あと短いです。
鎧を取った炎帝の顔は女のテフレントから見ても美しかった。
赤い髪が夜風に揺られ、美しく靡く
「…なんで隠してたのよ」
「別に隠していた訳じゃない。…いや、隠していたな」
炎帝は自分の頭に被っていた鎧を見つめながら顔に笑みを浮かべる
「…帝内で私が下に見られているって言うのは話したよな」
「えぇ」
「帝っていうのは基本実力主義なんだ。…私は弱い。そしてそれを私は性別のせいにしたくなかったんだ」
「性別の?」
テフレントが聞くと炎帝は「あぁ」と頷く
「そもそも歴代帝もそうなんだが帝達の中には女性が圧倒的に少なくてな。現帝の中では私と氷帝が女性なんだ。そういった事情もあって帝の中には『女は優れていないから帝になれない』と考える奴もいてな。私と一緒にこの地に来た風帝と水帝はまさにそれなんだ」
「…まぁそれなら性別のせいにってことはわかるけど…あんま関係ないと思うわよ?現に氷帝は女だけどレベル10にランク付けされてるじゃない」
「氷帝は別なんだよ。彼女は周囲のそういった声を実力で黙らせて来たんだ!…私には氷帝のような実力はない。だからこそその弱さから逃げたくなかったんだ」
炎帝がそう言うとテフレントは「ふーん」と呟き廃墟に寄りかかり、座り込む
「…この事はあいつらには秘密にしておいてくれないか?」
「へ?なんでよ?」
「私が女だとバレたくないからだよ。それにバラすなら自分から言うさ」
「まぁそれなら別に言わないけど…」
そう言って炎帝は鎧を再び頭に被せ、廃墟の中に戻っていった
「…私もこのまま逃げてるわけには行かないかー…」
テフレントはそのまま寝転がり夜空を見上げた
そこには満点の星空が広がっていた
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「取り敢えずホワイトブレインを止めろってことですね?」
翌朝、零がカインとアヘンに確認を取っていた
「ヴィーシャから言われた条件はそうだな。ホワイトブレインの暴走を止めてこの内乱を終わらせてくれって。そうすれば偽装証明書だろうがなんだろうが作ってやるって」
アヘンがそう答えると零は「では」と人差し指を立てる
「前回と同じように突入組と足止め組にわかれましょう。ホワイトブレインは今暴走しているロボ達の大将ですからタワーより警備とか厳しいでしょうし、ナンバリング達もいっぱいいるでしょうからね。というわけでカインさんとアヘンさんはまた突入組として働いてください。残りの私たちで護衛しますので。ホワイトブレインの停止方法についてはアヘンさんとカインさんに任せます。壊すもよしハッキングするもよし。任せます」
零がそう言い、作戦は決定した
「では行きますか」
零を先頭に一行はホワイトブレインに向かい歩きだした
まーた寒くなってきたね。温度差凄いね。