「……どこだ…」
「またここだよ。ほら印がある」
アヘンとカインはまだ森を彷徨っていた
「もうこれで何回目だ?」
「飛べばすぐ解決なんだけど」
「やめろ!俺は飛べないんだぞ!」
「まぁおいてくわけには行かないからね」
そんな二人の近くでまた草むらががさがさと動いた
「…やっぱなんかいるよな」
「…あんまり害がない奴ならいいけど…」
「…どうする?」
「どうするって…どのみちまたここに戻ってきちゃうんだろ?だったらいっそのこと何がいるか確認した方がいいのでは?」
「…それ本当に大丈夫かなぁ…」
「まぁ流石にドラゴンとか出てくる訳じゃないでしょ」
アヘンはそう言うと落ちていた石を拾って草むらに投げる
「えい」
ボチャン
何かに石があたった
「…」
「…」
「…あたったな」
「…あたったね」
「てかなんか水?に沈む音したけど…」
草むらから出てきたのは小さくて可愛いスライムだった
「…スライム?」
「あら可愛い」
スライムはのそのそとアヘン達に近づいてくる
「…こっち来てるな」
「来てるねぇ」
「…なぁカイン?」
「なに?」
「俺の気のせいかもしれないがあいつが通った道すごい勢いで腐っていってないか?」
アヘンの指摘通りスライムが通ってきた道の草などがすごい勢いで腐っていっていた
「…」
「…で、でもあいつすごい遅いから…」
カインがそう言ったその瞬間スライムがすごい勢いでアヘン達に突っ込んできた
「うわぁ!?」
「はやっ!?」
ふたりは間一髪で避ける
「…」
「…」
「「逃げろぉ!」」
二人は全力で逃げ出した
しかし逃がすかとスライムもすごい速さで追いかけてくる
「当たったら死ぬ!」
「僕は空に逃げさせて貰う!」
「あ!ずるいぞ!」
空に飛ぼうとするカインに一人だけ逃すかとアヘンが足に捕まる
「一人だけ逃げられると思うなよ!」
「離して!くそっ!」
「てか自分の力で飛びなよ!その羽は飾り!?」
「うるせぇ!逃げるときに体力使ってもう飛べねぇんだよ!」
「それでも吸血鬼!?」
「ハーフだ!」
二人がゴタゴタしている真下でスライムが今か今かと落ちてくるのを待っている
「俺ら友達だろ?なら一緒に逃げてくれるよな?」
「こういうときだけそう言う!後で何かしてくれるの?」
「あぁ!可能なことならな!」
「じゃあ頑張るけど…」
カインはよろよろとどんどん上昇していく
「よし、このまま森の外に飛んでってくれ」
「いや無理でしょ!今でも結構きついのに…!」
カインがよろよろと上昇しながらなんとか木の上まで来る
プスッ
何かがカインの首に刺さる
「ん?おいどうしたカイン?」
カインは急に羽を止めて落下していく
「は!?おいなにして…」
アヘンがカインを見るとカインは眠っていた
「…なんで!?いやいやいや落ちる!おいカイン!起きろ!」
しかし起きないカイン
アヘンも死を覚悟し目をつぶる
「…!」
そんな二人は突然横から来た何かにつれてかれる
「…まったく何をしてるんですか?」
「零!」
横から来たのは零とMark.6だった
二人はカインとアヘンを抱えて上昇していった