廃墟が並ぶ街を零に先導されて歩くアヘン達
「ヴィーシャはずっと引きこもってモニターとかを眺めているので絶対にいる場所は変わらないんですよね」
「そうなのか?だとしたらそいつは相当不健康だな」
「まぁ体は機械で出来ているのであれですね。彼女は頭をフル回転させてるのでそれこそ動かなくても問題ないですけどね」
「????」
「つまり動く必要がないってことですよ」
「いいなぁ…俺もそんな風に生きていきてぇなぁ…」
デルタが羨ましそうにそう言う
「さぁ見えてきましたね。あれがヴィーシャがいるタワー」
零が立ち止まり目の前のタワーを指差す
タワーは白く周囲の廃墟だらけの景色とはまるで噛み合っていなかった。むしろ浮いている
「いや白っ!?」
「通称『ヴィーシャタワー』です」
「まんまじゃねぇか!」
「自己顕示欲がすごい」
「名前まで自分を主張してくるね」
「流石に私でも自分の建物に自分の名前つけないな」
ボロクソである。
タワーを見上げ好き勝手言っていると先程街で襲ってきたロボとは違う別の武装したロボが近づいてくる
「!シンニュウシャ!ハイジョ!ハイジョ!」
ロボがそう言いながら腕につけているガトリングを撃ってきた
「うぇ!?なんだこいつら!?」
「下がれ!はぁっ!」
炎帝が前に出て炎の壁を作り出す
ロボが撃ってきた弾は炎の壁に当たるとドロドロに溶け落ちる
「おぉ!?お前こんなこと出来たのか!」
「…これでも炎帝だ。足止めはしてやるから早く行け!」
「…ではではここは炎帝さんに任せて先に行きましょう。こちらです」
炎帝の足止めのお陰で残りの面々は零の先導についていきタワーに進入した
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「…お前は中に行かなくてよかったのか?」
タワーの外でロボ達の足止めをしている炎帝が隣に立って外に残ったデルタに聞く
「…まぁ中に行ってもよかったんだが…お前一人だと厳しいんじゃないかってな」
デルタはそう言いながら腰に着けている剣を引き抜く
「それに手数はひとつでも多い方が良いだろ?」
デルタは剣を構えながら炎帝の方を向く
炎帝は「ふっ」と鎧の中で微笑み、腕に炎を纏わせる
「ならせいぜい足引っ張るなよ!!」
「そっちこそ!」
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「おぉ…これがあの白いタワーの中か…」
「中は白くないんだな」
アヘンとカインの言う通り、タワーの中は特に白くなくむしろ青い感じで神秘的だった
「シンニュウシャ!シンニュウシャ!ハイジョ!ハイジョ!」
「げぇ!?中にもいるのかよ!?」
「まぁいますよね。でしたらこうしましょう。ヴィーシャの元へ行くメンバーを決めちゃいましょう。私は先導役なので絶対に行くとして…後二人はヴィーシャの所にきて欲しいですね。なので…アヘンさんとカインさんは上まで行きましょう。残りの方々は途中のロボを足止めしてください」
「ちょっと待ちなさいよ!そういう交渉は私がやるべきでしょ!?」
「まぁまぁ。この方達の目的は偽装ですから。直接本人達が行った方が良いでしょう。それにあなたから凄い魔力を感じますね。ガスパディーンさんのサポートをしてください。Mark.6さんも二人と共に戦ってくれます?」
「…!!」(ブンブン!)
零が聞くとMark.6は首を縦に振る
「では殿は任せますよ!着いてきてください!」
零がそう言って階段を全力で上がっていった。
それを追いかけカインとアヘン、その後ろにガスパディーンとテフレント、Mark.6が殿で階段を上がっていった。
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「…ぜぇ…ぜぇ…」
階層を上がること25回
最上階一歩手前の二十六階でアヘンとカインは止まった。
すでに殿組は足止めのため離れている
「もう疲れたよ…」
「ほらほら頑張ってくださいよ。あと一階上なんですから」
「お前は機械だから疲れないかもだけどなぁ…」
「ほらほら立って立って…危ない!」
零がそう言ってカインとアヘンを思いっきり二十六階に続く階段に投げる
「ぐぇ!?」
「ブッ!?」
投げられた二人はアヘンの上にカインが乗る感じに倒れる
「てめぇ!なにしやが…!?」
アヘンは文句を言おうと零を見るとそこには全身銀色の人間のような容姿をしたロボがいた
「…こいつは私が足止めしますので二人は上に行って下さい」
「お、おう!カイン行くぞ!」
「う、うん!」
二人が立ち上がり階段を上ろうとすると銀色のロボが二人に近づき刀のような腕を思いっきり振り上げる
「…ふっ!」
「…!」
ドゴォ!
二人に当たるギリギリで零がロボを蹴飛ばし、壁に思いっきりぶつける
「…早く!」
「おう!」
二人は階段を上っていった
この時期って温度差ホント凄いですね。