし。
てか普通に首閉められても死ぬだろうし。
そもそも俺太陽出てる中出歩いてるし
で、早速オカンに聞いたわけよ
「俺ってホントに吸血鬼のハーフなの?」
「…どしたの急に」
「いや…冷静に考えたら吸血鬼が昼出歩ける訳ないじゃんって…」
俺がそう言うとオカンが手元の作業を止めてこっちを真っ直ぐ見てくる
「…あんたにもとうとう話すときが来たみたいだね…」
「な、何を…」
「じつはね…」
ゴクリ…
「…あんたの中に流れてる吸血鬼の血ってホントに少しなの」
「…お、おう」
「割合で言うと私が9で吸血鬼が1」
「9:1!?それほぼ人間じゃん!?」
※オカンは人間です
「まぁ私の遺伝子が強かったんでしょ(適当)」
「えぇ…。てか待って!?じゃあ俺の父親クソザコ遺伝子だったの!?てかこの際だから聞くけど俺の父親どんな奴なの!?俺見たことねぇからわかんねぇんだけど!?」
※俺は生まれてからオカンと二人暮らしでした
「…そう、あれは私がまだ現役バリバリの冒険者だった頃…」
「え?オカン冒険者だったしてたの?」
「そうよ。バリバリの女騎士」
「…知らなかった…」
生まれてから18年立ってから知る衝撃の事実
「んで旅の途中ちょっと疲れたなーって仲間と共に歩いてたら紳士服来た男が「良ければ私の館で休みませんか?」って提案してきたの。まぁ私達も疲れてたしちょうどいいやってその男の館に世話になろうって行ったんだけどさ。実はその男が吸血鬼で!私達4人だったんだけど全員眠らされちゃってね?んで起きたらその男に犯されてる真っ最中だった訳。んでまぁここで起きて邪魔するのもあれだしなぁって取り敢えず一発中に出させて気が抜けたところで奴の棒をぶっ壊したんだけどね?」
ちょっと待った
「ちょっと待って?ぶっ壊したって何?」
「そりゃこの右手でフンッて。もう一握りで玉どころか棒も壊してやったのさ」
「パワフルすぎない?」
やだ…家のオカン…怖い…
「そう?まぁいいや。話戻すけどそんとき出されたのがどうやら当たってたみたいでね?んで産まれたのがあんた」
「えぇ…じゃあ俺ってオカンが無理矢理犯されて出来た子供ってこと?」
「いや無理矢理って訳じゃないけど…まぁそうね」
「…憎くなかったのか?」
「全然。てかあの吸血鬼棒もちっちゃくてね?全っ然挿入されてる感じしなかったのよねぇ。まぁ精々わかったことは犯されてるってことくらい?減るもんでもないしいいかなって」
「減るよ!?乙女の純潔が!?」
「それが減らなかったのよ!あいつのがちっちゃすぎて!」
「止めたげて!それ全男のメンタルゴリッゴリに削るから!てか減ってないならどうして妊娠できたん?」
「まぁスッゴい奇跡的にあんたを孕んだらしいからね。実質処女出産。くっっっっっそ痛かった。まぁドラゴンをも即死させると言われているキングコブラver7の毒よりかはましだったけど」
何その毒
「まーそんなわけだからあんたに含まれてる吸血鬼成分ほぼないんだろうね!あるとしたらその容姿と羽くらいじゃない?」
オカンの言う通り、俺には羽が生えている。
吸血鬼定番のコウモリの羽だ。
…尚片方だけ。
もう片方には何故か槍みたいなものが三本生えている
「なるほど…だから俺は昼も出歩けるのか…」
「ついでに言うとあんたには十字架もニンニクも大丈夫だったよ」
「…まぁニンニク好きだしな」
そう言って立ち上がろうとする俺に向かってオカンが「待ちな」と言ってきた
「…何?」
俺が座りオカンに聞くとオカンはスッと紙を取り出し見せてくる
その紙には『アルバイト募集!奴隷を管理するだけの簡単なお仕事です!』と書いてあった
「…これは?」
「これあんたの名前で応募しておいたから。明日の6時この場所に集合だってさ。あんたもそろそろ働きな!」
「…えぇ!?」
実際吸血鬼って強キャラですよね。わからんけど。(手のひらドリル)